フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2007-05-19-Sat-22-10

漱石を売る

漱石を売る/出久根達郎/文春文庫

最近少々お疲れモード、帰宅してもすぐに横になるうちに眠ってしまうか漫画を読むか・・・なのですが、実はちびちびコレを読んでいました。一篇一篇が短い随筆集って、手に取りやすいのがいいですよね。

さてこれは長年古本屋を営んできた作者が語る、古本屋での日々のこと。
勿論某「B●●K ●FF」系の無味乾燥な中古書店ではなく(いえいえ、普段は大変お世話になっております)、神田は神保町という古書好きのメッカに店を構える作者ですから、本を愛し、本を愛する人を愛する目線がとても心地よい話ばかり。
ちなみに本書のタイトルはそのまま「漱石」を売ろうとした第一篇からのものなのだけど、それに対する奥さんの結論が「もう売るのはよしましょう。漱石を、なんだと心得ているのでしょう」という言葉。いいなぁっと思いました。
本人も言っているように、相手を見て売り買いするようじゃ商売人としてはなっちゃいないのだけれども、純粋に本を愛でる感情に、無条件に共感を覚えてしまいました。

他にも、古本屋で逢引を重ねるカップル(?)や、息子の跡を追って店を訪ね歩いた老夫婦、はたまた若い頃乳母車を押して古本回収をした妻のエピソードなどなど、本にまつわる話の数々には疲れた心もなごむというもの。
もっとも作者さんは「本が好きだからって古本屋になろうなんて甘い、甘すぎる」とおっしゃってます。確かに生業にするのは大変だろうけど、何十年も営業しているような、薄暗くて湿っぽい古本屋の、これまた狭っくるしいレジの中の、薄っぺらい座布団の上に座ってみたいものだわ、なんて思ってしまうことでございました。

それにしても本を好きだという人ならば、よく知りもしなくてもお友達になれそうな気がするんですよね。不思議です。

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