フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2006-12-31-Sun-08-12

荊の城

荊の城/サラ・クォーターズ著 中村有希訳/創元推理文庫

ロンドンの下町、裏家業にに手を染めて暮らす一家の中で、17才の少女スウは、血の繋がらない母の愛情をうけて育っていた。
泥棒、詐欺などが生活の糧とはいえ、自身はそれまで直接的に危ない橋を渡ることなく、平穏に生きてきたスウに人生の転機が訪れる。
一家に大きなもうけ話が舞い込んできたのだ。
それは人里離れた貴族の城に侍女として忍び込み、貴族の一人娘・モードのもつ財産を横取りしようというものだった。
一家のため、得体の知れない貴族の城に潜り込んだスウ。
しかし、暗く寂しい城での生活をともにするうち、二人の少女は急速に親しくなっていく・・・。

以前読んだ『半身』がなかなか面白かったので購入していたのですが、上下巻&翻訳モノ、というために長い間放置してしまっていた本書。読み出したら意外と一気に読めました。ひょっとしたら『半身』より短時間で読めたかもしれません。
それは同じイギリス時代物であっても、ヒロインの立場の違い・・・本書は主人公スウによる当時の庶民の姿のいきいきとした(猥雑な、ともいえます)生活活写と、なによりぐいぐいと引っ張られるように進むスリリングなストーリー展開でしょう。
二人の少女を軸にした、騙し、騙されのミステリー。
『半身』もそうでしたが、本書でもまた女性同士の恋愛感情が描かれており、その点では少々好き嫌いが分かれるかもしれません。
それでも面白いのは確かです。個人的にはミステリーとしても、『半身』より好きですね。

騙される快感のためにミステリーを読んでいる、そんな気持ちよさを久しぶりに感じました。

読了日:2006年1月4日

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