フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2007-04-29-Sun-20-55

かわたれの街

かわたれの街/勝田文/白泉社

休日出張後、本屋に寄ったら驚愕してしまいました。
知る人ぞ知る漫画家・勝田文の新刊が二冊同時発売です!なんてこと!
端正な絵柄に結構な笑いのセンスを持ちながら、「まったり」という作風ゆえにいまいちメジャーになれなかった勝田文にようやく風が吹いてきたようです。しかも久しぶりの白泉社からの出版・・・ヤングユー亡き今、どうなることやらと思っていただけに、ほっと一安心といったところでしょうか。

さて、今回の作品も実に勝田さんらしい「ゆるい」話(作者も重々承知のようです)、でもとてもほのぼのとしたいいかんじのお話でした。

物語の舞台はとある下町の商店街、ヒロインは豆腐屋の一人娘・木菜(きな)。
女子高生・木菜は今恋をしていた。
その相手は料理教室の講師・穂波。
半年前、鍋だけを手にこの街にやってきたという(面白くも)謎めいた若き料理講師は、料理の腕こそいいものの、なんともだらしのない男だった。実はバツイチ、しかも別れた奥さんに未練タラタラ、定職もなく、かつての同級生のお情けで仕事を貰っているという有様なのだが、木菜はそれでも「穂波先生」に夢中なのだ。

という、いわば初恋物語なのだけれども、これを「恋愛漫画」というには大いに抵抗があります。
だってこの漫画のキモはそこじゃないから。

では何がこの作品の魅力なのか?というと、
それは勿論ヘタレなのに憎めない穂波先生だったり、
恋に恋しておめかししてブリ大根を作っちゃう女子高生だったり、
やたらとオバチャン受けのいい呉服屋の息子だったり、
そんなキャラクターの魅力でもあり、また、
公民館で開かれている年齢層の高い料理講座だったり、
ツタの絡まる喫茶店だったり、
なんだか和気藹々としている商店街のみなさんだったり。

そういう、「ほのぼの」としか言いようのない雰囲気がこの作品の、いや、勝田文という漫画家の魅力だと思うのです。
もっとも、それが人によっては「ゆるすぎるよー」という人もいるでしょう。長所と欠点は紙一重ということで、痛し痒しってところでしょうね。でも好きな人にはきっとそれがツボにくるはず。
まったりほのぼの系が好きな人には是非読んでいただきたい作家さんです。

ちなみに私はこの人のお話は勿論、看板や家並みなどの細部にこだわった画面構成がとても好みなので(潮干狩りのシーンの遠景は笑っちゃいました。浮世絵か!)その美味しさは倍増です。
また植物がお好きなようで、季節感にこだわる人だという印象もあります。和風の雰囲気ともあわせて『しゃべれどもしゃべれども』の漫画化にあたっての抜擢は「グッジョブ!」です。思わず膝を打ちました。

20070429205331.jpg

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