フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2007-04-16-Mon-22-19

復活の地

復活の地Ⅰ~Ⅲ/小川一水/ハヤカワ文庫

カノさんから貸し付けられたシリーズ、やっと読了致しました。
「SFを装った関東大震災だから」と言われていたのですが、ほんとのほんとにその通り。びっくりするくらいそのまんまでした。

物語は人々が他惑星への移住を果たしてから数百年ののち。地球を母星として繁栄を誇った一大文明圏も、地球の滅亡とともに隔絶された。
多くの惑星は独自の文化を育て、国力の差はひらき、微妙な力関係の国交が保たれていた。
物語の舞台は、その中でもいまだ発展途上の小国・レンカ。
地球代から続く皇室を中心に議会制がとられているレンカの帝都トレンカを突如襲った未曾有の大地震がすべてのはじまりだった。
王宮は潰れ、国会議事堂は崩壊し、高層ビルは雪崩をおこし、あちこちからあがる火の手に人々はなすすべもなく、怒りの矛先は被差別民族であるジャルーダ人に向けられる・・・・
都市機能が崩壊してしまった帝都トレンカを背景に、不眠不休で緊急対策を指揮する若き総督・セイオと残された唯一の皇女・スミルを中心とした震災復興物語。

民衆の混乱や他民族への偏見・虐待、政府と陸軍・天軍との意思相互など、近代日本史とかぶる部分が多々あります。天軍は海軍ぽいし。
先に「関東大震災だよ」と言われていたせいもあり、そのうち「大杉栄」でも出てくるんじゃなかろうかと思ったくらいです。(妻・伊藤野枝とともに関東大震災の数日後殺害←私の数少ない関東大震災知識・・・)

SF苦手な私ですが、横文字名前意外には特にひっかかるところもなかったです。1巻の最初の頃、震災の混乱の描写を乗り越えれば、特にひっかかるところもなくスルスル~と読めました。
震災からの復興、人々の団結、自主的な自衛組織など、理想的な都市のあり方が描かれている様子は多少甘い気もしますが、まあこれはあくまで物語ですから・・・実際今の東京がこんな状態になったとしたら、もっと悲惨なことになるのは間違いないんじゃないでしょうか。(都知事もあの人だしさ、ブツブツ)
甘いなぁと思ったのは、あまりにもピュアな恋愛模様とかも?手を繋ぐだけ、というトキメキぶりには逆に恥ずかしくなっちゃいました。なんだか古式ゆかしいです。さすがは宮さまです。

個人的には天軍のザグラムさんが男前だったかな。
でも実は新聞記者の相棒・グインデルが一番おいしかったりして?
あとはボランティアの少女・ネリに多少の違和感が残りました。ちょっといい子ちゃんすぎるような気が。

まあそんな甘さも含めて、「こうなればいいな」的震災復興物語。あ、タイトルまんまなんですね、読んでる間は意識してなかったけど。
SF好きの方はもちろんのこと、近・現代史好きの方も面白く読めるシリーズではないでしょうか。かくいう私もSFというよりは歴史小説のようなノリで読んでしまいました。
骨太SFに見せかけた擬似歴史大作ってあたり、田中芳樹っぽさを感じるお話でした。

復活の地 1 復活の地 1
小川 一水 (2004/06/10)
早川書房

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COMMENT

2007-04-21-Sat-22-02

カロリー消費

読み返すかあ、これ読み返すかあ?
結構体力消費しそうな話だと思うんですけどね、
すごいな君は。

どうでもいいけどウィキで大杉栄を調べてみて下さい。子供に変な名前つけただけの人じゃないよ、大杉栄!
2007-04-19-Thu-00-12

何だか

突っ込みどころも甘いところもあるんだけど、読み返しちゃうシリーズなんすよね。よっぽどセイオさんが好きです。ええ力いっぱい好きです。
大杉さん出たら、その場で全部持ってかれちゃうじゃないですか!

ザグラムさんは私も好き。女性副官もいいんですよね。
あー読んでもらえてよかった。ありがとうよ!

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