フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2013-04-13-Sat-17-45

カーリー

カーリー 黄金の尖塔の国とあひると小公女/講談社文庫/高殿円

およそ10年前にファミ通文庫から刊行された同作を再刊行したもの。
その元々のバージョンの評判がどうだったのかは、今の私には分かりません。
でもまあ2巻しか刊行されなかったというところで・・・そしてそれがとても中途半端に終わっているというところで、押して知るべしじゃないかと。
と、そんなかんじの作品が今何故再刊行されたのかというのは、これが『一般文芸』扱いで再刊行された点が物語っていると思います。

つまりはこれ、『男性向けラノベ』じゃなかったんだよ!

ってこと。

あらすじは、こう。

第二次世界大戦勃発前のインドにやって来たイギリス人少女。
少女は実の父と義理の母の意向で、この土地の寄宿舎学校に入学することになったのだ。
何もかも目新しく珍しいはずのインド、しかし寄宿学校の中はまるで一昔前の時代遅れのロンドンだった。
古臭く頑固な教師たちや身分制度を気にしてばかりの同級生達に息の詰まる中、主人公にとっての唯一の輝かしい存在はルームメイトの一人の少女だった。
誰よりも美しく賢く勇気有る少女の名は「カーリー」。
しかし彼女には、誰にも言えない秘密があるようで?
迫り来る戦争の影、波乱の時代を背景に描かれる少女たちの物語。

ということで読んでみた雰囲気は、寄宿舎なとこが『小公女セーラ』っぽくて、主人公が風変わりなところは『赤毛のアン』か、秘密たっぷりなイメージと狭く重苦しい建物の雰囲気は『秘密の花園』、そして現れるイギリスのスパイ!たちはとっても『007』だなーと、そんなよくばりてんこもりなこの一作を一言で言い表すならば、ずばり『ハウス世界の名作劇場』。
後書きで作者自身がそういっているように、古きよき少女小説の雰囲気たっぷりな一冊なのです。

なのでね、これも10年前にコバルト文庫とかから出してれば人気シリーズになったんじゃないのーなんて思いつつ(でもそのころのコバルトはBLに迷走していたか・・・)、いやいやこれが講談社文庫から出たってことは、「大人が読んでこその少女小説」と見なされたんだろうなーと一人で頷いてしまいました。
だって多分、今の10代の子はこういうのは読みたがらないだろうからね。
ラノベ全盛の今、本を読む子は「ラノベ読むぜ、むしろラノベしか読まないぜ」っていう子とあるいは「ラノベなんて子供っぽいわ」なんて子に二極化してる勝手なイメージ。
確かにこれは、子供時代に毎週わくわくしてTV前で『セーラ』を応援していた世代の人たちが読んで胸ときめかせる一冊かなと思います。

個人的にはこのあらすじ(寄宿舎というフレーズだけで、私はもう)と表紙の愛らしさでハートを打ち抜かれました。
帯の煽り文句が結構気合入ってるんですが、確かに好きな人にはたまらないだろうなーという道具立てだらけ。
NHKでアニメ化しちゃってもいいのよ、という雰囲気満載なのであります。

カーリー <1.黄金の尖塔の国とあひると小公女> (講談社文庫)カーリー <1.黄金の尖塔の国とあひると小公女> (講談社文庫)
(2012/10/16)
高殿 円

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しかし今2巻までなのですが、非常に「ええーここでー!?」というところで止まっています。
早く3巻、3巻を・・・!
しかしやっぱりドレスを仕立ててパーティに行ったり王子様に胸ときめかせたり、寄宿舎の一室で先生に内緒のお茶会なんてのは女子の永遠の憧れなんですねえ。

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