フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2010-11-22-Mon-18-18

萌えの起源

萌えの起源/鳴海丈/PHP新書

なんとなく図書館で借りた本です。
タイトルがキャッチーで・・・こういう、マンガやアニメ論の読み物ってついつい手を出してしまいます。
ちょっと前から、流行るというほどではなくても、ソコソコ刊行されていますしね。
でもそれだけに、新しい切り口というか、目の付け所というか・・・どうしてもマンガ通史というかんじになってしまって、読んでいて「新しいな」と思えるものってあまりお目にかからない気がするのですが、この本はちょっと違いました。

なんといってもね、筆者の肩書きが「時代小説作家」なんですよ。
これはちょっと新しいですよね。かつてなかっただろう、と思います。
で、肝心の中身なのですが、これも案外面白かったです。
タイトルがタイトルだけに、近年注目されている『萌え』系マンガ、アニメについての本かな~と思っていたのですが、この本では『萌え』をニアリーイコールで『カワイイ』としてとらえ、それが日本においてどれだけ昔から脈々と受け継がれてきたひとつの美意識であるか、と語っています。
デフォルメされたミニキャラ、SDはそもそも江戸時代の根付の時代から存在した、とかね。
なるほど時代作家・・・と思わせる目のつけどころです。
まあそんな出だしの後は手塚マンガについてだったりして、わりと普通の流れになっていくんですけれども、ちょいちょい日本文化を引き合いに出してくるあたりが私好みで面白かったです。
(そういえば、手塚マンガを『萌え』の観点からリメイクしようというプロジェクトが公式にあるみたいですね。懐広いなあ、さすが漫画の神様。でも手塚漫画はエロスだと私も思います)

ただ面白かっただけに、このタイトルが残念でした。
このタイトルだと、一気に読者の幅が狭まってしまうというか・・・キャッチーなのは確かですが、『萌え』だけに言及しているわけではないし、もっと違うタイトルはなかったのかなぁと。
あとこの本は作者の口述をインタビュアーがまとめたという形になっているそうなのですが、そのせいか、文中に(笑)や(苦笑)の文言が散乱しています。
個人的には、それが妙に気になりました。
やたらカジュアルな文体だなー・・・とは思っていたのですが、後書きで口述筆記だと聞いて納得しました。
でもやはり、書籍という形式で読むのに(笑)系の表現は気になります。それならいっそ対談形式にしてくれたら、まだ気にならなかったのに。

とまあそんなかんじで、面白くもあり、思うところもある一冊でした。
全体としては楽しく読めました。
たまたまですが、先日読んだ『逝きし世の面影』とかぶる部分もあったりして、こういうリンクってちょっと嬉しいものですね。

「萌え」の起源 (PHP新書 628)「萌え」の起源 (PHP新書 628)
(2009/09/16)
鳴海 丈

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