フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2010-02-27-Sat-22-20

味のぐるり

味のぐるり/入江相政/中公文庫

これも2009年の年末に読んだ本。
これで本当に2009年の記事終了です。

長く昭和天皇の侍従長として宮内庁に勤務していた入江さんの「食」をテーマにした随筆。
入江さんはこれで3冊目なのですが、格式ばった肩書き(クナイチョー、とか、家柄はレイゼイケ、とか)のわりにとっても飄々としたお人柄が文面から漂ってきて、肩の抜け具合がなんとも楽しい文をお書きになるのです。でもそれでもただ漫然と「楽しい」だけじゃなくって、とても嫌味のない綺麗な日本語というのは、やっぱり育ちなのかなあ・・・それとも時代なのでしょうか。
戦争に旅立つ青年の手紙ひとつでも、ふたつみっつくらい世代が前の人たちの文章って、とてもきちんとした品の良さというものがありますよね。口語と文語が一線を保っていたという雰囲気。

携帯メールが普及してから若者の文章力が向上した、なんていう話を小耳に挟んだことがあるのですが、それは果たしていかがなものか。もちろんそういう一面もあるでしょうが、文章というものが身近になったがあまりに非常に安っぽいものになってしまったなあという気がするのが私の本音です。
いえいえ、もちろん自分もその一人なわけですが。
まあ、こうしてブログをやったり長い長い長文メールを携帯で手軽にやったりしている人間にはそんなことを言う資格などはございませんね。でもだからこそ、たまに美しい日本語に出会うと、ふうむと背筋が伸びる気持ちになるものです。

あ、重ねて言いますが、入江さんのいいところは全然そんな固くはないところなので。
もはや古本でしか出会えないので、気長にブックオフに行くたびに探してみようと思うのであります。ハイ。

味のぐるり (中公文庫 M 62-5)味のぐるり (中公文庫 M 62-5)
(1982/01)
入江 相政

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