フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2007-02-06-Tue-21-49

マルドゥック・スクランブル 燃焼・排気

マルドゥック・スクランブル
The Second Combustion 燃焼・The Third Exhaust 排気/冲方丁/ハヤカワ文庫


一千年の遺跡が生きる土地で読むSF小説もオツなものでしたよ。半分以上は飛行機内で読んでたんですけどね、暇つぶしにはもってこいの怒涛の勢いの2・3巻でした。

さてさて、お話は美少女バロットが万能武器ウフコックとともに、自身を死の淵に追いやった男シェルとウフコックの元相棒ボイルドと戦い、自分の尊厳と自由を取り戻すというもの(で、あってるのだろうか)。
1巻を読んでいて「マルドゥック市(シティ)」や「スクランブル-09」という設定が大きなものだったので、てっきりシェルやボイルドの背後にさらに大きな適役がいるのかと思っていましたが、そうではありませんでした。
というよりも、この作品のテーマはあくまでヒロイン・バロットの心理的なものだったのだなぁと思います。
まぁ、そうでなかったらとても全3巻じゃあ終わらなかったでしょう。

個人的に特に思ったところとしては、「これほど熱心に『女子が感性で戦う』ということを説明した作品は初めてだ」ということですね。
後半の大部分を占めるカジノシーンで、ウフコックは『女性が不可思議で神秘的であるところを見せてやろう』と言い、バロットにあえて感情的できまぐれな物言いをすることを勧めます。そしてその通りに振舞うことで、バロットは見事勝利していくのですが、これがなかなか面白かったです。
そもそも肉弾戦でもバロットは「皮膚感覚」で戦います。「感じる」ことで戦うのですね。
これは男性キャラが「厳しい訓練を経て」「類まれな肉体を所持しor驚異的な破壊力をもつ武器を手に入れ」て戦う・・・という、アクションものの王道とはだいぶんノリが違います。
たとえばセーラームーンでもキューティハニーでも、女子は「不思議な力」によって敵と戦いますが、それをこういう形でしっかりと表現したのは面白いなー、と思いました。これがファンタジーとSFの違いってものでしょうか?
それでも女子の戦いにもこういう理屈をつけるってことが男性作家らしいってことかなぁ・・・

その昔読んだ『紅一点論』(斉藤美奈子著)で「男子は屁理屈理論と力技で戦い、女子は愛と夢の力で戦う」というようなことが書かれていたのを思い出し、本書を読みながら深く頷いたのでした。

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