フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2010-01-30-Sat-21-55

風が強く吹いている

風が強く吹いている/2009/日本

映画のほうです。
えーと、11月の1日に見に行ってますね(手帳で確認)。原作既読の友人に誘われて映画の日に行ってきたのでした。私も原作読んでます。

原作はだいぶ評判もよかったので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
直木賞作家、三浦しをんの『駅伝青春ストーリー』です。
スポーツものというだけで若干引いてしまう私でも、大学生たちが織り成す個性豊かな青春物語に飲み込まれてしまう原作でした。まほろも悪くはないけど、どちらかといえばこれで直木賞とってほしかったなあ、というくらいの・・・エンタメ作家としての三浦しをんの代表作といっていいんじゃないかなあと思うくらいの原作でした。

で、それの映画版なわけですが。

・・・そんなに期待しないで行ったんですよね。
それでよかったと思います。
というか、ある意味予想通りというか、まあこうなるだろうなあという映画でした。
わりあいに長い原作を2時間前後の尺にまとめるということはどうしても省かれるエピソードがあるわけで、そして私にとっての原作の魅力は楽しい登場人物たちの描写もかなり重要だったんです。でも2時間に収めるということは、とてもランナー10人それぞれなんか描けるわけがなくって、原作ではそれぞれの人生とか性格がかなり描かれていたところ、映画ではほとんどメイン2人のみの人間性にスポットが当たっていて。
・・・悪くはないんです。元々群像劇というのは映像化に向いていないということも言われます。たしかに映画でそれぞれのキャラを描こうと思ったら視点が散漫になってしまうでしょうし。ただそれが、私にとっては非常に残念な部分だったんですよね。
この作品の主幹部分である「走ること」はしっかり描かれていたと思います。
ただ、原作を知らずに映画だけを見た場合、これは非常に古式ゆかしいスポ根ものだな、と思われるだろうな・・・と思いました。
時にぶつかりあい、励ましあいながらもがむしゃらに走る若者。
・・・それはそれでこの作品を表す確かな側面だと思うのですが、なんというか、原作の持つ・・・「決して熱血漢・スポ根野郎ではないゆるい大学生たちが走ってるうちに段々本気になっちゃったよ」という、三浦しをんらしい部分というのが、この映画からでは伝わってこなかったんですよ。
うーん、だからなんというか、この映画で満足する人はいると思うんです。
でも私は満足できなかった。
なんででしょうね、結局私は原作の・・・なんというかな、遊び心のある部分が好きだったんです。
だからこの映画を見終わった瞬間に思ったのは、「ああ、ありきたりなスポーツ映画に堕してしまった」というものだったんです。
ベタベタな青春もの。文部省とかが推薦しそうな。
少なくとも、この映画を先に見ていたら、原作を読もうとは思わないでしょう、私は。

俳優さんたちはそれぞれよかったと思います。
あの下宿の雰囲気とかもよかった。
作りとしては、手堅いといえるのかもしれない。
ただこれは私が見たかった『風が強く吹いている』ではなかったな、というだけの話なんです。
どこが悪いってわけでもないんでしょうけれどね。
もっと面白く出来たと思うんだけどなあ。
映画サイトのレビューなどを見たら、そんなに評価が悪くなかったのが意外でした。
いや、やっぱりこういうテイストが好きな層がいるっていうことなんだろうなあ。

もしかしたらありえるかもしれない話ですが、連ドラにしたほうが向いている題材のような気もします。
少なくとも、各キャラクターの描写をするだけの時間がありますからね。

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