作家の栗本薫さんが亡くなられたそうです。
栗本薫・・・といえば『グインサーガ』や『伊集院大介』が代表作かな。とはいえ私は実は『グイン』は未読(だって完結してない長編って苦手・・・)、伊集院大介も何作か読んだだけで、実は買ってまで読んだのって『六道ヶ辻』シリーズだけなんですよね。あ、あと『夢幻戦記』も買ってたなー。
そんなわけで特別「ファンタジー作家」だったり「ミステリ作家」だという認識のない私の中では、栗本さんはどちらかといえば『小説道場』の御大、というイメージが強いです。
高校時代に読んだ『小説道場』は強烈だった・・・。
あそこから次代を担うBL(この頃はBLなんて呼び名はなかったけど)作家が続々と誕生し、現在の隆盛を築いたのだと思うと、栗本先生の功績はいちオタクとしては認めざるをえないくらいのものだと思うんです、うん。
まあ本人は「JUNE」でなくなってしまった「BL」文化を複雑な思いで見ていたようですが。
まあ、栗本節はどちらかといえば浪漫過剰ですもんね・・・
そういや、高校の時は『真夜中の天使』とかも読んだな。中島梓名義の本もいくつか。
どれも懐かしい思い出です。
懐かしい人が亡くなるのは、身近な人でなくたって、ちょっと悲しいものですね。
ミステリもファンタジーも歴史ものもBL・・・ではない、JUNEも、全部全部栗本さんの好きなものなんだったんだろう。それは全て「物語」なんだもんね。
大正浪漫好きにはあのコテコテ世界観が面白いです。一応一冊完結だからお話的にはどこで終わっても問題ないんだけど、あの世界観が好きだったから、続きがでないのは悲しいな・・・。
栗本薫も中島梓も思春期の思い出です。
ほんと、ありがとうございました、です。