フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2009-05-14-Thu-23-44

秒速5センチメートル

一ヶ月くらい前に見た映画の感想を今更・・・。

秒速5センチメートル/2007/日本

新海誠のアニメ映画です。
山崎まさよしの主題歌が印象的。
物語は一人の少年と一人の少女を中心にした三部構成です。

第1話『桜花抄』は、引越しによって遠く離れた中学校へ通うことになった少年と少女が、長い長い距離をかけて会いに行く物語。
秒速5センチメートルというのは、「桜の花が地面に落下する時のスピード」だそうで、まあ、そんなことを言っちゃう小学生女子と、そんな彼女を「とても近いものだと感じる」なんて思っちゃう小学生男子。たいそう文化的でたいそう少女趣味的で・・・とにかくロマンチック。いるわけないじゃーん、こんな中学男子!と思いながらも、中学生らしい世界の狭さとかに思わずキュンキュンしたのは確かでした。

第2話『コスモナウト』は、鹿児島に引っ越した少年の物語。
いや正確には少年を見つめる、現地の少女の物語。西桐子も鹿児島を舞台に(まあ地元だからなんだろうけど)弓道漫画を描いたりしていたけど、ここでの少年も弓道部に所属しているよう。鹿児島って弓道メジャーなのかな?南の田舎の風景が美しいです。好きなのに好きだから何もいえない・・・って女の子の心情が、またもや少女マンガも顔負けなくらい丁寧に描かれます。ここでの少年はすっかり大人びて賢く、どこか遠くを見るような青年になりかけています。またもやいるわけないじゃんこんな高校生男子・・・と思いつつも、実際クラスにこんな子がいたら、そりゃあ好きになるだろうなあと思います。

第3話『秒速5センチメートル』では、大人になった少年が主人公です。
順調に立派な社会人となった少年は、しかし唐突な虚無感に襲われて、ある日突然仕事を辞めてしまいます。いつかどこかで、あのときの女の子と会えるような漠然とした夢を見ながら。でもそんなものはきっともうとっくに夢でしかないのだと思いながら。
大人になった少年は、ある日踏み切りであのときの少女とよく似た大人の女性と出会います。でもその女性にはもう結婚を約束した男性がいて、彼女自身の人生を歩んでいる。そして彼女があのときの少女であるという根拠はどこにもないのです。
一瞬振り向いた大人になった少年は、振り切るように前を向いて歩き出します。桜の花びらの中を、子供のころと同じように。

・・・というわけで、『ほしのこえ』と同じように、美しい風景描写、若干微妙な人物描写、抑揚が抑え目の声優たちによる心情説明の多い脚本・・・で、全体的にはとても『ほしのこえ』に近い印象を持ちました。きっとこれが「新海ワールド」なんでしょう。
『ほしのこえ』と違ってSF要素はなかったけれど、それでも第2話で宇宙船云々の話が出てきたあたり、やはり基本的にはSFの人なのかなと思います。
ちょっと過剰なくらいにセンチメンタルで少女マンガ的で、儚く美しい思春期・・・という雰囲気てんこもりの新海ワールド。
好き嫌いはあると思うけど、私は嫌いじゃないかなー・・・すごく好きとも言えないけれど、まあこういう世界観が好きなのだぞというのは分かる気がします。
甘ったるい甘ったるいと思っていただけに、このラストは逆にアリでした。まだ新海作品は2作しか見ていないのですが、他の話もこんなかんじなのでしょうか?この作風にファンは付いてくるかもしれないけど、あまりにも似たテイストだとこの先大丈夫なのかしらと思わなくもなかったり・・・。

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