フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2007-01-06-Sat-21-23

アヒルと鴨のコインロッカー

アヒルと鴨のコインロッカー/伊坂幸太郎/創元推理文庫

既刊の文庫落ちを待ち続けてる伊坂さん。
ようやくか!と思ったら、これも映画化なんですね。人気者だなぁ・・・

さて内容が読み取りにくいタイトルの本作は「現代の話」と「2年前の話」が交互に語られる二重構造になっています。
現代は、大学入学直後の主人公・椎名と、「一緒に本屋を襲撃しよう」と誘う謎の隣人で河崎と名乗る男との話。
2年前の話は、ペットショップ店員の琴美とボーイフレンドでブータン人のドルジ、そして琴美の元恋人・河崎の3人の話。

一見関係がないような二つの話が河崎の存在によって繋がっていきます。そして読む進むうちに主人公と共に気付くのは、これは2つの話が均等な比重で絡んでいるのではなく、2年前の物語こそがメインであり、現代はそのエピローグなのだということです。
それをあえて現代編を頭にもってきて、さらに二重構造にしてみせたところがやっぱり伊坂だな、というかんじ。

個人的には多分ミステリの最も核となる部分に、真ん中・・・いや、真ん中よりちょっと手前くらいのところで気付いてしまったのが「見破ったぜ」的満足でもあり「くうっ、最後まで騙されたかった!」という残念なところでもあり。(でもこれは意図的?わかりやすく書いてる?)
そして悪魔のように格好良い(笑)河崎のことが分かってから、琴美の身に起きることの察しがついてからは、段々読む手が重くなってしまい・・・あ、でもこれは決して悪い意味ではないですよ。むしろ琴美・ドルジ・河崎という3人組に対して愛着が生まれたからこそ辛くなってきたということで・・・
ちょうど大学生~20代くらいの若者を描かせたら、とても魅力的に描写してくれるんですよね、この人は。
なんだか皆キラキラしてるんです。青春なんです。

ミステリのオチは大体想像通りのものでしたが、もちろんたんに暗いだけの話では終わらせないのが伊坂節。タイトルにつながるエピソードも、ちょっとした明るさも示してくれて、うん、やっぱり面白くていい話でした。
帯に載っていた映画版キャストもとてもハマっていると思います。松田龍平は「なるほど!」というかんじ。公開は夏かぁ・・・ちょっと気になるかも。

ただ、私はこれをてっきり「貧乏学生が広辞苑ほしさに本屋泥棒を企む陽気なクライムノベル」だと思い込んでいて、本書の中身とのギャップになんだかとても驚いたのです・・・。

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