フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2009-01-08-Thu-22-52

オリヲン座からの招待状

オリヲン座からの招待状/2007/日本

大晦日に見た映画。
地元でTV放送してたんですが、ちょっと気になる作品だったのでラッキーでした。ちなみに原作は泣かせの浅田次郎(未読です←読んだの忘れてるのかも・・・)。

物語は戦後しばらくたったころの京都。
京都にある夫婦だけで営業しているちいさな映画館「オリヲン座」に一人の青年がやってくる。映画が好きだ、ここで働かせてくれないかといって土下座までする青年に根負けした夫婦は、身一つでやってきた貧しい青年を雇い、身内のように親しくしていく。
不器用なほどに真面目で実直な青年に、夫婦は好感をもつ。職人気質の夫も青年を頼りにし始めた頃、突然の不幸が三人を襲うのだった。

という、まあ、「泣かせの浅田」らしいお話です。
しかしこの作品の魅力はなんといっても宮沢りえの透明感と、古ぼけた小さな映画館のノスタルジックさにあると思います。

DVDのジャケットでは浴衣姿なのですが、本編中のほとんどはふわっとしたAライン形のスカート姿です。その腰はびっくりするくらい細くて、半袖シャツから伸びる二の腕も折れそうなくらい。ほんとに「折れそうに細い」という形容詞はこういう人に使うのだな、と思わせられます。
その華奢さが青年より年上のはずの宮沢りえを年齢不詳の少女のように見せています。ふとした仕草も可憐そのもので、うわあそりゃあ惚れるよねってかんじです。またああいうクラシカルで上品なファッションがとんでもなくはまるんですよね。
またもうひとつの魅力が映画館です。二人だけできりもりしていけるだけのサイズの映画館はとっても小さいんですけど、その小ささがまたおもちゃみたいな儚さも感じさせて。小さな窓口、ガラス瓶に並んだお菓子、螺旋階段・・・もし今こういう映画館があれば、きっと建物自体をウリにしてもやっていけるでしょう。クラシカルな洋館好きにはたまらないものがあります。

本編も、まあ地味といえば地味なお話なのでしょうが、大晦日の午後にうちの母親が見入っちゃうくらいには面白かったです。いやこれかなり褒めてますよ(笑)
映像がほんとに綺麗で・・・よかったです。

京都はスカラ座もなくなったんでしたっけ。
大型のシネコンが出来るのは便利でいいとも思うのですが、いっぽうでこういう小さな映画館が消えていってしまうのは切なくもあります。

いや、最後の最後に、いい映画を観ました。



私は男性でも女性でも細い方が好きなのですが(女性の場合はぽっちゃりもまた魅力だと思います)、この映画でますますそれを実感しました。
宮沢りえの折れそうに細い腰、棒みたいな腕や足。
人によっては「細すぎる」と思われるくらいのそれには全然生身っぽさがなくって、つまり、私はやっぱり生々しいものよりも作り物みたいな美しさのほうに惹かれるんだな、と思いました。
細ければ細いほど、重力に逆らえる気がする。
現実から離れていけるような気がするのかもしれません。

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