フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

メニュー目次メニュー目次メニュー目次メニュー目次
-----------------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2008-12-04-Thu-23-00

新選組藤堂平助

新選組藤堂平助/秋山香乃/文春文庫

一ヶ月くらいチビチビと読んでいたこの本、今晩ついに読了致しました。
いや、読みにくかったというわけではありません。むしろ秋山さんの文章は時代小説にしては読みやすいほうだと思います。
なかなか読み進められなかったその理由はただひとつ、「最後を見たくなかったから」。
そもそも新選組ファンなら「藤堂平助」がどんな人かくらいは知っています。試衛館時代からの初期メンバーの一人であり「魁先生」と呼ばれた剣士であり、ご落胤の噂もあった出生不明の人物で、そしてその悲劇的な末路。

秋山香乃作品はほかにも2つほど読んだことがありますが、そのどちらも非常に登場人物への愛着が感じられる文章でした。それは本作においても例外ではなく、藤堂や藤堂の同僚でありかけがえのない友人である永倉、そして藤堂にとって人生を変えた人である土方、敬愛する先輩だった山南、ともに高台寺に移った斉藤、恩人である伊東・・・たくさんの人たちが、時には軽快な会話で、時にはその時代を精一杯に生きた人物として清冽に描かれます。
たくさんの人がそれぞれの信念のもとに、あるいはただ時代の波に巻き込まれて命を落とした時代。
彼らが輝いて見えるのはそのせいかもしれないけれど、だからこそその短すぎて鮮やかすぎる人生がいとおしくてなりません。
革命への意思と、新選組への愛着。どちらも真実でありながら、相反するものになってしまったそれが悲しいです。

細かいところを言うと、山南さんが右手に負傷して以来剣が握れなくなった・・・というのはこの本で初めて目にした設定で、これはオリジナルなのかなーと思いつつ、ふむそれも説得力があるなと思ったり、また平助が一時新選組を離脱していたというのもアリかなー、と。でも幹部といえども土方さんがそんな例外を許すかな?
私の新選組知識は9割が漫画と小説とドラマなので、いまいち史実とフィクションの区別がつきません。

新選組藤堂平助 (文春文庫)新選組藤堂平助 (文春文庫)
(2007/11)
秋山 香乃

商品詳細を見る


書店の紙カバーをつけて読んでいたので、改めてこの画像で表紙を見直しました。
橘の絵柄に、ちょっと胸が熱くなりました。

COMMENT

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

TRACKBACK

http://funafunababy.blog89.fc2.com/tb.php/408-3368693c



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。