フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2008-10-17-Fri-23-17

寺暮らし

寺暮らし/森まゆみ/集英社文庫

タイトルでなんとなく手にとった本。
といって、修行僧になるだの寺に入り婿するだのといった話ではありません。
「お寺の境内に建てられた借家をかりてみた」という、バツイチシングルマザーライターさんのエッセイです。

東京都内の中心部、境内地だということで木々に囲まれ、お寺さんの畑の野菜は頂いて、なんとも夢のような暮らし。おまけにお寺の構えに恐れをなすのか、押し売り営業マンが全くやってこないのだ!
・・・とはいってもメリットには当然デメリットも伴うわけで、毎朝の読経が聞こえたり盆と彼岸の頻繁な来客にあわてたり、ということもしっかり書いてあります。

段々と内容が「都心の建物・下町風情の維持とは」みたいになっていったので(もっとも、「下町」という言葉にはかなり厳密な定義があるらしい)、タイトルから想像するほど「寺暮らし」が前面に出ているわけではありませんでした。古い建物や江戸情緒にも興味があったのでそのへんも面白く読めたのはかえってよかったですが。

筆者の借りた家の大家さんは浄土宗のお寺さんだということなので、けっこう一般家庭に近い感覚だったのもよかったんじゃないでしょうか。段々お寺さんだという距離感もなくなっていってる・・・かんじ?
まあその環境が他人事だと思えなかった私には、大家さんがいい人みたいでよかったなぁと思うばかりです。
でもお墓って怖いとかお経って不気味、って人にはどんなメリットがあっても住みたくないとこだろなぁと思いますよ。その感覚もはや私には分かりませんが・・・

そうそう面白かったのはもうひとつ、巻末の解説です。
筆者に対する「憧れ」というか・・・東京っ子の東京育ちという、その生まれや育ちに対してはっきり「いいなあ」と言ってしまうほどの「嫉妬」めいた感情が隠さずに書かれていて、その正直さに胸うたれました(笑)ああ分かります、その気持ち!
簡潔で回りくどさがないのに、ふっと現れる情感とか言葉の美しさとか。そういうのを持って生まれた人には単純に羨ましさを感じます。

寺暮らし (集英社文庫)寺暮らし (集英社文庫)
(2006/06)
森 まゆみ

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今度母にも読ませてみようかなと思う本でした。
どんな感想を述べるでしょう。「都会のお寺はいいわね」とかかな?

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