フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2008-09-18-Thu-00-06

桜姫

桜姫/近藤史恵/角川文庫

あらすじを知って買いに走りました。
だって物語の舞台が梨園で、作中には『桜姫東文章』も登場するんですって!
最近はまりっぱなしのマ●ロ●Fの参考資料(なんのだ)になるんじゃないのー?なんて思ってうっかり買っちゃいました。
知らなかったんですが、これはシリーズものだったんですね。
なんだかもうキャラクターが出来上がってる感がありました。とはいえ、読むのに不都合はありません。


笙子は大物歌舞伎役者の一人娘。
愛人の子だった笙子は跡取りだった正妻の息子・音也の死をきっかけに、本家にひきとられる。しかし実の父とうまくいかず、一人暮らしをはじめてからはますます家に寄り付かなくなっていた。
しかし家を離れた理由はそれだけではなかった。
笙子は繰り返し、夢を見るのだ。
写真んでしか知らない兄・音也の首を絞めて殺す夢。
笙子は疑っていた。病死とされていた音也は、実は殺されたのではないか。
殺したのは子供だった自分ではないのか、と。
自分自身の記憶に疑問を持つ笙子の前に現れたのは、若手歌舞伎役者・中村銀京。彼は幼い頃、兄・音也の遊び仲間だったという。
共に音也の死の真相を明かそうと誘われた笙子は、真実を知る覚悟を決める。
たとえそれが、自分にとってどんなに辛い事実だったとしても。


ということで、歌舞伎をネタにしたミステリーですね。
あ、歌舞伎公演後に道具部屋で出演子役が死亡するというもうひとつの謎も描かれるのですが、本作のメインストーリーはあくまでも↑なので。
うーん、歌舞伎役者さんたちの中のことについてはなかなか興味深く読めるところもあったのですが、ミステリー的には・・・・うーんどうよってかんじでしたねー。

歌舞伎といえば先祖代々の歌舞伎の家柄の人たちのもの、という印象がありますが、実際は全くの一般の人でも歌舞伎役者になれるそうです。それ専門の養成所があるんですねー、そりゃそうか・・・。とはいえやはり主演だとか大きな役柄は「名家の生まれ」の人たちの専売特許らしく、外の世界から入ってきた人たちは「大部屋俳優」としてその役者人生をすごすそうです。
もちろん相当な力量があれば「養子」という扱いになって、また違うそうですが、それはあくまでも「かなりの才能」があれば、というわけで。
やっぱりなかなか難しい世界のようですね・・・生まれで全てが決まる世界ってどーなん、とも思いますが、やはりそういう家柄に生まれた人たちもまた後ろ指をさされないために幼い頃からの稽古を重ねてきた人生というものがあるわけで。
いやはや、伝統芸能ってミステリアス。
探っていけば、戻れないくらいに奥の深い世界だよなーっと思いました。

ミステリ的には・・・「子役の死」ってネタはこれに必要だったの?と言わざるを得ません。
笙子と音也がらみのことについても、もっと上手くミスリードしてほしかった。
あっそうふーん、ってかんじです。
でもシリーズものという前提があるんであって、他の本を読んでからこれを読むとまた違った印象になるのかもしれませんね。

桜姫 (角川文庫 こ 19-2)桜姫 (角川文庫 こ 19-2)
(2008/02)
近藤 史恵

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