フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2008-07-29-Tue-20-03

TUGUMI

TUGUMI/吉本ばなな/中公文庫

改めて言うとなんだか恥ずかしいのですが、ここだけの話、あまり吉本ばなな作品を読んだことがありません。高校生の時に友達から貸してもらった1、2冊くらい。
基本的にエンタメ路線、もっと正直に言うならキャラ萌え先行で読書をしていた高校生の私にとっては、吉本ばななは求める路線とはちょっと違ったし、「なるほど読みやすいしなかなかいい話だ」と思うものではあっても、積極的に読んでいこうと思うものではなかったのです。
それに当時すでに吉本ばななといえば当代1、2を争う人気作家という雰囲気だったのもまた読む気にならない一因でありました。
・・・天邪鬼なんです、ハイ。

ずっとそうやって意識の隅においやってきた吉本ばなななんですが、その一方で「そのうち読まなきゃなー」と思ってはいたのです。
で、古本屋で買ったのが『TUGUMI』。
タイトルは聞いたことがありましたが、どんな内容なのかはさっぱり。ともかくあらすじの「病弱で生意気な美少女つぐみ」、というフレーズに引かれて手に取りました。

内容は、もう一言で言い表せます。
「二度と戻らないひと時の夏」、です。
陳腐すぎるけれど、これに間違いはありません。もう少し詳しく言うならば、とある海辺の田舎町に暮らす主人公の「まりあ」が従姉妹「つぐみ」とその家族と過ごす最後の少女時代・・・、かな。

「まりあ」は海辺の町を出、東京で大学生活を送るようになる。でもふとした時に思い出すのはつぐみと一緒に暮らした町のことばかり。そして来年には少女時代をともに過ごした従姉妹一家もまたあの海辺の町を離れるのだという。永遠なものなんて何もない、そんなことくらい分かっていたはずなのに。
バスの停留所で食べたアイスの味も、
バイト先のケーキ屋も、
犬と一緒に歩いた浜辺も、
なんの意味もなく腰掛けた港も、
旅館の中のざわついた日常も、
ただそこにあっただけの海も、
あたりまえのように存在していたなにもかもが変わっていく。失われていく。
消えていくからこそ美しい、最後の夏の日。

タイトルの通り、この物語のヒロインは「つぐみ」です。
最高に綺麗で辛らつで病弱な女の子。なんて魅力的なんでしょう・・・が、しかしこの「つぐみ」を魅力的だと思えない人にとっては、この話はちっとも面白くないものでしょう。
甘い話が好きだと自覚している私が気に入るほどセンチメンタルな雰囲気も、人によっては「センチメンタル過剰」でしょうし。なるほど、ばなな作品が女性受けがいいというのはよく分かります。
ばなな作品はよく「少女マンガ的だ」なんて言われるみたいですが、それはもしかしなくても「少女的センチメンタリズム」が強い、ということでしょうか?
大島弓子とか引き合いにだされても「ふーん?」ってかんじだったのですが、そういう大雑把なくくりで「少女マンガ的」って言われるのなら納得できるかな、と思ったのですが・・・・

まあそんな評論ぶったことは置いておいても、高慢な美少女や美しい海辺の町、夜の散歩や一瞬の花火、偶然出会った気のあう少年、そんなふうにいつまでも記憶に残る夏の日の物語はなかなかに私の中の少女心を刺激してくれるものでした。

そんなに素敵でロマンチックな夏なんて体験したことなんかないのに、何故だか懐かしさを感じる読み心地。これは少女でなくなってしまった大人の女性が読んで、あの頃を思い出しながら懐かしむ本なのかもしれません。

TUGUMI(つぐみ) (中公文庫)TUGUMI(つぐみ) (中公文庫)
(1992/03)
吉本 ばなな

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映画版も気になったので見てみたら、つぐみ役は牧瀬里穂だそう。
なるほど、納得。

COMMENT

2008-08-03-Sun-22-51

なつかしや、EGちさん!(笑)
TUGUMIの番外編読んでみたいです。
探してみよう。
2008-08-03-Sun-20-38

わかりますともー!<EGちさん

古本屋、いっぱいありますね。

お手軽?に読めるのも魅力です。笑
2008-08-02-Sat-00-43

おっと、センターは分かりませんが、ばなな作品は高校の時EGちさん(分かりますか?笑)に借りて読んだ思い出があります。
数は少ないけれど、青春の思い出のひとつです。

読みやすいし、ちょっとセンチメンタルで甘いかんじがいいですよね。派手じゃないけど、確実にじわっとくるかんじ。
他の作品も読んでいこうかな~と思いはじめました。古本屋にいっぱいあるのも魅力ですねv
2008-08-01-Fri-21-47

センター試験

私、一度受けたセンターの、数日前に読んで、

たしか番外?かなんかが国語の現代文(小説)で出て、

終了後、かなり興奮してたの覚えてます。

国語はあんまりよくなかったですが。

懐かしい思い出です。

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