フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2008-06-01-Sun-15-37

比類なきジーヴス

ウッドハウス・コレクション
比類なきジーヴス/P.G.ウッドハウス 森村たまき訳/国書刊行会


ずっと気になっていた「ウッドハウス」、ついに読むことができました。
図書館で発見した時は小躍りしてしまいそうでしたよ、もちろん期待を裏切らない面白さでした。
ブラボー、ジーヴス!

作者のP.G.ウッドハウスは20世紀を代表するイギリスの国民作家だそうです。
そして今回私が読んだ『比類なきジーヴス』は、国書刊行会が発行するウッドハウスシリーズの第1冊目。「ジーヴスシリーズ」はウッドハウス作品の中でも代表作であり、実写化もされているほどだとか。イギリス本国ではホームズ&ワトソンと並んで愛されているというバーティー&ジーヴスのコンビ・・・ということから想像できるように、本書はいい意味で「大衆文学的」な魅力に溢れています。
つまりお手軽で読みやすく、愛すべきキャラクターが登場し、ちょっとニヤリとしたりクスリと笑えたり、おまけにほんの少しの毒っ気もあるという、そういう魅力が。

私はまだこの『比類なきジーヴス』しか読んでいないのですが、訳者の解説を見ると、ウッドハウスの魅力は「大いなるマンネリ」なのだそうです。それを信じるならば、この一冊でウッドハウスの全体像が(漠然とですが)つかめたかな?という気がします。

さて、ウッドハウスの代表シリーズでもあるこの「ジーヴス」シリーズは20世紀初頭頃のロンドンが舞台です。語り手であるバーティーはまだ若い独身貴族。オックスフォードを卒業した後は家や親戚からの援助できままな生活を送っているという、頭も体もお気楽な若者。一方ジーヴスはそのバーティーに仕える執事で、切れすぎる頭脳と完璧な執事能力の持ち主。
バーティーの元にやっかいなトラブルが持ち込まれ、それをジーヴスが解決するという筋書きで、特に本書は元々短編だったいくつかの作品を繋げて(無理やり?)長編の体にしたものなだけに、そのパターン化された形は、もはや様式美というか・・・水戸黄門的というか。
それに加えてバーティーの愛すべき頭の悪さ(愚鈍というわけでなく)とジーヴスのちょっと意地の悪い(でも基本的にはご主人に忠実)性格、そして二人のテンポのいい掛け合いと、呑気すぎるほど平和なエドワード朝大英帝国の雰囲気、それら総てがあわさってこその「ジーヴス」の世界。

ジーヴス、絶対ご主人のこと馬鹿にしてるし。
そしてそれが許されるゆるーい世界が、もう、クセになります。

間抜けなご主人とひねくれ執事のドタバタコメディ、このシチュエーションにグっときそうな人には是非読んでみてほしい作品です。
続きもたくさんあるようで、それはそれで嬉しい悲鳴。でも「続けて読まなければ!」という意気込みが必要なさそうなのもウッドハウスの魅力かな、と思います。

比類なきジーヴス (ウッドハウス・コレクション)比類なきジーヴス (ウッドハウス・コレクション)
(2005/02)
P.G. ウッドハウス

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ちなみに勝田文さんによる漫画化もされており、今から単行本化を心待ちにしております。

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