フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2008-05-21-Wed-23-00

灰羽連盟

灰羽連盟/2002/TVアニメ

友人からオススメされたアニメを見てみました。
『灰羽連盟』、結構有名?一部で有名?な作品らしいですが、教えてもらわなかったら多分手を出さなかっただろうタイプのアニメです。どうもありがとう。

さて本作は2002年にTV放送された作品ですが、全13話と短く纏められています。
元々監督である安部吉俊の同人誌が原作らしく、その世界観は非常に独創的でした。

国も時代も特定されない、高い壁に囲まれたとある街が舞台。
そこは人間と灰羽(天使の輪を頭に戴き、背中に小さな羽をもつヒト)が共存する世界で、主人公のラッカは灰羽が暮らすオールド・ホーム(旧校舎)で生まれます。
灰羽は繭から生まれますが、生まれた時の姿はすでにある程度成長したそれで、ラッカは10代の少女の姿でした。繭から生まれた時にはそれ以前の記憶を総て失っており、ラッカはまっさらな状態で「灰羽」として生きることになります。
オールド・ホームに暮らす、優しく暖かな灰羽の仲間とともに。

という・・・まあ、ファンタジーといっていいのではないでしょうか。
しかし作中における
「灰羽」とは何か?何故天使を模した格好なのか?灰羽は何故管理された(あるいは保護された)生活をしているのか?灰羽はどこから来て、どこへ行くのか?「壁」とは何か?その向こうには何があるのか?「罪」とは何か?「巣立ち」とは何か?
などなど、沢山の謎は、はっきりとした言葉では最後まで明かされません。
「灰羽」という天使のような存在(だけどそれは決して天使ではなく)に仮託した「人間とは何か・生きるとは何か」というテーマ論のような物語、だと思いました。
薄くて可愛らしい絵柄・まったりとしたペースだけを見て安易な「癒し系アニメ」だと思ったら大間違いです。かといって欝というほどでもありませんが、段々と登場人物の内面が描かれるに従って、序盤のヒーリング的な雰囲気からは遠ざかっていきます。

結局灰羽とは何者だったのか、
壁とは何だったのか、
罪とは、
巣立ちとは、
という謎についての答えは出ません。
きっと見た人の数だけ答えがあるのでしょう。どんな答えも正解であり、絶対の正解ではありえないと思います。

個人的には、うーん、狙ってるとこは分かったよ。というかんじでしょうか。
最後まで主人公があんまり・・・でした・・・(ああ、ごめんさない)。全13話と短い話なのですが、もっともっと短くして登場人物も減らして余計な枝葉を落としたほうがギュっと濃密な話になったんじゃないかな、などと思ってしまったり。それじゃTVシリーズにならないか。
(でもこれがTVアニメだったってことがひとつの驚きです)
多分見た時の精神状態がおおいに関係する作品だと思うんですね、もし思春期に見ていたら心に突き刺さる作品になっていたような気もします。10代の時にリアルタイムで見ていたら忘れられない作品になったんじゃないかなー、と。
外国でも評判のいい作品のようです。自己探求の話だからかなーと思いますが、あちらの宗教観にマッチする部分があるからかしらとも思ったり。
寓話的で、細かな設定のひとつひとつに何らかの暗喩が隠されているような物語です。
「大人の童話」なんて呼ばれ方もしているようなので、そういうのに弱い方は必見かと。
私は「思春期の少年少女のためのお話」かなと思いました。

灰羽連盟 COG.1灰羽連盟 COG.1
(2002/12/21)
広橋涼野田順子

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もっと短くても・・・と言ったけれど、逆に主役を入れ替えた別シリーズをもう何パターンか見せてくれても面白かったかなぁ、とも思います。
灰羽とは何だったのか?あの街は死後の世界か、あるいは生前の世界か・・・
答えはまだ見つかりません。
私はこう思ったけど、あなたは?と、誰かに問いかけたくなる作品でした。

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