フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2008-05-14-Wed-22-10

Jの総て

Jの総て/中村明日美子/太田出版

マリリン・モンローに憧れた少年は、やがて、モンローになった。
という、なんともショッキングな作品を友人から借りました。耽美ロマン『Jの総て』全3巻です。

耽美・・・他にいい言葉が見つからないのですが、やはり耽美というしかないのでしょうか。
60年代アメリカ、トラウマの生い立ち、孤児院、寮制男子校、ショーパブ、刑務所、そして運命の再会・・・・と、ドラマチックな要素まみれのドラマチックな“とあるオカマの一代記”なのですが、最後まで一気に読み通した感想そしては、なんだかそういうロマンス作品を読んだようなうっとりとか湿っぽい気分になりませんでした。
ちょっとドロドロして陰鬱で繊細ではかなげで切なく美しいのが私的「耽美」イメージなのですが、『Jの総て』は、モチーフだけを見ればいかにも「耽美」なはずなのに、なんでかそういうステレオタイプな「耽美」という言葉に当てはまらない気がしました。
(今時ギムナジウムなんて、それだけで古典というかJUNEなかんじだのに)
それはやはり主人公の「J」が、妙にたくましいからではないかと。なよなよオカマキャラで、いじめられたり悲惨な経験もしているはずなのに、基本的にはわが道を行く俺様タイプだから、かなぁ。どちらかというと学校の先輩・ポールのほうが悩める若人してます。同じく学校の先輩・モーガンもJにとってはいい兄貴ぶりでしたし。

絶対的にマイノリティである自分を「でもこれが自分だ」という風に割り切って認めた上で、だからこそ「いかにして生きるか」というように、目線が常に前向きなんですね。
そんなJやポールの行く手には、頑張っただけの結果としての将来が待ち構えているし。

過去やトラウマや恵まれない現状を愚痴るだけの欝漫画に陥っていない、なんとも強気でたくましくて風変わりだけど面白い青春物語でした。最後はちょっと甘すぎるかも・・・というかんじがしなくもないですが、でも良かったです。皆、お幸せに!

Jの総て (1) (F×COMICS)Jの総て (1) (F×COMICS)
(2004/06)
中村 明日美子

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透子さんいつもありがとう。

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