フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2008-05-07-Wed-22-34

車輪の下

車輪の下/ヘッセ 井上正蔵・訳/集英社文庫

連休中に帰省していたのですが、手持ちの文庫が尽き、実家の本棚に放置していたものを読んでみました。92年出版の集英社文庫で、表紙が萩尾望都御大のものです(画像が出なかったので、下のは代用です)。
車輪の下→ギムナジウム→萩尾相乗効果、というわかりやすい思考展開でとりあえず買ってみたのは高校生の時くらい?それから今まで、はや何年ほうりっぱなしだったことか・・・この年で初読というのもちょっと恥ずかしいような気がしましたが、でも読んでよかったです。

読んだことはなくてもトーリーだけは知ってるよ、という人も多いのではないでしょうか。

村一番の賢い少年だった主人公・ハンスは、厳しい詰め込み教育を経て、見事神学校への入学試験に合格します。周囲の期待に応えることを喜びと感じ、合格後も勉学に励むハンス。彼の前にはエリートへと繋がる輝かしい道が敷かれているはずだった。
しかし入学した神学校で、自分とはまったく違うタイプの少年・ハイルナーと出会う。
ハイルナーは天才肌と噂の少年だった。文学と音楽と自由を愛し強制を嫌う彼は、ハンスにとっては衝撃であり、何よりの魅力だった。
ハイルナーの影響を受け始めたハンスはもうそれまでの優等生ではなくなってしまう。周囲からの心配する声も耳に入らず、そして自分でそれに気づき始めたときにはもうすでに手遅れだった・・・

という、世界的青春物語です。
エリート教育のイメージが強いドイツですが、これはどこの国においても普遍的にありえる青少年の悩み・挫折だと思います。だからこその世界的名作でしょう。
ハンスのように特別な優等生ではなくても、どこか共感できるところはあるのでなないでしょうか。少なくとも私は結構共感したと思うのですが、でも読みながら「おいおい君の気持ちも分かるけどね、でもそれでどうなるの、君の将来はどうなるの?」と突っ込みたくなってしまった私はすでにハンスよりも神学校の教師たちに近い存在になってしまったのでしょう。

それはちょっと悲しいことだけど、でも仕方のないことかな、と思います。

車輪の下 (集英社文庫)車輪の下 (集英社文庫)
(1992/01)
ヘルマン ヘッセ

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思春期文学のイメージが強いために「中・高校生くらいで読んどくべき」と思い込んでいた本作ですが、大人になって読んでみると、また違った読み方が出来る作品でもあるのでは。
あらすじだけは知ってしたものの、ラストを知らなかった私は、結構びっくりしました。
ハンス・・・・。

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