フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2008-04-26-Sat-21-44

ネムルバカ

ネムルバカ/石黒正数/徳間書店

女子二人の表紙、「大学の女子寮で同室のセンパイ&コウハイ」という帯の文句が気にはなっていたのですが、なんとなく買うのは悩んでいた本書。でもネットでの評判もいいみたいだし、とうとう買っちゃいました。うーんこれは確かに独特な持ち味の、馬鹿で無意味でだからこそ青春!な漫画でした。
面白かったです。

表紙の二人は大学の女子寮でルームメイトの先輩(右)・後輩(左)。
先輩はメジャーデビューを夢見るバンド少女、かたや後輩はキモいバイト仲間に辟易しながら取り立てて目標も何もなく大学生活を送っている。
後輩が「ちょっといいかも」と思っていた同級生が先輩に一目ぼれしたり、小遣い稼ぎに二人で内職に精を出したり、夜の海を眺めながら菓子パンを食べたり、世間との歯車がかみ合わない自分に悩んだり。
最後のモラトリアム期である「大学生」という瞬間をたしかに切り取ったような一冊です。

やっぱりこの作品の一番のキモはこれが「ただのゆるゆる大学コメディ」になっていないところですかね。かたや「音楽が好き→メジャーデビュー!」という確固たる目標がある先輩、かたや「大学に入ってはみたものの・・・」という後輩とその同級生S。この対比が効いてます。
実際私も大学時代は後輩のポジションに居ましたし(今もそうだけど)、圧倒的に「目標もなくぶらぶらしている大学生」のほうが多いと思いますが、そんな我々にとっては「お前ら・・・・なんだ!?なんの目的もなくただ毎日生きてんのかよ!?」という先輩の言葉が身にしみるのではないでしょうか。
ええも、そりゃあブレブレにブレまくってる人生ですから。

そんな先輩にも思いがけない運命が待っていたり、自分の意思とは無関係に翻弄されたり、後輩が寂しい思いをしたり、そんないろいろも含めたすべてが「大学時代」。
なんでもかんでもおんぶに抱っこの親掛かりだった高校生までとは違う、でもあらゆることを自分で賄わなくてはならない社会人でもない、そんな境の期間のぬるま湯のように呑気だけど先の見えないことへの焦燥感というものがすごく良く伝わってくる作品でした。

大学、しかも衣食住を共にする(衣はしてないか)寮生活なんてのは、本当につかの間の楽園みたいな時間なんだなぁって今になると思います。
こんなこと言うと、明確な意思でもって大学進学した人に怒られそうだけど・・・正直な気持ちです。戻れるものなら戻りたい、でも戻れないからこそ美化されるものなのでしょうね。

ネムルバカ (リュウコミックス)ネムルバカ (リュウコミックス)
(2008/03/19)
石黒 正数

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ちなみに実際女子寮生活を送った私には、畳部屋ってのが親近感倍増でした。綺麗でこじゃれた寮なんか学生寮じゃない!
あと日常に子ネタを取り入れる伊藤君がツボでした。深いようで浅い。

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