フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2006-12-31-Sun-11-42

78(ナナハチ)

78(ナナハチ)/吉田篤弘/小学館

かつて、世界は78回転で回っていた。
それはレコードの話。
33回転と45回転のふたつのスピードで回るレコードが誕生する以前、SPレコードは78回転で回っていたのだという。

いろいろな場所のいろいろな時間のいろいろな人たちの物語。
一見バラバラのように見えるそれぞれの話が小さな共通項によってリンクしあう、ファンタジックな作品です。

SPレコード
ドーナツとコーヒー
2人の男と1人の女、そして第3の男
中庭
夜の塔
靴職人

最終駅

あちこちに散りばめられたこれらの共通項によって、世界が不思議な多元構造のように絡まりあいます。 全てのピースが集まって、最後には大きな一枚の絵が完成する・・・と思いきや、ちょこちょことモヤがかったようにあいまいなままのところもあったり。
全てが整然と整理されるのではなく、不思議は不思議のままに残されるのが、いかにも「クラフト・エヴィング」的。

気持ちのいい不思議に浸り、吉田さんのいつもの手腕に安心して身を任せるのが正しい読み方でしょう。
各章のタイトルだけでもふるふるさせられる、そのセンスが大好きです。

読了日:2006年10月24日

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