フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2008-04-21-Mon-22-57

Papa told me 街を歩けば

Papa told me 街を歩けば/榛野なな恵/集英社

YOUNG YOUコミックスからクイーンズにコミックスに移行しての1冊目。
すでに27巻も続いている人気シリーズの続刊(4年ぶり!)です。
巻数「1」の表記がないのが気になるんですが、今も不定期連載中とのことで、続巻も出るものと信じています。

さて、このシリーズは小学生・知世と作家である父・信吉とが織り成すユニークでスペシャルな日常物語です。
絵柄や設定、全体の雰囲気などからして「ほのぼの」「癒し系」などとカテゴライズされがちですが、このシリーズの熱心なファンにとっての魅力はむしろ「真綿に包んだ毒」の部分だと思います。
主人公・知世の視線が時にシビアに、時に鋭利に、時に子供らしい清廉さで現実に言及するのです。
凝り固まった既存の価値観、それを是とする不条理な世界、ただ静かに優しく幸せでいることを許さない人々のことを。
いっぽうでジェンダーや家庭環境、社会的立場、性格上などの問題で周囲に上手くあわせられないマイノリティに対する視線は優しく、世間とのズレを感じてしまう読者にとっては確かに心癒される(というよりは共感させてくれる)話だと思います。

とはいえ長いシリーズだけに作風も少々変化するところもあり、特にシリーズの後半(24・25巻)のあたりには社会的な問題をテーマにする方法があまりにも直接的すぎるなぁ・・・と思っていたのですが、本巻はまた「日常物語」に回帰したような気がします。ほのぼの路線。
今回好きだったのは「イリス アイリス」。
ま、一応、本好きとしては・・・あと編集者のセリフに凄く共感してしまったのでした。

「なかなかおもしろい興味深いと思って読んではいるんですが
どうしても物語が入って来ないんです
脳の表面のあたりで止まっているかんじで
子供の頃に読んでいれば心の深い所にまで
ちゃんと落ちて行って
楽しい心躍る体験として残ったんだろうな
・・・なんだか損しちゃったかんじなんですよねー」


ですよね。
特にファンタジーとかそういうかんじです。
スッと入ってこないんですよ。これはもう感覚的にとしか言い様が・・・・
物語には読むべき年齢ってのがあるもんだと思います。
ああ、本当に、もったいない!

ゆっくりでいいので、長く続けていってほしいシリーズです。

Papa told me~街を歩けば (クイーンズコミックス)Papa told me~街を歩けば (クイーンズコミックス)
(2008/04/18)
榛野 なな恵

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ところでどう考えても「街を歩けば」って余計だと思うんですけど、巻数表示がないのはこのサブタイトルで変化をつけるからなのでしょうか。疑問。

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