フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

メニュー目次メニュー目次メニュー目次メニュー目次
-----------------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2008-04-10-Thu-22-06

ライトジーンの遺産(上・下)

ライトジーンの遺産(上・下)/神林長平/ソノラマ文庫ネクスト

人間の手足や臓器が自然崩壊していくという、謎の症状が蔓延する近未来。
原因不明のこの症状はもはや珍しいものではなく、むしろ人工臓器をいれずに生活をする人間のほうが貴重な程だった。身体の一部が崩壊した人々は有名臓器メーカーから人工臓器を購入し、装着することによって、崩壊以前と何ひとつ変わることのない生活を過ごしていた。

物語の舞台は「ライトジーン」。
それは都市の名であるとともに、臓器メーカーが乱立する以前、人工臓器の総合メーカーとして君臨した超巨大企業の名でもあった。
そして物語の主人公は、ライトジーンによって造られた人造人間・菊月虹(コウ)。コウはライトジーンによって造られたが、ライトジーン解体後、ひとりの自由人として生きる道を選んだ。
紙の本とウイスキーさえあれば満足な人生、しかし生きていくには糧が要る。
生まれながらに備わった「サイファ」の力(超能力)を使い、コウは人工臓器をめぐっての事件や犯罪に関わる警察<中央署第四課>に協力し、日々を暮らしていく。

時に警察の新人をからかい、時に実の兄(今は女)と対立し、時に大家に家賃を迫られ、時に生の音楽を求めてライブハウスに足を運び、そして傍らには常にウイスキーと本がある、「かっこいいとは、こういうことだ」なハードボイルドSF長編。

ということで、『雪風』に続く神林作品2作目に挑戦してみました。
いやーこれは素直に面白かったですよ!SF要素もあまり感じず、ハードボイルドなシブさとちょっとした遊び心を美味しく頂いたかんじです。
主人公のコウ、実兄のMJ、刑事のタイス、課長の申大為などのメインキャラクターがきっちりと立っているので読みやすいし、短編連作でありながら、最後の最後は予想外なまでの怒涛の展開でびっくりさせてくれます。
落ち着いた大人の小説だと思っていたのに、最後はなんだか楽しくなっちゃいました。
やってくれます、神林御大。

ライトジーンの遺産〈上〉 (ソノラマ文庫ネクスト)ライトジーンの遺産〈上〉 (ソノラマ文庫ネクスト)
(1999/01)
神林 長平

商品詳細を見る

COMMENT

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

TRACKBACK

http://funafunababy.blog89.fc2.com/tb.php/274-21f0f374



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。