フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2008-03-22-Sat-22-55

ゴールデン・デイズ⑧

ゴールデン・デイズ⑧/高尾滋/白泉社

階段から落下した瞬間に平成から大正時代へタイムスリップした高校生・光也と、大正の東京で出会った人々との長くて不思議な物語。見事8巻にて完結いたしました。
皆さんお疲れ様でした!(なんとなく敬礼)

幼い頃の誘拐事件以来、過剰な心配性になった母と対立していた光也は、ある日突然大正時代へとタイムスリップしてしまう。
大正時代の東京に移動してしまった光也を発見したのは、当時祖父と同居していた春日仁。
光也は若かりし祖父と良く似た容貌のために、「記憶喪失になった祖父だ」と思い込まれ、祖父が身を寄せていた春日家に引き取られることになる。
光也の祖父・慶光は実の両親を亡くしたため、亡父の親友であった春日の家に暮らしていたのだったが、春日の息子・仁は、友情というには度が過ぎる程の感情を慶光に抱いていた。愛情表現を隠すことなく接してくる仁に、光也は戸惑うばかり。しかし母が異国人であることから、家人からさえも差別的な扱いをうけて育ってきた仁の過去を知るごとに、光也もまた友情を感じていく。
しかし仁が自分に親しく接してくるのは、自分を祖父(慶光)だと思い込んでいるからなのだ、と、自分のせいではない事実に負い目を感じる光也。
そしてまた考える。自分は一体何のために大正時代へやってきたのか?
何かなすべきことがあるのではないのか?本来居るべきはずの若かりし祖父はどこへ消えたのか、自分を仁の居る時代へと飛ばしたのは祖父の意思なのではないか?

友情と家族愛と、それ以外の色々な親愛の念が織り込まれたシリーズです。
最初はコミカルだったのですが「大正」という時代柄、やがて来る関東大震災、そして第二次世界大戦が作中に影を落とします。先々に訪れる不幸を知っているのに、それを口に出せない光也の心情が切ない・・・・。
このたび8巻をもって完結ということで、実は途中で少々中だるみしたかな・・・と思う時もあったのですが、いやいやどうして綺麗にまとまりましたね。タイムスリップものや現実→異世界ものというのは大概主人公が元の世界に帰ってきてED、ということが多いように思うのですが、この作品はその後のエピローグ部分が長くて、泣かせてくれました。
(異世界から帰らなかったバージョンの『彼方から』もよかったけど)
私あまり漫画では泣かないのですが、これは結構涙腺にきましたね。戦争はダメよね、戦争は。

『ゴールデン・デイズ』は軽いBLとしても読める作品だな、ついに手を出したな高尾滋・・・(それも別に悪くはない)と思っていたのですが、最後まで読んでしまったら、仁の慶光に対する感情は、恋愛的な好意というよりも、やはり家族愛とか友情とかいうもののほうがしっくりくるような気がしました。
なんでしょうね、色恋ってかんじがしないんですよ。
すごく好きだから、その感情を分かりやすく表現すると「誰より好き」→「愛してる」→恋愛感情?という風になっただけであって・・・
仁にとって慶光は小さい頃から唯一無二の存在で、それは恋というよりも、幼い子供にとっての母親のようなものではないかと。そして慶光にとっての仁もまた。
そんな風に思いました。

慶光・仁・光也のスリーショットが見れたのは嬉しかったです。


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(2007/12/18)
高尾 滋

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8巻の画像が出ないので、とりあえず7巻の画像をあげてみました↑
高尾さんの次回作も気になるところ。

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