フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2008-02-15-Fri-23-14

ブルースカイ

ブルースカイ/桜庭一樹/ハヤカワ文庫

初めて自腹で買ってみた桜庭一樹本です。中古ですが。
真っ青な表紙が目を惹いたのと、ちょっと耽美趣味で浪漫趣味っぽい桜庭一樹がハヤカワ?SF?というのが気になったので・・・でも読んでみると、成る程桜庭一樹!ってかんじでした。

第1部の舞台は1627年のドイツ。
10歳の少女・マリーはレンスという田舎町のはずれに祖母と二人、ひっそりと暮らしていた。しかしその静かで穏やかな暮らしも、魔女狩りの断行によって打ち破られる。マリーの祖母が魔女の疑いをかけられたのだ。
一人きりになり途方にくれるマリーが出会ったのは、なんとも奇妙な容貌をした一人の少女だった。
第2部の舞台は2022年のシンガポール。
CG世界を構築する仕事に従事する青年・ディッキー。ゴシック好みである彼は、自分と自分と同じような仲間(青年)たちのことを「いつまでも大人になりきれない、けれども子供でもない存在のようだ」と感じていた。それに比べて女たちのなんと強く、大人であることだろう、と。そんなある日、すでに過去の存在であるはずの不思議な少女と遭遇する。少女はかつていたはずの「少女」と呼ばれる存在だった。
第3部の舞台は2007年の日本、鹿児島。
高校卒業を間近に控えた少女が主人公。家族仲も良好、友人も彼氏もいるはずの彼女は、しかし携帯電話で他人とアクセスを図る時にこそ「世界と繋がっている」と感じることが出来た。平和で幸せで穏やかで緩慢な日常を過ごしていたはずの少女は、ある日、あるきっかけで、その日常から隔絶される。

ということで、うーん確かにSFなのかな?SFなんだけど、ガッツリ桜庭一樹っぽい「少女(をテーマにした)小説」だな、と感じました。特に第2部は「少女論」も語られています。少女概論というか、少女という存在についての考察が。個人的にはその辺が好きだったので、とても興味深く読めましたね。
少女という存在は発明である、というのはどこか別の本で見たような気もします。子供という存在でさえ近代の発明だとも言いますよね。ある時代までは子供はすなわち「小さな大人(労働者)」だった、というような。少女=モラトリアムだと考えれば、確かにそれは近代の発明だろうなと思います。

エンタメ小説としてというよりも、桜庭一樹の考える少女性というものについて面白く読めた本でした。話として・・・と言われると、ちょっと消化不良なところもあったかなとは思いますが。興味深いという意味で面白かった、というところです。

ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)
(2005/10/07)
桜庭 一樹

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