フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2008-02-11-Mon-20-41

東京バンドワゴン

東京バンドワゴン/小路幸也/集英社

「東京バンドワゴン」、それは3代にも続く古本屋の屋号。
今時珍しい「東京の下町」で堅実な商売を続ける古本屋では、これまた今時珍しい大家族が暮らしていた。

3代目店主にして頑固者の祖父:勘一(79)
伝説のロケンローラーにして勘一の息子:我南人(60)
シングルマザーの画家にして我南人の長女:藍子(35)
フリーライターにして我南人の長男:紺(34)
元スチュワーデスにして紺の妻:亜美(34)
藍子の一人娘:花陽(12)
紺と亜美の一人息子:研人(10)
魅惑の添乗員にして我南人の次男(腹違い):青(26)

毎日賑やかな東京バンドワゴン。
少しでも売り上げを伸ばそうと古本屋に続けてカフェを併設したり、頼まれて出張買取にいったり、施設に纏めて品出しをしたり・・・昔と変わらず家族同様の付き合いをするご近所さんもしょっちゅう立ち寄る古本屋には、おかしなことに、ちょっと謎めいた不可解な事柄もまたよく舞い込んでくる。

春、夏、秋、冬それぞれに、大家族のところにやってくる「謎」。
そんな季節ごとの連作ミステリを語ってくれるのは、惜しくも鬼籍の人となってしまった勘一の妻・サチ。そう、サチさんは死して尚家族の元に残り、大家族をすぐ近くで見守っているのでした。

ということで、メフィストデビューの小路幸也の本を読んでみたのでした。
いやー素直に面白かったです!
『高く遠く空へうたう歌』、『空を見上げる古い歌を口ずさむ』を読んだこともあるのですが、その先行2作品の持つ「ちょっと懐かしい昭和の匂い」を引き継いだままにファンタジー色を廃した(おばあちゃんゴーストはいるけど)本作、世評もなかなか良いようなのですが、それはそうだろうなあっと思ってしまう出来のよさでした。
日常ミステリ+大家族SP、ということで「北村薫(というよりは初期宮部みゆき)+向田邦子÷2」というかんじでしょうか・・・

人情話は人情話なんですが、この大家族構成も単に子供が多いというだけではなくて、ちょっと捻った構成なのがいいんですよね。大人が多いし、自立した上で寄り添ってるという感が気持ちいいですね。温かし甘いんだけど、決して甘ったれてないかんじが・・・
思わず実写版を想像してしまいましたが、とりあえず我南人(がなと)は内田裕也!
ビジュアル的には岩城滉一かなぁ・・・という気もしますけど。
この我南人のキャラクターがとてもいいですよね、好きです、私。だってベイベー、愛なんだよね。

東京バンドワゴン東京バンドワゴン
(2006/04)
小路 幸也

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