フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2008-01-27-Sun-21-49

陰翳礼讃

陰翳礼讃/谷崎潤一郎/中公文庫

年明けからだらだらと読んでいた一冊。
谷崎潤一郎の代表的な随筆で、画数の多い漢字四文字のインパクトゆえに「なんか難しそう・・・」と思っていたのですが、意外と読みやすくてサラサラと読めました。古典の文庫なわりにポイントが大きいのもよかったです。(読み終わるまでに時間がかかったのはひとえに寄り道が多かったから)

中身は谷崎潤一郎御大が語る「日本文化考察」です。
でも別にカタいわけじゃありません。羊羹だとかトイレだとかについても語ってたりするし、言ってるところは結構「ふんふん」と頷けるところがありました。
タイトルは御大の主張ポイントである「日本文化は陰の文化だ」というところから。
電気のない時代、日本は暗かった。その夜はもっと暗かった。その暗がりこそが繊細で影かかったような日本美を造り出したのだ、という。(小説はまだあまり読んでいませんが)耽美派の巨匠らしい日本文化本になっています。

欧米文化との比較考察なんかもしてあったりして楽しいです。
欧米人は働き者だが、日本人はなまけものだ。ああはなれないね、というくだりなんかは世界から後ろ指をさされる過労死の国として疑問に思う人もいるかもしれないけれど、怠け者である私はこの説に納得してしまいました。
いや、日本人の勤勉さと欧米人の勤勉さはちょっと違うような気がするんですよ。受身の勤勉さ(追い立てられるような)と能動的な勤勉さ(ポジティブでアグレッシブなかんじ)というか・・・まぁ現代となってはそれ程の差はないかもしれませんが。
あと「日本人がペンを発明するとしたらもっと筆っぽいのが出来てたはず」なんてところは「先生!まさに日本人筆ペン作りましたからー!」と、墓前で報告したい衝動にかられました。

日本文化論に興味のある方は楽しめると思います。
古い作品だけど読みやすいですよ。

陰翳礼讃 (中公文庫)陰翳礼讃 (中公文庫)
(1995/09)
谷崎 潤一郎

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