フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2006-12-31-Sun-11-33

チョコレートビースト

チョコレートビースト/加藤実秋/東京創元社ミステリ・フロンティア

『インディゴの夜』のシリーズ2作目。
歌舞伎町のホストクラブを舞台にした短編ミステリシリーズというのが受けたのか、早速シリーズ化した模様。
2作目も、たしかにこれは受けるだろうなぁと思わせる出来栄えでした。

主役はホストクラブの女性オーナー・晶。
クラブオーナーとはいえ、表の職業であるライター家業との2足の草鞋状態で、リッチでゴージャズな暮らしぶりとは程遠い(おまけに男運にも程遠い)毎日を送っている。
そんな晶が、「コテコテのホストクラブじゃなくって、若者に人気の(踊れる)クラブのノリのホストクラブを作ったら流行るんじゃない?」と、同業の男性編集者と共同出資してはじめたのが「club indigo」。
謎の美ホスト・憂夜(ゆうや)を筆頭に、個性豊かな美(?)青年が集う「club indigo」には、ホストやお客だけでなく、何故だか様々なトラブルもやってきて・・・・・・・。

という、明るく軽快な雰囲気が魅力の短編連作形式ミステリ。
「歌舞伎町」とか「ホストクラブ」なんて言葉からは程遠い爽やかさすら感じます。

ミステリとしてどうのこうの・・・という、難しい読み方をする人にはオススメしませんが、これは広い世代の男女に楽しく読まれる作品でしょう。
ライトでスピーディで、ちょっといい話。
安心して読めるクオリティもあります。
でもやはり、何より魅力なのはやはりキャラクターでしょうか。

まずは主役の晶。
推定30代半ば~40代前半。ホストたちから姉御のように慕われる男前な性格。クラブオーナーでありながら、ライター(しかも得意ジャンルは健康)という堅実な職も持っている。
この「晶」が、女性から見ても愛すべきキャラクターなのがポイントでしょうね。
(若いホストから昭和文化を馬鹿にされたり、など)
そうでなかったら、ただのハーレムミステリになってしまいますもん。

勿論個性豊かなホストたちも存在感アリアリです。
まず晶ですらその正体をつかめない謎のホスト・憂夜。
お笑い系NO.1アフロホスト・ジョン太。
格闘系肉体派ホスト・アレックス。
ナンパの名手・犬マン。
あ、個人的には他店のスーパーホスト・空也もはずせない。

これだけキャラクターが揃うと、ついつい映像化を夢見てしまいます。
実際、ドラマ化したらすごく人気が出るのではないかと思うのですが、歌舞伎町のホストをあまりに魅力的に描いてしまうと、「良識人」なオトナの方々から苦情が出るかもしれませんねぇ。
あとは「東京の一地域」を舞台にした「若者像を描く」作品として、『池袋ウエストゲートパーク』と比べられずにはいられなさそう。
まぁ『IWGP』はかなり宮藤色に脚色されたドラマだったので(キング最高)、『インディゴ』はまた別の方向性を目指せばいけるのでは・・・?なんて思ってしまいます。

とりあえず「憂夜」さんは北村一輝で決まりでしょう。

読了日:2006年9月28日

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