フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2007-12-15-Sat-20-00

バロックライン

バロックライン/樹月弐夜/カッパノベルス

ケンブリッジ大学に通う青年ヴィクターは、少々鋭すぎるくらいの勘を備えていた。それは周囲から「完璧な(フローレス)ヴィクター」と呼びはやされるほどのものだったが、その才能を見込まれたために、英国政府が絡む重要任務を任される羽目になってしまう。
わけも分からないままにウィーンを訪れるヴィクターは、約束していた取引相手の死体を発見し、さらに宮廷警察やテロリストたちから命を狙われることに。丸腰・素人のヴィクターの身を守る唯一の手段は、理論物理学の勉学によって鍛えられた<物質的な威力を持つ『式』>だけ!
大戦前のウィーンを舞台に、青年ヴィクターの冒険の幕が開く・・・

ええとこれは作品名も作者名も全くの初耳だったのですが、表紙の羽住都さんの絵が綺麗だったのと、裏表紙の森福都さんの推薦文「美しくも怪しい五つ巴の冒険活劇」という文句に惹かれ、衝動読書してしまったのです。
舞台や設定から推測するに、皆川博子的なゴシックミステリに違いない・・・と読み出したのですが、あにはからんや、ミステリとみせかけたファンタジーでした。残念。
どの位ファンタジーかというと、人外の存在が出てくる程度にはファンタジーでした。それ自体はそれ程かまわないのですが、それよりも途中からミステリ要素が抜けていって、ファンタジーアクション?の方向にいってしまったことが残念でしたねぇ。うーん。
またこの作品の鍵となる重大事件は、かのオーストリア皇太子殺人事件なのですが、途中からそれが存在感なくなってしまってるんですよね。歴史ものとして、それはどうなの?という。
それからファンタジーはファンタジーとして、<数式で戦う>なんて発想は独創的で面白かったのですが、でも具体的にどうやって戦うのか(数式を唱えるのか)?どんな威力があるのか(数式のレベルによって変わる)?その技は何故イギリスの影響力内でないと通用しないのか?という設定にいまいち説得力を感じなかったですね。ファンタジーとしてもちょっと弱かったように感じます。

全体的な感想としては、「シリーズものの第1巻としてならアリかもしれない、でも独立した一作として読むにはちょっと残念」というところです。
怪しげでキャラたちまくりの登場人物が沢山いるし、彼らはまた確かに魅力的なのですが、その全てが「以下次号!」ってかんじなんですよ。シリーズものだという前提で読むなら許せる範囲だと思いますが、この本だけを読んだ私としては、正直、ちょっと残念でした。
ヨーロッパが舞台で、華やかな容姿のキャラクターが盛りだくさんなので、少女文庫系でウケそうなかんじはします・・・

バロックラインバロックライン
(2007/02)
樹月 弐夜

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