フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2007-12-09-Sun-20-07

あるようなないような

あるようなないような/川上弘美/中央公論新社

川上弘美のエッセイ集を読みました。
出版されたのも結構前、書かれたのはもっと前の文章で、大体90年代半ばから後半にかけて色々な雑誌に掲載されたものばかりです。
以前読んだエッセイも面白かったのですが、この『あるようなないような』は、特に掲載誌が多岐にわたっているためにその内容もいろいろで、そういう意味でも面白かったですね。
特に後半、パソコン誌に掲載されていたエッセイでは、著者がメールやパソコン通信(?)を「ワープロで」(!)行う様子が描かれていて、なんだかとても興味深かったです。
作家さんだというだけでアナログなイメージを抱きがちですが、そういえば川上さんは元々理系の先生なんでしたか。

川上弘美のエッセイは日常に根付いたもの(特に食)が多いのですが、今回はアレっと思わせるように、まるで短編小説のような話がちらほらとありました。どこまでが現実に起こった出来事の話で、どこからが架空の話なのかが判然としないのです。

小さい頃外国で孤独な思いをしたのは、多分本当だろう。
新しい季節の訪れを宣言する双子の少年と遭遇したのは、フィクション、だろう。
ではとある海辺で、靴がぎっしりと詰まった箪笥を見つけたのは?一体、どっちなんだろう。

というふうに、川上弘美という人は、小説は勿論のこと、エッセイ集でさえも世界の狭間を垣間見せてくれます。心がちょっと遊離している、足元がほんのちょっと中に浮いているような、そんなかんじの人なんだろうなと勝手に想像したりして・・・

あるようなないようなあるようなないような
(1999/11)
川上 弘美

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