フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2006-12-31-Sun-08-10

バッテリー

バッテリー/あさのあつこ/角川文庫

バッテリーシリーズは確かに野球モノではありますが、「野球」というよりもむしろ、そのタイトル通り「バッテリー」に重きがおかれていると思います。
目指せ甲子園、ではないし、勿論思春期の初恋物語でもない。
作者が書いているのは特別な才能を持った「天才」ピッチャーと、「秀才」キャッチャーの人間関係。
これってアマデウスとサリエリと同じですよね。
あるいは影虎と直江(分かる人だけ、分かって下さい)。
才能あるがゆえに孤高である天才と、その天才の力を誰より思い知らされる凡人である秀才。実に、実に女心を誘う設定だと思います。
しかし「バッテリー」が児童文学足りえているのは、お互いの信頼や歩み寄りを描いているからですよね。

だんだん巧が柔らかく、丸くなっていくあたりはまさに成長物語です。それは勿論剛だけではなく、新田の皆の存在があってこそだと思います。あ、友情物語でもありますよね、そうすると。引っ掻き回してくれる吉貞君、いいかんじです。
巧と剛の対比のような、横田の二人もいいですねー。
特に瑞垣君の屈折した心情は、まさにサリエリっぽさを感じます。彼を主役にしたら、すっごく重い文学作品ができそう・・・

野球、学校生活、恋愛など、分かりやすくアクティブなストーリーではなく、心理描写で読ませる「バッテリー」が映画としてどのような作品になるのか、正直不安もありますが、期待をもって完成を待ちたいと思います。

読了日:2005年12月23日

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