フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2007-11-22-Thu-20-00

船を建てる

船を建てる/鈴木志保/秋田書店

もうずいぶん昔、雑誌掲載時に一話だけ読んだことのあるシリーズ。(巻末で確認したら、かれこれ15年程昔でした)
ただ一話だけ、しかも恐らく一度読んだっきりの話なのですが妙に頭に残っていたんです。それは「いい話だな」とか「可愛いな」とかではなく、とにかく「なんだかこわい」と思ったことを覚えています・・・・こんなに可愛い絵柄なのですが。
(ちなみに実際読んでみると、私が昔読んだのは第5話の「ミツバチみたいにハッピーに」でした)

なんというか、少女漫画の体裁をした哲学書だ、なんて評価されたりもしてるみたいですが、私にとってこの作品は「詩」のようなものでしょうか。
2匹のアシカが主人公なのですが(ちなみに名前はコーヒーと煙草。ちょっと長野まゆみみたい)、これといったストーリーはありません。アシカと、アシカの周りの様々な人たちの人間模様・心理描写がただ綴られていきます。
静止画のような絵、何かの映画か文学から引用したような格好いい警句、その組み合わせが積み重なって妙な世界を構成しています。静かで静かで、本当は誰もいない世界のような。
それは子供だった私の理解をはるかに超えるもので、それが「怖い」という感覚になったのでしょう。で、大人になった今読み直してみた感想ですが・・・・・

・・・・・やっぱりちょっと怖い、かな。
ゾクっとします。どうにでも解釈可能なラストは妙な迫力もあって。
すごくいいよ!と素直に言うには消化不良の部分がありすぎて、どうも上手く言葉に出来ないんですけど・・・でも受け付けないとか(そういう人もいると思う)嫌いだとかいうわけではなくて。また思い出したようにパラパラめくったりする本になるだろう、という気はします。
だってほら詩集ってそういうものですよね?

船を建てる 上 (1) 船を建てる 上 (1)
鈴木 志保 (2007/08/16)
秋田書店

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船を建てる 下 船を建てる 下
鈴木 志保 (2007/09/14)
秋田書店

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独特な雰囲気の漫画なので好き嫌いは分かれる本だと思います。
でもとりあえず

「ねえデラシネ教えてあげる 世界を消すことなんていつでもどこでもできるの」
「だって ねえ ちょっとだけ つみをおかしてしまうことを みんな望んだりしない?」


というようなセリフに心捕まれた人は読んでみて損はしないと思います。
うーん・・・乙女ワールド全開!っていうには語弊があるかな?

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