フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2007-11-04-Sun-21-15

獅子の棲む国

獅子の棲む国/秋山香乃/文芸社

鶴ヶ城篭城の際に齢24にして軍事総督を勤めた若き軍師・山川浩を中心に、会津戦争から西南戦争終結までのおよそ9年間を「敗者の目線から」描いた歴史長編。
『新撰組捕物帖』に引き続いて読んでみたのですが、いやーよかったです。うっかり泣きました、しかもわりと何度も。

時代は急速に変容していた。
徳川慶喜が政権を返上した後も、薩長の復讐の念が消えることはなかった。結果的にそれを受け止める形になったのが、皮肉なことに、誰よりも幕府と天皇に忠義を尽くしてみせた「会津」だった。
軍備・兵力ともに絶対量で劣る会津は城に追い詰められ、篭城して徹底抗戦の構えで戦い続けた。足手まといになると悟った女子供・老人は自ら命を絶ち、命を賭して戦う武士たちも次々に倒れていく中で、何よりも会津人を苦しめたのは身に覚えのない「朝敵」という言葉だった。
「我らは朝敵ではない」、それを後世に伝えるのだという一念で戦い、生き抜いていく山川とその同志。
戦友との別離、
友との決別、
悲壮な決断、
そして新たに築かれる友情。
落とされるところまで落とされた後這い上がるという、まさしく「敗れし者の明治維新」(帯の言葉より)。
会津といえば白虎隊ですが、それ以外にもこんなにも男前な人がいたんだということ、明治以降も艱難辛苦をなめた会津の歴史というものを教えてくれた一冊です。こう書くと暗くて重くてしんどそうな話ですが、意外と合間合間の会話文などはテンポのいい掛け合いもあったりして、時代小説があまり得意でない私でも勢いで読める作品でした。
女性作家だからかな?なんて書くと怒られそうですが、とにかく出てくる男たちが男前です。山川浩はもちろん梶原平馬(27歳で筆頭家老ですよ苦労人ですよ)や幼馴染の小出、憎まれ口の永岡、最後まで行動を共にする元新選組の藤田五郎、忘れちゃいけない忠義の人・松平容保様。
男たちの熱い友情や忠義の心意気に胸をときめかせつつ一気読み。
最後まで読んだときには誰か一人は惚れた男が出来てること間違いなしの作品です。
特に斉藤一ファンは読んでみて損なしだと思います。
私は山川浩は勿論容保様にも惚れ直しました・・・

とはいえ本編の半分以上は会津戦争後の話です。明治初期のドタバタしたありえない政治模様なども描写されているので、そちらのほうに興味がある方にもオススメ。西南戦争は新時代に乗りきれなかった(乗りたくもなかった)武士の最後の打ち上げ花火だったのかなーなんて思いました。

獅子の棲む国 獅子の棲む国
秋山 香乃 (2002/11)
文芸社

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本書を貸してくれた初音さん(←長州ファン)にくれぐれも伝えたいのですが、いかに私が会津贔屓の新選組ファンとはいえ、むやみに薩長を憎んでいるわけではないので、彼らには彼らの正義があって、それが幕末という動乱の時代だったと思っているので、あのう、いつもそんなに謝ってくれなくてもいいですよ。というか長州の話をされる時、私そんなに怒ってるように見えますか・・・?そうなのでしょうか・・・修行が足りずスイマセン・・・

あと実は山川浩のあまりのかっこよさ&強さに、彼が段々赤目の隊長に見えてきたことはここだけの話。そうすると小出は成田某だよな・・・斉藤一は千秋か?妙にハマるなぁ・・・なんて腐ったことを思ってしまいました・・・重ねてスイマセン・・・

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