フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2006-12-31-Sun-11-01

仮面舞踏会

仮面舞踏会/ウォルター・サタスウェイト著・大友香奈子訳/創元推理文庫

物語の舞台は1923年のパリ。
アメリカのピンカートン探偵社所属のフィル・バーモント調査員は、フォーサイスという裕福な出版業者の自殺の真相を探るべく、はるばるパリを訪れた。
一方、新米調査員であるジェーン・ターナーもまた、同一の事件を別方向から調査するため、フォーサイスの親族一家に、家庭教師として潜入していた。
同じ事件に関わっているとは知らずに調査を進める二人。
そんな二人が出会うのは、イギリスの某有名女流推理作家やヘミングウェイ、スタイン、エリック・サティにピカソ・・・等々。

華の都パリを舞台に私立探偵が活躍する、どこか懐かしい雰囲気の時代ミステリ。いや、ミステリ・・・というよりも、冒険活劇といったほうが本作の持つ味わいにハマっているような気もします。

フィルの現地での相棒役・アンリ・ルドックはお洒落でグルメな“いかにも”パリジャン。そんな彼と“アメリカン”なフィルとの掛け合いもおかしみのひとつです。
(ワインや食事にこだわらないフィルをアンリが嘆きまくったり)
また、作中にやたらと登場するカフェやレストランでの飲食シーン、芸術家たちのサロンの様子などもいきいきと描かれ、まるで映画のシーンを見ているように情景が浮かびます。
一方のジェーンが出会う人々も優雅なアメリカ人だったりフランス貴族だったり、当時の欧米上流階級人の豪奢な暮らしぶりにうっとりです

私はこれを紹介文にあるような「ユーモアミステリ」というより、古きよきパリの雰囲気を気軽に味わう軽めの雰囲気小説(←造語?ストーリーよりも舞台や設定のほうに旨みを感じる作品・・・といいたかった)として楽しみました。
あ、勿論犯人探しも「そうきたか」ってかんじではあったんですけどね。

個人的には当時のパリには「レズビアンが多かった」なんて書いてあったのが事実かどうか気になりました。
まぁ、平和で豊かな暮らしが続けばそういう方向に食指がいくもの、でしょうか。そう思えばあながち大げさでないのかも。
デカダンに憧れる少年なんてのも登場しましたしね。
あとはヘミングウェイの人物像にちょっと笑いました。
一挙手一投足ごとに周囲に災いをもたらす破壊の帝王・・・笑えます・・・。

読了日:2006年7月29日

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