フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2007-10-20-Sat-22-46

あのひととここだけのおしゃべり⑤

実はそろそろ飽きてきた『あのひとと~』感想。でも始めたからには最後までやっちゃいます。お次は羽海野チカとの対談「メディア化するということ」。

サブタイトルの通り、お二人が仲良くなるきっかけはハチクロがアニメ化される際「映像化されるってどんなかんじでした?」と、羽海野さんがよしながふみに聞いてみたのがきっかけだったそう。勿論このお二人といえば、かの一世を風靡した某スポーツ漫画の同人活動を行っていたので、だいぶ昔からお互い「知ってる人」という認識ではあったそうなのですが、ちゃんと会話するようになったのは、ハチクロのアニメ化がきっかけだったそうな。でもほぼ初対面でその質問をして、それからなんと16時間も二人で語り合ってしまったそうです。
そんな「運命の二人」とも言うべき羽海野さんとよしながふみの友情(?)が、文章からでもひしひしと伝わってくる回でした。

よしなが「そのね、16時間耐久レースの後、大変だったの。もうすっかり好きになって舞い上がって帰ってきたから、アシさんたちに、「羽海野チカさんに会ってね、こんな話やこんな話をして!」て、一通り全部!みたいな。(中略)恋でしたよ、まるで。」

「恋」ですって。ラブラブですな。
でも私も友情(恋愛ではない同性間の関係)にも遠距離とか片思いとか永遠の憧れとかいろんなパターンがあると思っています。一目ぼれとかほだされて、とかも。・・・はっ、こういうのがリアルな「やおい」?だってよしながふみは自分で「やおい的だ」とまで自分と羽海野さんのを評してますし、この文を読んでたら確かにそう思っちゃいます。大人になってから密な友人関係を作るのって難しいと思うのに(私だけ?)、このラブラブぶり・・・二人の間には友情とか尊敬とか漫画家としてのライバル心とかいろんなものが熱くほとばしってる気がします。単なる友情ってだけじゃここまでいかないわぁ。

あとは羽海野さんの漫画家として、というよりも人としての真っ当さが印象的でした。

羽海野「なんか前、「世界を良くしたいね」って、すごい壮大な話を(笑)」
よしなが「あ、そうだっけ?」
羽海野「うん、デニーズで(笑)。あの、私は「生き延びれば自分に合う場所へ辿りつける事もある」っていうことを伝えたいっていうのがあって。一応、でっかい使命があるんです」


良いこと、それは勿論人によって違うことだけど、自分が伝えたいことを漫画の中に織り込んで世間に届けようとしている羽海野さん。漫画はそれが出来るメディアだ、人に対してとても強い影響を及ぼすことが出来るんだ、だから自分は漫画家として嘘を描いちゃいけない、前向きな話を描くには自分が前向きでなくてはならない・・・・という、どうですかこの真っ当さ。
よしながふみはこれをして「自分とは違う価値観だけど、すごいと思う。それが羽海野チカのすごいところだ」と素直に認めています。

ああこんな人だから『ハチクロ』みたいな話が描けるんだな、そしてそれが薄っぺらい青春恋愛モノにならずに、こんな捻くれた漫画読みである自分の中にも入ってくる作品になったんだな、と思わされた部分でした。その真っ当さを分けて下さい、羽海野さん!
羽海野さんはデビューも遅かったし、ハチクロだって掲載誌が廃刊になったり・・・・いろいろ苦労してる人だからこういう言葉にも重みがあるんですねえ。そしてだからこそよしながふみもそういう羽海野さんにメロメロなんだと思いました。

※何故だか羽海野さんは「さん」付けで、よしながふみはフルネーム呼び捨てですが、特に他意はありません。なんとなく昔からそうなんです・・・

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