フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2007-10-11-Thu-22-35

あのひととここだけのおしゃべり①

よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり/よしながふみ/太田出版

我慢できずに買っちゃいました、よしながふみの漫画家対談集。
感想が長くなりそうなので、各編ごとに記事にしていきたいと思います。

ではさっそく第1章やまだないと×福田里香×よしながふみ「私たちの大好きな少女マンガ」から。

オシャレ系作家としてのイメージが強いやまだないとと、少女マンガ通として知られる料理研究家福田里香との対談。3人は前々から知り合いだったようで、なんだか和気藹々とした雰囲気が伝わってきます。やまだないとと福田里香がよしながふみより上の世代のようで、他の章に比べるとよしながふみが聞き役に回っているように感じましたが(いやでも十分饒舌か)、それはそれでお楽しみ。
テーマはタイトル通り「少女マンガの真髄とは、そして少女マンガとはなんたるか?」です。
マンガ論などで取り上げられる内面的・文学的なマンガではなく、純粋に「自分たちが少女時代何を読んできたか、周りではどんなマンガが読まれていたか」ということを話されています。だから最初っから「私は『りぼん』」とか「『ベルばら』~」とかからスタート。
以下、面白かったところを抜き出すと

よしなが「別マってエンタメ系の雑誌なんだと思って。白泉社なんてそこからはみでた人たちの集まりじゃないですか。(中略)皆が業のかたまりみたいにしてマンガ描いてた」

福田「だから、そういう人がマンガを描きだすとパロディになってくるんだよ。(中略)ロマンスのあとに必ずオトす。それが恥ずかしいとか、ありえないよ、っていうのを作家が一番わかってる。」
やまだ「なあんか、白泉社系ってかんじ(笑)」


私はわりと白泉社に浸ってた少女期をすごしたので、なんだかすごくここの部分に共感しました。「そうか、やっぱり皆そう思ってるんだな・・・」と。いや悪い意味じゃないんですよ、ただやっぱり少女マンガというジャンルにおいてはマイナー路線であるよなあと再確認したというか(どんなに部数を出したとしても、全体のカラーとして)・・・いえ勿論私はそんな白泉社を愛してますけども。

あとは少女マンガではあまりない(最近はそうでもない?)、けどもBLにおいては決して珍しくもない「レイプ描写」ですが、

福田「その人限定でレイプされたいってことなのよ。レイプは最上級の乙女表現にすぎない」
よしなが「一般のレイプ願望ではないんだよ。レイプというシチュエーションじゃなくて、その人にどれだけ求めてもらえるか、っていう話なんですよ」


この「最上級の乙女表現」ってのに笑うとともに納得しちゃいました・・・。そう、そうだよなあ!と。そんなことを実際にされたいなどとは夢にも思っちゃいないんだけど、要は「それほどまでに誰か(勿論それは自分にとって好ましい相手)に求められたい・愛されたい」という願望表現なのよね、と。暴力的表現ではなくて求愛表現なんですよね、フィクションの上ではね。

他にもいろいろと面白い部分だらけなのですが・・・書き出すとキリがないので、このへんで。
要約すると「少女マンガとは、少女を全肯定する物語である」ということでしょうか。それでいいのかな、よしなが先生?
ちなみに福田先生によると「思い込みだけで暴走するのが乙女の本質」だそうで。ううん・・・否定できない!

よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり
よしなが ふみ (2007/10/04)
太田出版

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