フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2007-10-09-Tue-22-29

オーケストラの職人たち

オーケストラの職人たち/岩城宏之/文春文庫

世界的指揮者・岩城宏之氏による「オーケストラの裏方さん」エッセイ。
・・・とはいえ私はクラシック関係に非常に疎くて、勿論岩城さんのお名前も知りませんでした。でも大丈夫!オーケストラの知識はほぼ『のだめ』と『フジミ』だという私ですらフフフと楽しく読めた音楽エッセイでしたもの。

演奏者以外のオーケストラに関わる人々・・・楽器の運び屋さん・写譜屋さん・調律師さん等々、表からはうかがえない舞台裏の人々がいかに絡み合って「オーケストラ」や「演奏会」が構成されているか、というのはとても興味深くて面白かったです。
それをまた指揮者である作者の岩城さんですら「へえー、そうだったのか」という目線で語ってくれるのがまた面白い。表にいると裏手の様子ってなかなか見えづらいものなのかもしれないですね。

個人的に面白かったのは楽器の運び屋、運送業者のお話。日本をまたにかける業界随一の運送業者が楽器を運び出したきっかけが「たまたま会社の近くに引っ越してきた外国人ハープ奏者のハープを運ぶため」だったというのも運命的というのかなんというのか・・・
戦後まもない東京で、大きなハープを無理やり荷台に乗っけたオートバイがガタガタ走ってるんですよ?おまけにそのバイクに付き添ってハープを押さえ込みながら走ってる人は演奏者本人(ウィーン出身・日本語片言)なんですよ?
楽器的には劣悪な環境だったんでしょうけど、その風景を想像しただけで微笑ましいやらおっかしいやら。この本のエピソードをベースに映画でもドラマでもして欲しいくらいです。絶対いいかんじのほのぼの人情音楽コメディが出来ますって。
ずうっとバイトのまま10年も居ついちゃう運送業者の若者とかも気になります。いい話できそう。

知られざる実話ネタや音楽業界裏話・オケトリビア等々、いろいろな意味で面白く興味深い一冊でした。実はなかなかお偉さんらしい(やっぱりよく分からない)作者さんの語り口も、大物とは思えない軽やかさでサラリと読ませてくれます。

音楽業界知識が皆無の人からクラシックファンまで、幅広い人が楽しく読める一冊です。いやはやなかなか面白うございました。
それにしても世の中にはいろんな職業のいろんなスペシャリストがいるものだなあ・・・

オーケストラの職人たち (文春文庫) オーケストラの職人たち (文春文庫)
岩城 宏之 (2005/02)
文藝春秋

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