フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2007-09-26-Wed-22-06

キャラクター小説の作り方

キャラクター小説の作り方/大塚英志/講談社現代新書

漫画『サイコ』等の原作者でもある作家・大塚英志が語りつくす、あらゆる「小説」へと繋がる「キャラクター小説」の書き方本。
ここでいう「キャラクター小説」というのはいわゆるラノベ、「ライトノベル」のこと。これがなかなか定義が難しいところではあるんですよね。まあ非常にざっくり言えば、「アニメやコミックのような絵がついている小説」ってとこでしょうか。
だからこそ他の文学作品とは区別され、一段低く見られてしまいがちな「キャラクター小説」ですが、作者は「だからこそこのジャンルには無限の可能性がある」と断言します。そしてキャラクター小説を書くということは、紛れもない文学作品を書くことにも続いていくのだということも。

ちなみに大塚英志が言う「キャラクター小説の創始者」は「新井素子」。そして今のキャラクター小説の原型を作り上げたのは「角川スニーカー文庫」だと。まあそういうキャラクター小説の定義や歴史についても興味深かったのですが、この本で大塚英志が推奨している「小説の書き方」が面白かったです。

それはずばり TRPG !

テーブルトークRPG。
機械を使わず、サイコロ(ダイスっていうんですけどね)とシナリオ、そしてプレイヤーを演じる生身の人間数人が集まって行う遊びのこと。これ、知らない人に解説するのが結構やっかいなゲームなんですよね・・・
ゲームマスターが作ったシナリオにのっとって複数の人間がプレイヤーとして役割を演じ、ゲームを進めていくんです。プレイヤーの行動を決めるのがサイコロで、その目によって行動パターンが決定されるんですよ。(だから進行役であるゲームマスターがきっちりとしたシナリオを作っていたとしても、あらゆる結果はサイコロの目によって左右されるわけです)

シナリオ作成者であり、ゲームの進行役であるゲームマスター。
登場人物の一人を演じるプレイヤー。
これら両方を体験することが「小説を書く」という目的にとっては非常に貴重な経験になるのだと大塚さんは言っているわけですね。

うんうんなるほど確かに。
TRPGを知っている者としてはなかなか面白い指摘でした。
必要に迫られてこの本を読んだわけではないので、ただ「ふぅーん」という気分で流し読みしていたのですが、急に見知った単語が出てきて、思わず前のめりになっちゃいましたよ。

TRPG用法以外にも様々な具体例を持ち出されていて、思ったよりしっかりと「実用書」になってるんじゃないかと思います。本気で小説家を目指している人は何かしら得るところがあるかもしれません。でもやっぱりTRPGを全然知らない人には分かりにくいかも・・・

キャラクター小説の作り方 キャラクター小説の作り方
大塚 英志 (2003/02/20)
講談社

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ちなみに私がTRPGを知っているのは身内の影響で、ゲームはやったことがなく、『リプレイ集』なるものを読んでいただけなのでした。でもそれだけでも楽しかったですよ。
肝心なところでいつも「スネア!(転べ!)」の魔法を出してしまううっかりエルフとか、新米冒険者なのに異様に金運に恵まれ色んなことをお金で解決しようとするバブリーパーティとか。私は第1部のノリが好きでしたね~。
確か乙一も好きだったとか言ってたような気がします。今の20代後半~30代くらいの本読みさんは結構影響を受けているんじゃないでしょうか。水野良とか安田均とか山本弘とか。懐かしい、グループSNE・・・

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