フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2007-08-29-Wed-15-34

新釈 走れメロス 他四篇

新釈 走れメロス 他四篇/森見登美彦/祥伝社

『夜は短し~』に引き続き、森見作品読了。
青春エンタメ小説だった前作に比べて、こちらは『走れメロス』等の古典の名作を下敷きに、森見オリジナルのテイストを加えて再構築した短編集となっています。

『山月記』
自分は他人とは違うのだという信念のもと、大学生というモラトリアム期間を可能な限り引き伸ばした挙句、すでに人生の第2ステージに移った(見下していたはずの)学友たちに取り残されてしまった焦燥にかられる主人公・斉藤。やがて彼は大文字山に迷い込む。

『藪の中』
映画サークルに所属する3人の男女の話。恋人と元恋人という3人が作成した映画は、あたかもドキュメンタリーのような内容だった。それにまつわる人々の見解が、それぞれの視点で語られる。

『走れメロス』
詭弁論部に所属する主人公・芽野は、詭弁論部部室奪回のため、図書館警察を敵に回す羽目になっていた。芽野は自分の身代わりとして、同じく詭弁論部の芹名を図書館警察に預け、「明日の夕方までには帰ってくる」と約束する。そうして始まる京都市内を駆け巡る大騒動。

『桜の森の満開の下』
桜の咲く哲学の道で出会った女と暮らし始めてから、平凡な京大生である男の人生は大きく変わった。女のアドバイスのままに書いた小説が賞を獲り、いつの間にやら流行作家に。とんとん拍子の出世のはずが、男の胸のうちには常に絶対的な違和感があった。

『百物語』
大学の友人に誘われて集まった百物語の会場。そこで皆の話題に上るのは、主催者である鹿島という男のこと。だが不思議なことに誰一人として鹿島という男と対面したことはないという。果たして鹿島なる男は実在するのか?

という5編が収録されています。
出だし部分を読んだときは、てっきり『夜は短し~』のような京大ノリの話だな?と思ったのですが、そして実際そんなかんじの作風だったのですが、でも本質的な部分ではかなり原作に沿っているなあと思いました。思ったよりも忠実です。
個人的にはハイテンションな『走れメロス』が楽しかったですが(詭弁論部いいなあ)、『桜の森の~』も結構好み。
自己満足のためだけに終わらない小説を書き続ける男は作者の投影かな・・・。京都ネタはすごく楽しいけれど、そろそろ京大ネタ以外の話も読んでみたいものです。

新釈 走れメロス 他四篇 新釈 走れメロス 他四篇
森見 登美彦 (2007/03/13)
祥伝社

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COMMENT

2007-08-30-Thu-20-11

京大ですとも

オール京大ネタです。
楽しいんだけどね、ハチャメチャ大学生ライフ。
これ読んで京大行っちゃう人もいるかもね~・・・と思います。いやいないか?
2007-08-29-Wed-23-20

また京大かあ~

面白そうだけど、そろそろなあ…とワガママ読者は言ってみる。
でもやっぱりたのしそうなので、手にとってみます。

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