フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2007-08-28-Tue-20-19

夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦/角川書店

巷で評判の本書、友人の透子さんから貸していただきました。
透子さん曰く「感想が書けなかった」というのも納得の奇天烈ストーリーに、くらくらと酔わされながらも意外とあっさり読めてしまいました。

主人公は2人。京都の某国立大学生である「私」と「彼女」。
「私」は同じサークルに籍を置く彼女に想いを寄せ、彼女の行く先々をつけては偶然の遭遇を演出しようとすることに全力を燃やす妄想暴走男。
「彼女」はある時は木屋町を統べる酒豪となり、ある時は緋鯉を担ぎ達磨をぶら下げたヒロインとなり、ある時は風邪の神も避けて通る天然無敵の黒髪の乙女。
物語は、「私」と「彼女」の視点から交互に語られ、主に物語の主人公となりうる「彼女」の行動を、物語の路傍に位置する「私」が目撃する、という構図で語られます。
その「彼女」の京都での冒険の日々よ!
本書は4編から成り、それぞれ春夏秋冬の季節の行事(春は結婚式の二次会、夏は下鴨古本市、秋の学園祭、冬は風邪の大流行)がベースとなっているのですが、それらのなんとも奇妙奇天烈なこと。
夜の木屋町には「李白」の個人車両が現れ、伝説の偽電気ブランをめぐっての大騒動、古本市には古本の神様が登場し、学園祭には学内の変人大集合、地に足をつけない精神状態によって空中浮遊をする天狗が登場すれば、腰をクネらす「詭弁踊り」が往来する!
ともすればただのファンタジックなトンデモ話になってしまいそうなのですが、京都という街を舞台にしたことでそこに不思議な現実感がかもしだされ、読者を「京都だったらアリかなぁ・・・」という心理に誘導します。いや、全然アリじゃないんですけどね、全然。
聞き覚えのある地名や店名が昔懐かしモードに誘ってくれて、なんとも懐かしい読み心地でした。

京都を舞台にしたこと、京大生を主人公にしたこと。
それが何よりの成功の秘訣だったろうな、と思います。
同じ京大生ネタでも『太陽の塔』は途中で読む手が止まりそうな話でしたが、こちらはきちんとエンタメですね。もっともその根本部分は変わっていない気もするけれど。

個人的にはこういう大法螺吹きなドタバタ学園モノは好きなので、「あぁいいなぁ」と素直に読めました。『うる星やつら』や『究極超人あ~る』等、ありえないノリの学園ものって昔から好きだったんですよね。キャラ的には天狗の樋口さんイチオシ。

夜は短し歩けよ乙女 夜は短し歩けよ乙女
森見 登美彦 (2006/11/29)
角川書店

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友人(しかも二人)に「このヒロイン、君にちょっと似てる!」なんて言われたのですが、どうでしょう。褒め言葉なのかどうか、判断に迷うところです。自分的には軟弱モノの思い込み主人公に近いかなと思いますが・・・
あと詭弁踊りを実際にやってみたのですが、どうもデューク更家のクネクネウォーキングにしかなりませんでした。私の中の詭弁踊りは更家ウォークで決定です。

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