フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2007-08-08-Wed-21-04

小鳥たち

小鳥たち/アナイス・ニン 矢川澄子訳/新潮文庫

美貌の女性作家が、とある老人コレクターの娯楽のためだけに匿名で執筆したエロティック小説集。
いずれも10~20ページ程度の短編ですが、どれもただのポルノ小説ではなく、倒錯的なエロスの雰囲気に包まれています。

作品そのものの持つ雰囲気もですが、訳者の腕によるものか?要はポルノ作品といってもいいくらいなのでしょうが、全体的にはとても上品な印象を受けました。
それだけに男性にとって実用に耐えうるかというのは少々疑問ですが、品がいいのにポルノ、お高くとまりつつもポルノ・・・というのがかえってエロスを感じさせます。ありきたりな情事の話ではなく捻りのきいた倒錯的な小説ばかりなのも、対象が老人コレクターという、ある種のマニアだったからでしょうか。隠微な薫りがして、なかなかいいかんじです。

しかし何よりもこの本の存在価値を高めているのは、作者自身と作者がこの本を執筆するに至った経緯でしょう。
「美貌の女性作家」が、「匿名」で、「老人コレクター」のために!
なんだかこれ自体がもう耽美ポルノ小説の設定みたいです。表紙折込部分の作者の顔写真も期待を裏切りませんし。

まったりとテンション低め、どこか物憂げで悩ましげ。そんな一昔もふた昔も前のエロティックなフランス映画のような作品でした。(雰囲気でものを言ってます)
タイトルも素敵ですが、表紙も裸の少女二人が寄り添っている写真で美しく、トータルイメージも完璧です。

美しくてほの暗くて、ちょっとエロス。
そういうノリを求める方にはオススメします。

小鳥たち (新潮文庫) 小鳥たち (新潮文庫)
アナイス ニン (2006/02)
新潮社

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ちなみに解説は三浦しをん。
そこだけいつもの三浦節で、ちょっと全体の空気が歪みましたが、でも正直な語りには笑ってしまいました・・・「エロ本はいついかなるときも堂々と買う」そうです。男、いや漢だなぁ。

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