フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2007-07-26-Thu-18-09

ハルさん

ハルさん/藤野恵美/東京創元社ミステリ・フロンティア

人形作家である春日部晴彦、通称<ハルさん>は、若くして愛妻に先立たれ、一人娘の風里、通称<ふうちゃん>との二人暮らし。
人生をかけて貫く仕事だと誓った人形作りと子育ての二束の草鞋に、要領のよくないハルさんはいっぱいいっぱい。それでも愛娘のふうちゃんはのびのびと良い子に成長し、今や自らが決めた相手と結ばれようとしている。
そう、ハルさんは今日「花嫁の父」になるのだ。
そんなハルさんの胸の内を去来する様々な思い出。不思議な出来事に遭遇して困った時、焦った時、ハルさんを励ましてくれたのはいつも亡き妻・瑠璃子さんだった。

という、いわゆる日常系のほのぼのミステリです。
<ふうちゃん>が幼稚園児のころに始まり、小学生、中学生、高校生、大学生・・・・と、時代時代の「ちょっと不思議なミステリー」が、ハルさんによって語られます。
ただただ幼く愛らしかった<ふうちゃん>の成長ぶりをハルさんとともに感慨深く読み解くもよし、または卵焼きすら満足でなかったハルさんの料理の上達ぶりに感心しながら読み解くもよし。
ほっこりした気持ちになる短編連作集です。
北村薫による母子家庭物語『月の砂漠をさばさばと』を連想しましたが、「在宅ワークの父と一人娘」からは『Papa told me』(榛野なな恵)を連想し、「頼りない親が亡き伴侶からサポートされて成長していく」ことからは『ささらさや』(加納朋子)を連想しました。

とりあえず、その辺の作品が好きな方は読んでみて損はしないと思います。
淡々とほのぼのした話なのですが、油断していたらうっかり最後は泣きそうになりました。花嫁の父って、嬉しく哀しいものですね。

ちなみに表紙イラストは、幼稚園児時代の「探偵さん」コスプレをしている<ふうちゃん>と<ハルさん>です。これまた可愛い。

ハルさん ハルさん
藤野 恵美 (2007/02/28)
東京創元社

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