フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2007-07-01-Sun-22-08

ゆっくりさよならをとなえる

ゆっくりさよならをとなえる/川上弘美/新潮文庫

人気作家・川上弘美のエッセイ集。いろんな雑誌や新聞に掲載されたものをまとめたもので、ともすれば散漫な印象になるかと思いきや、どれもが川上ワールドの文章になっていて、読み心地はひとえにまったり、じんわり。
各文もとても短くて、寝る前にちらりと読んだりするのにぴったりです。一気読みするのはちょっともったいないくらい。

と、褒めてみましたが、実は川上弘美にはそれほど思い入れがありませんでした。一応代表作(というか、まあ“売れた”作品)であるところの『センセイの鞄』と『ニシノユキヒコの恋と冒険』の2作は読んでいるのですが、『ニシノ~』は確かダヴィンチのプラチナ本に選ばれていたくらいだのに私にはその良さがしっくりこなかったし、『センセイの鞄』はそれよりはずっと好きな雰囲気でしたが、いかんせん私には大人っぽすぎたというか・・・どちらかというと「キョンキョンが演じたというドラマ版を見てみたいものだ」という方向に意識がいってしまって。(だって演出が久世先生です!)
しかしこれはどちらも「すごくいい」という前評判を聞きすぎていたためじゃなかったと思うのです。だって、何の気なしに読んでみたこのエッセイ集は声を大にして「とても好き!」といえる一冊だったから。

「なべてこの世のものは、可笑しい」とか
「ムツカシイなりにいいもんだという気分になっていた」とか。

ユーモアの中にペーソスがあるというか(ちょっと格好つけて言ってみました)、シニカルなようでのほほんというか(でもこちらのほうが当たっているかな)。
そういう文章が、個性が、とても好きになりました。
「ああ、川上弘美ってこういう人だったんだ!」と、初めて魅力を知ったかんじです。3冊目にして、情けない話ですが。
食べることと読むことがこの上ない喜びだという作者のライフスタイルも勿論身近に感じますし、可愛らしい顔立ちだなぁと思っていた作者が実は「大女」であることにやりきれなさを感じていたり、というところにもなんだか親しみやすさを感じます。
簡潔なのに柔らかに美しく響く日本語も好きですし。

いや、良かったです。もうちょっと他の本も読んでみたいという気になりました。次は何が良いでしょうか・・・。

ゆっくりさよならをとなえる ゆっくりさよならをとなえる
川上 弘美 (2001/11/24)
新潮社

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COMMENT

2007-07-03-Tue-22-37

うーん

>マイベストは「神様」です。
>熊とか河童とかそういうのが出てくるほうが好き。

私はそういうのがシュールそう・・・だと敬遠していたのですが、これを機にチャレンジしてみようと思います。御指南よろしくですセンセイ。
生徒と漫画の話ばかりする駄目教師っぷりが素敵だと思いました。ああビールが飲みたいね。
2007-07-03-Tue-22-34

やほーい

「神様」と「龍宮」と「蛇を踏む」が君行きダンボールの中に既に入っていたぜ。フフフ。
マイベストは「神様」です。
熊とか河童とかそういうのが出てくるほうが好き。

このエッセイは先生そらまめがとってもお好きなんですね!と思ったよ。ビールがおいしそう。

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