フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2008-12-23-Tue-22-25

レッドクリフ 

レッドクリフ PartⅠ/米・中・日・台湾・韓/2008

ちょっと今更になりますが、見てきました「赤壁」!
いや~こういう大作映画ってなかなか劇場まで行く気にならないんですけど、でも大作って劇場で見てナンボなのかもしれませんね。だってドカーンバコーンっていう迫力はやっぱり大画面ならではなのだし。というわけで、思ってたより全然楽しめた作品でした。

あらすじは・・・まぁ三国志なのですけど、でも三国志を全然知らない方でも問題ないと思います。
三国志という超大作の中でもハイライトと言われる「赤壁(せきへき)の戦い」に焦点を絞った戦国絵巻ですね。登場人物てんこ盛り、いろんな出来事おこりまくりの三国志の中で、描きたいテーマを絞りに絞ったってかんじですね。
構図はとにかく、「悪役・曹操VS劉備・孫権コンビ」です。
いろいろな意見はあるでしょう。曹操サマはそんなに悪どくない!とかね。でもエンタメ大作としては、この分かりやすさが成功の秘訣だっただろうなぁと思いますよ。
古代の戦術とかも、「○○の陣」!なんて言われてもうまく想像できませんが、映像にされるととても分かりやすいし・・・騎馬兵を引きずり倒す→集団でリンチ、というえげつなさもある意味リアル。人海戦術の戦闘シーンは迫力満点で、なぜかロード・オブ・ザ・リングを連想してしまいました。
それに日本人にもお馴染みの各キャラクターもイメージに近かったし・・・と、そう思うのは私が小学生のころに横山光輝漫画の三国志を読んだっきり、というせいなのかもしれませんが・・・ああ、このキャラクター像にも思い入れのある人はダメなんでしょうね。たしかにちょっと漫画っぽいというか、「それやりすぎでしょ!」というところもありましたから。関羽の顔とかまるでよく出来た人形みたいな。
どうも全体的に三国志ファンの方からの評価は高くなく、三国志?ナニソレ?という人からは「まぁ面白いよ」という評価のようですが、それもまたさもあらん。ファンというのはなかなか難しいものですねって、新選組ファンの私は他人事のような気がしません(笑)

ともかくこれは「三国志」ではなく、「レッドクリフ」というスペクタクル戦国映画なのだと割り切って見れば、面白い作品ではないかなぁと思うのですが・・・。
約2時間半という上映時間も、戦いばっかりのわりに、退屈せずに見ることが出来ましたもの。大作苦手の私としたら、なかなかこれは珍しいことですよ。

ちなみに日本語吹き替え版だと周瑜が山寺さん、尚香が朴路美、献帝が石田彰なのだそうで。・・・わお、豪華(笑)
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2008-12-15-Mon-22-51

のぼうの城

のぼうの城/和田竜/小学館

今年とっても書店で目を惹いたこの本。
気にはなっていたものの、ついにお友達に貸してもらいました!

時は乱世。
秀吉が天下統一をはかり、大手をかけようとしていたその瞬間。関東の雄・北条氏への一手として目をつけられたのが、関東七名城のひとつ、忍城(おしじょう)であった。
到底敵うはずもな天下の秀吉軍に対し、忍城の主・成田氏は長きにわたる北条氏への忠誠と、領民と自身の身の安全との苦渋の選択を迫られていた。幾人もの豪傑をかかえる忍城とはいえ、何倍もの数の敵軍と真っ向勝負を挑むのは、暴挙以外の何物でもない。降伏やむなし、との意見に傾きかけた武将たちの中で、唯一交戦を唱えたのは、常日頃「でくの坊」と揶揄され、百姓からさえも「のぼう様」と呼ばれている城代の嫡男・成田長親だった。

という、お話。
戦国戦記ものですね。実は読み終わるまでてっきり忍城はフィクションなのかと思っていたら、なんとちゃあんと歴史資料も残っている実在した城なのだそう。
末尾には参考文献の数々も列記されており、きちんと調査された後がみられます。・・・とはいえどこまで史実と重なっているのかは大変疑問です。だってキャラたちまくりーの、インパクトありまくりのせんじゅつーの、なんですもん。

まず、のぼう様。
恵まれた体躯をもちながら、武にも智にも通じないうつけもの。
唯一のとりえは愛嬌。
次に、丹波。
のぼう様の幼馴染。
己の弱さを自覚しているが故に誰よりも強くある武士。苦労人。
次に、和泉。
なにかにつけて丹波に張り合う、まるで無頼者のような武士。子沢山。
次に、靭負。
女のような顔をした若武者。
体躯に劣る分を知略でカバーする、自称・戦の天才。
そして、甲斐姫。
男以上の力を持つ美貌の姫。
その腕は、皮一枚を残して男の首を両断するほど。

どうですどうです、このキャラそろいっぷり。
思わずSAMURAI7的なアニメ絵を想像してしまいました。
キャラクター以外でも「浮き島」との異名をとる忍城に、戦に巻き込まれる百姓たち、敵方の石田三成サイドの人物たちもそれぞれにクセがあって、ビジュアル的にもインパクトのある水攻めの画・・・いやいや、これはなんとも痛快な戦国エンタテインメントです。

最初こそ波に乗りにくかったのですが、戦がはじまってしまえば後は転げ落ちるように読めてしまいます。普段時代小説は読まないという人でもきっといけるでしょう。ラノベしか読まないって人でもいけるかもしれません。それくらいのキャラ立ちっぷりですよ。
元々映像作品の脚本として書かれた作品?とかで、なるほど映像化を意識しているのだろうなと思わせる派手な描写も愉快痛快。
黒澤映画的なスケールで映像化したら、ハリウッドが大喜びしそうなジャパニーズ戦国絵巻が出来そうですね(ごめんなさい黒澤あまり知りません)。

そこで実写版の妄想をしてみたのですが・・・
のぼう様、あんまり浮かびません。ぬぼーっとした人がいいんですよね・・・うーん・・・もうちょっと若かった岸辺一徳とか?あ、靭負は想像しましたよ!もうちょい年が上なら武田真治とかどうかなーっと思ったんですが、初陣の若武者という設定なので、見目も麗しい林遣都くんとかどうでしょう(笑)ちょっと若すぎるかな。あんな綺麗な顔した子が人を食ったような戦略をたてる、なんて想像しただけでよだれものなんですけどね。

のぼうの城のぼうの城
(2007/11/28)
和田 竜

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しかしこの作品がヒットした理由のひとつは間違いなくこの表紙でしょう。
スバッと人目をひきますもの。編集さんはいい仕事しましたねえ。
なんとも楽しく読めた作品でした!
2008-12-09-Tue-22-57

美しいこと(上・下)

えーと、今回の感想文はいわゆるBがLする話です。
苦手な方はターンバックをオススメします。

でも一言だけ言わせていただければ、BがLする話だって幼女に萌えちゃう話だって平凡な男子学生が突然ハーレムに陥る話だって、現代日本には途方もないほどのバリエーションがあるし、もはやそれは安易にジャンル分けさせてしまうほど単純なものじゃないぞ、ってことですかね。
なんと言葉をくだいても、BL嫌いの人にBLを読めとは申しませんが。
BLというだけで嫌悪感を持つにはもったいないような話も山のようにあるのだぞ、ということです。
それはきっとどんな分野のどんな作品にも言えることなのでしょうけどね・・・

心のキャパは広く持ってたほうが、絶対世の中楽しいですよ。
では感想は以下に。

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2008-12-04-Thu-23-00

新選組藤堂平助

新選組藤堂平助/秋山香乃/文春文庫

一ヶ月くらいチビチビと読んでいたこの本、今晩ついに読了致しました。
いや、読みにくかったというわけではありません。むしろ秋山さんの文章は時代小説にしては読みやすいほうだと思います。
なかなか読み進められなかったその理由はただひとつ、「最後を見たくなかったから」。
そもそも新選組ファンなら「藤堂平助」がどんな人かくらいは知っています。試衛館時代からの初期メンバーの一人であり「魁先生」と呼ばれた剣士であり、ご落胤の噂もあった出生不明の人物で、そしてその悲劇的な末路。

秋山香乃作品はほかにも2つほど読んだことがありますが、そのどちらも非常に登場人物への愛着が感じられる文章でした。それは本作においても例外ではなく、藤堂や藤堂の同僚でありかけがえのない友人である永倉、そして藤堂にとって人生を変えた人である土方、敬愛する先輩だった山南、ともに高台寺に移った斉藤、恩人である伊東・・・たくさんの人たちが、時には軽快な会話で、時にはその時代を精一杯に生きた人物として清冽に描かれます。
たくさんの人がそれぞれの信念のもとに、あるいはただ時代の波に巻き込まれて命を落とした時代。
彼らが輝いて見えるのはそのせいかもしれないけれど、だからこそその短すぎて鮮やかすぎる人生がいとおしくてなりません。
革命への意思と、新選組への愛着。どちらも真実でありながら、相反するものになってしまったそれが悲しいです。

細かいところを言うと、山南さんが右手に負傷して以来剣が握れなくなった・・・というのはこの本で初めて目にした設定で、これはオリジナルなのかなーと思いつつ、ふむそれも説得力があるなと思ったり、また平助が一時新選組を離脱していたというのもアリかなー、と。でも幹部といえども土方さんがそんな例外を許すかな?
私の新選組知識は9割が漫画と小説とドラマなので、いまいち史実とフィクションの区別がつきません。

新選組藤堂平助 (文春文庫)新選組藤堂平助 (文春文庫)
(2007/11)
秋山 香乃

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書店の紙カバーをつけて読んでいたので、改めてこの画像で表紙を見直しました。
橘の絵柄に、ちょっと胸が熱くなりました。
2008-12-01-Mon-22-25

リスペクト大御所

ちょっと前の記事なので今更かもしれませんが、ホホーと思って書き留めたかったので、メモしておきます。

ええっとしつこくマクロス関連なのですが、ヒロインの一人ランカ・リーが作中で歌う歌を大御所作詞家の松本隆さんが作詞されてるんですが(もちろん作曲は菅野よう子!)、その松本さんの公式サイトでランカの歌について言及されてるんです。
これがなかなかの読み応えだったので、興味のある方は一読されてみるといいかと↓

http://www.kazemachi.com/cafe05/kisetsu/kisetsu_main_011.htm

だってねえ、松本さんしっかり『マクロス』見てるんですよ!
すいません、正直大御所作詞家さんが「宇宙のアイドル☆」って情報だけで書き上げた歌詞かと思っていたのですが・・・申し訳ありませんでした!とダイビング土下座をしたくなる研究っぷりでした。すごいや松本さん!さすが聖子ちゃんの名曲の数々を書き上げただけのことはある!!
だって「愛・おぼえていますか」は僕がやりたかったとか・・・あと「菅野よう子さんはカウボーイ・ビバップってアニメの音楽もやってて、好きで」とか・・・「フォールドしなきゃだめなんだ」とかとか。
おおお松本隆が「フォールド」とか言ってるよ!(マクロス用語です)プロの作詞家さんなら当たり前なのかもですけど、ちゃんと作品世界を知って世界観を認識して作られたんだなー思うと、改めて感心です。
いやあプロですなあと思うとともに、マクロスってSFアニメをちゃんと楽しんで理解してみているところとか、作中のランカのシーンと自分の歌との絡み方に喜んだりとか、しょこたんのマイワールドについていけるところとか、頭が柔らかいんだな~と思ったというか、こうやって色んなものを楽しめる大人っていいなあというか。

そこでもうひとつ記事投下↓

http://d.hatena.ne.jp/karimikarimi/20081102/1225561176

アニメの脚本家として数々の本数(1,500?)を執筆し、また数多くの小説も出している作家さんの講演会メモなのですが、現在75歳の辻さん、まだまだ元気です!
なにしろ「最近のラノベなら冲方丁がいい。桜庭一樹もいいね」とか、漫画なら「アフタヌーンがすごいいい。世界に誇れる」とか、「少女マンガなら萩尾望都」とか。
アフタヌーンを読んでる75歳・・・!かっこよくないですか?ちょっと惚れそうになりました。

あと沁みた言葉はコレ。

「漫画好きな人が漫画を読みまくるのは当たり前。

それは空気を吸うのと同じ。

それ以外に、一杯色々持ってて、やっと武器になるよね。」


ああーそうですねそうですね、ほんとそうなのかなと最近思います・・・。


というわけで、以上二つの記事を最近読んで思ったことは、「年をとってもエンタメを楽しめる大人でいたいね」ってことでした。
年を取るにつれて頭が固くなっていくのは自然現象かもしれないし、自分のキャパも狭まっていくものかもしれないけれど、それに甘んじないようにしようというか。世間の大人という枠に自ら収まるのをよしとせずというか・・・だって絶対世の中「楽しんだもん勝ち」なんですから。
好きなものが多いほうが絶対楽しいし、楽しんでいられるうちは人間大丈夫だし。
私も60になっても70になっても本屋に行ったり映画に行ったりするのが楽しみな人間でいたいです。

まだ若いのに娯楽の世界は馬鹿のものだなんて思ってハナから見てない人は可哀想だなと思います。
俗にリアルが充実してる人はフィクションの世界を必要としないとも言いますが、架空の世界に耽溺する喜びを知らないなんてむしろ可哀想にねという意気込みで生きていきたい所存です。

えっと・・・他意は(そんなに)ないです。
二次オタの独り言です。
でもちょっと本音。

星間飛行星間飛行
(2008/06/25)
ランカ・リー=中島愛

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↑『星間飛行』の歌詞にも物凄い色んな意味が込められてるんだなーと思うと、このキャッチーすぎる歌がとても壮大なものに聞こえてきます。松本マジック!


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