フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2008-11-27-Thu-23-01

美女と竹林

美女と竹林/森見登美彦/光文社

奇想天外な作風で若い女子に大人気の(?)森見登美彦の処女エッセイ・・・エッセ・・・イ?という本。それがこの『美女と竹林』です。

タイトルだけでは、なにがなにやら分かりませんね。
はい、読んだ後でもこのタイトルの説明は上手くできません。
とりあえず、森見氏は竹林が好きらしい・・・で、『美女と竹林』の連載(雑誌連載だったそうな)のネタとして、知人所有の竹林の手入れをさせてもらうことにした、と。
果たしてこれは森見氏と竹林とのめくるめくドキュメンタリーなのか、それともそれすら森見氏の机上の妄想なのか?そのへんすら判然としないこれは、半エッセイというべきでしょうか。
ともかく森見氏の語る妄想竹林ビジネス論と、それに付き合わされる・・・いやむしろ進んで付き合っている森見氏周辺の物好きな人々との愉快な交流を楽しむべき本作。

気楽に方の力を抜いて、ハハハーンと読みましょう。
いやー森見さんて(多分)頭いいから、シュールすぎて付いていけないかもねと思っていたのですが、いざ読んでみると予想以上に面白く読めました。読んでみるとなんだか親近感も持てたり。森見氏と友人の明石氏のやり取りは楽しそうで面白そうだわと思いつつ、でも自分のそれも傍から見ると似たようなものかなと思っておかしくなったり・・・
私も「婿を大事にする女だ」と誰でもいいから伝えてほしい。そんな気分になりました。

いやいや、サラッと愉快な一冊でした。
森見氏の著作が世に出る頃のエッセイでもあるので、(『夜は短し~』とか)森見氏の作品をいくつか読んだことのある人なら一層面白く読めるのではないでしょうか。

美女と竹林美女と竹林
(2008/08/21)
森見登美彦

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桂駅で阪急蕎麦を食べたくなりました。
やたら桂がフューチャリングされているので(森見氏が伐採する竹林が桂にあるそう)、周辺にお住まいの方はにやりとするかも。
いやー京都って地名だけで若干のロマンがありますよね。強いなーと思います。
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2008-11-24-Mon-23-05

櫻の園

櫻の園/2008/日本

吉田秋生の原作が好きで、1990年(?)に作られた映画版も昔のなのに結構綺麗でよかったので、同じ監督の手によるリメイク・・・ということで、期待して行ったんですけども。

なんだかなあ・・・なんだかなああ!
という出来でした。

いや、これは・・・監督のせい・・なのか、それとも某大手事務所の力に逆らえなかったのか・・・?どちらにせよ、これはTV特番枠あたりでやってもよかったんじゃないのという雰囲気。出演女優の中に好きな子がいる人ならそこそこ楽しめるかなあ、原作ファンの人は怒るだろうから行かなくていいと思うよ、というかんじでした。

そもそもストーリーが原作と全く違ってます。

幼い頃から全てをかけてきたバイオリンを捨てて、名門お嬢様学校へと編入してきた主人公・桃。周囲と馴染めない桃は、取り壊しが決まっている旧校舎で演劇部による『櫻の園』の台本を発見する。それを持ち出した桃は、やがて同級生たちと集まって「この作品を自分たちで舞台化しよう!」と盛り上がる。
しかし何故か『櫻の園』の舞台は教師達に猛反対される。その理由もはっきりと聞かされないままに断固却下された桃たちは興奮もさめやらず、「学校外で公演しよう!」と意気込むのだが・・・

というお話。
時代を現代にしただけじゃなく、大幅にストーリーが変わってるんですねー。ラスト近くになるまで「これを『櫻の園』というのは詐欺だろう」とすら思いました。まあ最後はなんとか旧映画版を思い出させるシーンが入ってきて、「ああ『櫻の園』だあ・・・」と思えましたけど。

ぶっちゃけ、やたらと意味のないオ○カー事務所の女優さんたちが登場して、それだけで作中の雰囲気が壊れています。百歩譲って米倉涼子はともかく、上戸彩は・・・いや、私は別に上戸彩は嫌いじゃないんです!でもどう考えてもあの役はいらなかったでしょう。
突っ込みだしたら、桃の幼馴染の少年もいらなかった。ライブハウス云々もね。
なにより桃がバイオリンをやっていたという設定も全然生かしきれてなかったし、無気力な桃がどうしてそこまで『櫻の園』に執着するのかというのも分からなかった。浮いていた桃の周りに人が集まってくるのも??だったし、名門お嬢様学校の従順な生徒たちが「進路が絶たれる」かもしれないのに、公演を決意するのもなんだかなあ・・・。

なんだかいろいろ疑問というか消化不良というか、演技云々以前に突っ込みどころが多すぎる映画でした。桜の美しさと制服姿の女の子たちのパワーだけでなんとか見られたようなものです。まあそれがなければ見には行ってませんでしたが・・・

あ、でも今回のこの作品で『櫻の園』ってこんな話なのかよ!と怒ってしまった方にも、昔の映画版は見てほしい。
あれは桜ももっと幻想的で、原作の通り「箱庭的女子校」イメージがちゃんと成立していて、10年以上前の邦画なだけに若干あかぬけてない印象はあるものの、今回の『櫻の園』よりもずっとずっと素敵な女子映画ですから。
でも画像が出てこないという事実・・・入手困難、なのかな?
2008年の『櫻の園』も、イメージグラビアは蜷川美加で綺麗なんですけどね・・・。

櫻の園 白泉社文庫櫻の園 白泉社文庫
(1994/12)
吉田 秋生

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櫻の園―Official Visual Book―櫻の園―Official Visual Book―
(2008/11/04)
小学館集英社プロダクション

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それから一緒に映画行ってくれた初音さん、遅刻してしまって本当申し訳なかったです!
ほんとごめんなさいでした・・・!

2008-11-20-Thu-22-58

リストランテ・パラディーゾ

あらあらマジですかー!

オノ・ナツメのスタイリッシュラブストーリー『リストランテ・パラディーゾ』がアニメ化だそうです!
詳しくは以下に↓(まだトップページのみか・・・)

http://www.rispara.tv/

いやあオノ・ナツメの魅力のひとつはなんといってもあのざっくりした絵柄だと思うんですが、アニメにするとどうなるんでしょう?ノイタミナ枠じゃないらしいので個人的には期待できなくもないかなと思うのですが・・・というかNOISEシリーズってなんだろう。
オノさんは一般受けしそうなオシャレ系と見せかけて、実はオタクが食いつくタイプの作家だと思うんですよね。もう普通の作品に飽き足りなくなってしまった読み手が行き着くところというか・・・そういうマニアックなこだわりを見せてくれればいいなーと思います。
スタッフやキャストを見てみないとなんともいえませんが、興味深いニュースでした。

リストランテ・パラディーゾ (f×COMICS)リストランテ・パラディーゾ (f×COMICS)
(2006/05/18)
オノ ナツメ

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2008-11-12-Wed-23-02

ドラマCD事情。

2008年の流行語大賞候補が発表されたようですが、あまりどれもピンと来ませんね・・・まあ去年の「どげんとせんといけん」も大概でしたが。
ちなみにアニメ(オタク)界の流行語は「キラッ☆」で満場一致なのではないかと。

それはともかく、武道館に続いてのマクロスつながりなのですが、私の知らないジャンルに色んな面白CDがあるようです。
えーと、マクロスFというアニメの主人公の声優さんが中村さんと言って、最近かなり人気のある声優さんなのだそうですが、マクロスFにハマって以来、いい声だな~という印象と(ちょっと関俊彦に似ている気がする)素の時にロウなテンションに好印象をもっていて、ちょろりとお仕事ぶりを調べてみたら・・・かーなーりアグレッシブ(笑)
だっていくら世間で蟹工船がブームだからって、これはないと思うんです。

蟹工船蟹工船
(2008/10/23)
イメージ・アルバム中村悠一

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蟹工船のドラマCDですよ!
一体どこらへんをターゲットにしているのだと思いましたが、中村さん以外のキャストが石田彰やら小杉十郎太やらで、明らかに声優好きの女性ターゲットかな、と。しかし声優好きの女性が蟹工船・・・うーん、買うかなあ。売れてるのかなあ、これ。本当のファンなら買うのかなと思ったり・・・すごいなあ、私にはまねは出来ません。ちょっと聞いてみたい気もしますけどね、蟹工船といえば拷問死しか出てこないので、いくら世間で売れてるといっても読もうという気がおこらないんですよねー。ごめんなさいプロレタリア。(そういえば映画にもなるらしいですね。ブームってすごい)
ちなみに小さいジャケ絵画像だと分からないけど、イラストはヤマシタトモコらしいですよ!これもまたすごい!
ちなみに公式HPでの中村さんのコメントもちょっと笑えます。

『 色々な事を感じる事が出来る作品だと思います。 是非聴いて、社会生活を送る事に役立てて下さい!』

って、超適当!無理矢理書かされた作文みたいな無難すぎる文章に愛しさすら感じます。さすがはゆーきゃん、でもそこがいいよゆーきゃん。

そしてもうひとつの面白いお仕事がこちら。

スリムナールスリムナール
(2008/10/31)
中村悠一 宮野真守宮野真守

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えーとこちらは、『素敵な声のあなた専属のコーチが運動の回数を数えてくれたり、ストレッチやエクササイズをレクチャーしながらあなたのダイエットをサポートします』という趣旨のCDらしいです。宮野さんというのも若手人気声優さんで(この方も最近やっと認識。甘い声だこれが!)これも直球で声優好きの女性がターゲットなんでしょう。しかし色んな商売があるものだなあ。
こちらの公式HPのコメントも笑えます。
買ってくれた皆様へのメッセージが、

『私じゃ説得力ないかもしれないですが、内容は本物です!是非いかがでしょうか!?』

ですよ。
ゆーきゃん、自分のふくふくしい体をネタにしてます(笑)そりゃ説得力ない・・・って、いやいやさすがはゆーきゃん、でもそこがいいよゆーきゃん。

ちなみに蟹工船のレーベルからはこんなものも出ているようで、夏目漱石の『こころ』。
こちらも声優さんが速水将だの石田彰、三木眞一郎・・・おおおー豪華豪華!10年前の声優なら詳しい私が名前を知ってるってだけで豪華ってかんじです!すっごいなー。イラストもこれは見ての通りの草間サカエで、またしても豪華すぎる作り。
こんだけ豪華なんですもの、やっぱり需要があるってことなんでしょうねえ・・・確かに速水将の先生は聞いてみたいかな・・・。

こころこころ
(2008/10/23)
イメージ・アルバム宮野真守

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いやードラマCDにもいろんなものがあるもんなんですね。
私が真面目にオタクだったころからさらに進化しているんだなあ、と感心です。今の本気のオタの人たちは出費がかさんで大変だろうな、などと一般人を気取ってみたところで、自分が悲しくなるだけですが・・・しかし『スリムナール』の中村さんはかなりのアルト声らしいので、正直ちょっと聞いてみたくもあるのです・・・。

2008-11-10-Mon-22-35

ブドーカン

いやはや行ってきました武道館~。
あれから一週間もたっていないというのに、すっかり過去のことのようです。

武道館も初めて。
アニメのイベントに行くのも初めて。
生菅野よう子も、生真綾も、生声優さんを見たのも初めて。
あれだけ汗だくで一生懸命歌いっぱなしの女子2人を見たのも初めて!

というわけで、興奮と狂乱の1日でした。
前日は興奮のあまりひとしきり及川<死んでもいい>ミッチーを踊り、東京駅でカノさんと待ち合わせをして心行くまで(いやまだ足りぬ)ミハアル話をして、3時間たちっぱなしの手ェ振りまくりで疲労困憊し、それでも翌日には再び二人で及川<死んでもいい>ミッチーを踊り・・・

あれ、こう書くと本当に馬鹿みたいだ。
仕事の都合で無理矢理2日しか休めず、一泊二日というあわただしい日程だったのですが、付き合ってくれたカノさんほんとにほんとにありがとう。
あの瞬間、死んでもいいくらい幸せでした。お母さんありがとう!

20081105174415.jpg

たぶん一生ぶんくらい「キラッ☆」て言ったネ☆キラッ☆
2008-11-03-Mon-11-59

皇国の守護者

皇国の守護者/原作・佐藤大輔 漫画・伊藤悠/集英社

結構有名なんですよね?
私もタイトルだけは聞いたことがあってずっと気になっていた戦争漫画(原作は小説)です。あまり少年漫画ぽいのは敬遠していたのですが、これは結構ガッツリ戦争してるよ~と聞いて、友人に貸してもらったのです・・・が。
正直、読了後は「すっごいよかった!」という感想と、「ひどい話だ!」という感想が同時に襲ってきました(笑)

ではまずざっくりしたあらすじを。

小さな島国である「皇国」は、未曾有の危機に晒されていた。世界を掌握する大国家「帝国」が、突如として進軍してきたのだ。
火急の事態に軍備をまとめる時間すらない皇国は、北部駐在軍に、帝国軍の本土上陸を阻止するための徹底交戦を命じる。軍事の規模そのものが圧倒的に違いすぎる皇国と帝国において、それがどれほど非情なことであるかは重々承知の上だった。
主人公である新城直衛中尉は、<剣牙虎>と呼ばれる猛獣部隊の一員。帝国側からは「獣」と揶揄される<剣牙虎>は、しかし主人の言うことを忠実に守り、鋭い爪と牙で勇猛に戦う立派な軍人だった。
圧倒的不利の立場から、命じられるままに、過酷な状況を切り抜けていく新城。その命令がどれほど理不尽なものでも、どれほど人が死んでいくだけのものでも、新城はそれを果たさなければならない。新城が軍人であり、そしてそれが確かに皇国に住む人々を守るのだと信じていられる限りは。

という・・・ちなみに裏表紙には「戦記浪漫」とあります。
たしかにこれ以上ないくらいに戦争してます。虎とか龍とか出てきますが、なんちゃってファンタジーに逃げ込んでる隙はありません。がつんと人間対人間、血みどろの戦争です。
いやあ人が死にます。

敵が死ねば、味方が死ぬ。
こちらが勝てばあちらが負ける。逆もまたしかり。
正義が勝つというのなら、どちらが正義だ?
勝ったほうが正義なのさ、強いものが正義なのだ。

ってかんじですかね。
これほどボロボロと人が死ぬ話とは思わず、1巻の最初のほうではメインキャラクターかと思っていた人があっさり死んで、ちょっとショックだったのですが・・・段々「これはそういう話なんだ!」と思って、覚悟して読むようになりました。
いやそれでもショックでしたけど(笑)メインキャラだから死なないなんて保障はない世界。それが「皇国」だし、リアルな戦争ってものでしょう。

とまあ、上にあげたようなところが「ひどい話だなあ」という点だったのですが、漫画としては非常に面白かったです。
絵がね!上手いんですよー!
きらきらと煌びやかな上手さではなくて、でもキャラクターの描き分けとか動いている人間の体つきとか、走る虎や馬の躍動感とか。細かい点は置いておいても、こういう戦争ものではどうしても大軍シーンを描かないといけないし、人をいっぱい、入り乱れた状態で描かないといけないものですが、それが実に自然に表現されてます。漫画はひとつひとつのコマが小さいし、どうしても顔アップとか個人人物の描写とかをしてしまいがちだと思うんですが、この作品は煽りと引きのバランスが上手くて、雪原の戦場というスケール感を感じさせてくれました。

いやー腕だなあと思います。
上手くないとこういう話は描けませんね。
よくピンの人物像が綺麗な絵をして「上手い」と言われたりしますが、そういうのはたぶん漫画家としてはそれほど褒め言葉ではないと思うんです。絵が上手いのと漫画が上手いのは別ものですが、この「皇国」の漫画担当である伊藤さんは、久しぶりに「漫画上手いわーこの人!」と思った漫画家さんでした。
(もっとも最近は少女マンガ寄りのものばかり読んでいて、こういう大掛かりな設定の作品自体久しぶりだったので余計にそう思ったのかもしれませんけど)

評判はいいはずと思ったのですが、5巻で打ち切り?なのだそうで。
もったいなさすぎ。このスケール感で維持し続けていってくれたら、後世に残る戦争漫画になったと思うのですけどね、どうにかならないものでしょうか。
だってこの悲痛な話を原作で読もうという気にはなかなかならないのですもの・・・。
続き、気になるんですけどね・・・。龍軍を指揮する新城が見たい、見たいです・・・。

皇国の守護者 (1) (ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ)皇国の守護者 (1) (ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ)
(2005/03/18)
佐藤 大輔伊藤 悠

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