フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2008-06-30-Mon-21-31

マクロスフロンティア vol.1 クロース・エンカウンター

マクロスフロンティア vol.1 クロース・エンカウンター/小太刀右京/角川スニーカー文庫

ただ今絶賛放送中の人気TVアニメ・マクロスFのノベライズ作品。
思わず買ってしまいました。2×才になってこんなアニメ絵表紙の文庫を買うとは・・・!なんて、今更すぎて、もう何とも思わなくなってきました。
こんなことでへこたれてたらオタクはやっちゃいけません。

えーと、話の流れとしてはTVアニメに忠実でした。
でも展開の細部はちょいちょい違います。それもまたアルトファンにとっては美味しいところで、アニメよりもアルトの考えが掘り下げてあるのではないかな、と。アニメ版でももっと苦悩する姫が見たいところです。そうそうそれからなんと歌舞伎やってくれるんですよ。これは明らかにファンサービスですね!
あと小説版のミハエルはかなりアルトのこと好きだよなーって思ってしまいました。
それもまた青春。

マクロスフロンティア  Vol.1 クロース・エンカウンター (角川スニーカー文庫 206-1)マクロスフロンティア Vol.1 クロース・エンカウンター (角川スニーカー文庫 206-1)
(2008/07/01)
小太刀 右京

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ちなみに小説版ではグレイスが最強です。
アニメとどこまで設定かぶせてあるのでしょう・・・・
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2008-06-29-Sun-18-02

R.O.D -THE TV-

R.O.D -THE TV-/2003

R.O.Dとは「Read or Die」、つまり「読むか死ぬか」=「読まずに死ねるか!」の略。
このタイトルから察しがつく通り、この作品は世にも珍しい「本(読書)」にテーマを絞ったアニメ作品です。しかもそれでいてアクション!なんたるちや!

主人公は日本人作家である菫川ねねね。物語は彼女が自作の映画制作発表のために香港に向かうところから始まる。
悪質なアンチによる妨害を阻止するため、自身の身の安全のために香港で雇われたボディガード、それが「紙使い3姉妹」だった。重度のビブリオマニアである彼女たち(末っ子だけは本嫌い)は、「紙」を自在に操り、物理的に武器として使う特殊能力を備えていた。
香港での滞在が終わると、3姉妹は菫川ねねねの日本の自宅に居候するようになる。
3姉妹は本にまつわる依頼をうける探偵稼業で日銭を稼ぐのだが、その依頼というのはただの本の収拾ではなく、世界規模の陰謀が関わっていた・・・・

というお話です。
元々倉田英之の原作があり、TVシリーズに先行するOVA版が作られているそう。
TVシリーズはOVAの5年後という設定で一応連続したものにはなっているのですが、主人公やメインキャラも異なり、TVシリーズはTVシリーズだけで楽しめます。(私はTVシリーズのみ鑑賞しました)

文系アクションの文句通り、とにかく本が出ます。読んでます。そして戦ってます!
よくこんな企画を通したものだと感心しきり。
これほどまで「本を読む人」が登場するアニメって他にないでしょう。読むだけでなく、神保町に行っては狂喜乱舞、本屋の本を買い占める勢いでカートまで使う始末。積み上げた本が雪崩れをおこすシーンもお約束ですし。
「本が好きっ!」という人なら見ておいて損はない作品でしょう。神保町が後援してるのかとすら思ってしまうほどの神保町賛美すらありました(笑)

でも本ネタだけではなく、アニメとしてもしっかりしたもの。
下の画像でも分かる通りちょっと丸っこい絵柄なのですが、それが動いてみると俄然いきいきとするんです。特にアニタ(3姉妹末っ子)のアクションシーンはいつも感心するほどに動く動く。手足の短いちびっこだけに、スピード感があるんですよねえ・・・
正直絵柄がとても美麗というわけではなく(どちらかというと萌え系路線?私はわりと普通に可愛いと思ったのですが)、書き込みが細かいというわけでもなく(でも町並みとか背景は力入ってた)、ぱっと見だと少々地味かもしれません。「なーんだ、普通」って思ってしまうかも。
でもその過不足のない絵柄で一定の水準を保っているし、ここぞという見せ場の時には十分に動かしてくれるし、私としてはきっちり満足できるレベルでした。

ストーリーとしては、後半になると少々しっくりこないところもあったのですが・・・OVAを見ていればもっと理解できたのでしょうか。私は最後までミスター・ジェントルマンという存在がいまいちつかめませんでした。
あれは一個の生命体?あらゆる知識の集合体という概念は分かったのですが、超人間的存在だというのがちょっとよく分からなかった・・・あとナンシーさんの過去も気になったな(これはきっとOVAですね)。
まあそんなところもあったりしましたが、全体的に破綻なく、でもたまに変化球をいれてくれたりして、アクション満載のエンタメ作品として最終回まで飽きずに見ることができる作品でした。

個人的に特にすきだったのは最終回のラストシーン。
EDテーマ以降のエピローグが最終回なだけに作画にも力が入ってるし、アニタとひさちゃん(友達)はなんだかアンとダイアナというよりはハックルベリー・フィンとダイアナみたいだけど仲良くしてるし、各登場人物たちもそれぞれ幸せそうだし、最後の最後は皆集まってハッピーエンドだし。
終わりよければすべてよし!
というかんじでした。気持ちのいいラスト。

「会いたい人には会えるんだ、だって世界はそういう風にできている」
「読みたい本にはめぐり合うものだ、そういう風にできている」
「時間がかかっても、ちゃんと乗り越えられます。私たちは、そういう風にできています」

という風に、ポジティブなメッセージなんかも織り込まれたりして。
「本」がテーマだというだけに癖のあるマニア向けかと思われるかもしれませんが、単体のアニメ作品としてだけでも十分見ごたえのある作品ですよ。
もちろん本好きならば余計に、ですけど。

おもしろうございました。
OVAも見たいのですが、DISCASにはないんですよね・・・

R.O.D -THE TV-R.O.D -THE TV-
(2003/10/22)
斎藤千和平田宏美

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主要キャラクターがほとんど若い女性だし、この作品のターゲットは男性だったのかな?と思っちゃいますが、見た目の華やかさばかりが先行するような作品も少なくない中で、この作品は結構好感度高かったです。
2008-06-28-Sat-19-57

EDGE2 3月の誘拐者

EDGE2 3月の誘拐者/とみなが貴和/講談社文庫

EDGEシリーズ2作目です。
1作目を読んでからだいぶ間が空いてしまったのですが、内容としては連続ものではないので問題なし。キャラクターも各人個性のある描写だったので、読んでいるうちに思い出してきましたし。

主人公の錬摩は現役を退いた犯罪心理捜査士。
過去の事件で脳に損傷を負い、10才児程度の精神年齢となった相棒・宗一郎とともに田舎に移り住んだ彼女は静かな生活を望んだが、しかし過去の経歴を知る警察関係者からの依頼は途切れなかった。
宗一郎の事件に対する負い目もあり、依頼を断りきれない錬摩。
今回の事件は、7歳の少女の誘拐事件だという。
仕方なく捜査を承諾したものの、錬摩は次第にかつて自分の身に起こった事件と今回の捜査を重ね合わせ、冷静さを失っていく・・・・。

という物語です。
「ラノベの枠を超えた!」という煽り文句で一般文庫から出版されているこのシリーズですが、実際どうだったんでしょうか。キャラクターの立ち方はラノベっぽいかなぁと思いますが、最近は一般文芸でも立ちまくりの探偵さんなどが普通にいたりするので、その辺はあんまり基準になりませんね。
やっぱりイラストの有無かなぁ。そう思えばこうして形を変えて出版されるのは、読者の幅を広げることに繋がる良いことのような気がします。
直木賞作家がラノベ作家だったりする時代ですもんね・・・

「EDGE」シリーズは2作目なのですが、私はこれをミステリとかサスペンスとしては読んでいません。
やっぱりね、気になるのは錬摩と宗一郎の関係ですよ。
大人な錬摩と体は大人・心は子供の宗一郎の複雑な関係がね、じれったいというか何というか・・・。
例えば、ラノベと一般文芸の差は登場人物の内面描写如何だ、という意見にしたがってみるならば、これは十二分に「一般文芸」だと思います。

連続ではないといいながら、錬摩と宗一郎の過去などは1作目で説明されているので、やっぱり順番に読んでいったほうがいいと思います。宗一郎がずんずん成長しているようで、3作目も楽しみです。

EDGE2 3月の誘拐者 (講談社文庫)EDGE2 3月の誘拐者 (講談社文庫)
(2007/01/12)
とみなが 貴和

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ラノベラノベって言ってますが、かつてラノベという言葉のなかった時代にその手のものを読み漁ってきた世代の人間としては、ラノベ論というのはなかなか見過ごせないもので・・・・ただラノベってだけで内容のない小説だとは思われたくないな、というのが本音です。
もっとも最近のは全く読めていないので、最近のラノベのテイストとかは分からないんですけどね・・・
2008-06-25-Wed-23-04

ここはグリーン・ウッド 続報4

ギャッ!

と叫んじゃいました。
ドラマ版『ここはグリーン・ウッド』のテーマソングが、懐かしの(失礼)accessらしいです!
ひゃー!

accessといえば90年代初頭に一斉を風靡した男性ユニットです。いろんな意味で話題になりましたね(笑)
私は直接にはハマらなかったのですが、高校の友達にカセットテープ(そういう時代だった)を貸してもらったり、大学の友達にライブビデオを見せてもらったりして、段々「ちょっといいかも・・・」という気になってたものでした。

いやいや、出来れば主題歌は「ノーブランド・ヒーローズ」(OVAテーマソング)がいいなーなんて無理なことを思ってたんですけど、私的にはこれはこれでOKです。
タイトルも「ドリームランナー」だそうで、青春の香りがしますしね。夢見がちなaccessワールドが似合うかもしれません。ダブルで懐かしいです。ちょっと友達に連絡してみよう。

詳細は以下から↓
http://mainichi.jp/enta/mantan/graph/manga/20080625_2/

瞬はもうちょっとどうにかならないんですかね?
いや、頑張ってるのは伝わってくる・・・!
2008-06-25-Wed-20-24

オードリーとフランソワーズ 乙女カルチャー入門

オードリーとフランソワーズ 乙女カルチャー入門/山崎まどか/晶文社

タイトルからして乙女純度100%、という本を読んでみました。
千野帽子か誰かの乙女本で参考図書に上がっていたような記憶があって手にとってみたのですが、これが想像以上の乙女ぶりでした。いやはや、今ちょっと胸焼けしているかも。

本書は「乙女カルチャー入門」を謳うだけに、「乙女なら読んでおくべき・見ておくべき」映画や本を提示してそれらに流れる「乙女的たるもの」を語るという、乙女による乙女のための乙女の本です。
乙女っぽいものが大好きなくせに、「女の子的」なものに対して抵抗のあった私は聞いたこともないような横文字のタイトルの羅列に眩暈がしそうにもなりました。

こういうのってどうしておフランス産とかイギリス産の洋物ばっかり取り上げるんだろうな、日本のにしても一昔前の時代のものばっかりだし。ちょっとステレオタイプすぎやしないかい、現代日本の女子のための本だというのなら現代日本のカルチャーにも触れて下さいよ、なぁんて思ってしまったのが本音です。
「私が好きなのは、乙女でハイセンスなものを愛している「私」なのよ!」というような匂いを感じ取ってしまったんです・・・・もっとも、それは誰だってそうなんでしょうけど。分かってるんですけど。
例えば野ばらちゃんあたりの雰囲気は好きなのに、似たような趣味であるはずのこの本があんまり・・・だったのは何故だったのか。考えてみたのですが、野ばらちゃんは根底に「自虐」が感じられるんですよね。
ゴシックで乙女なカルチャーを愛しているのだけれど、様々な理由で(たぶん男のくせにって言われてきたとかポピュラーでないものだからとか)そういうのが好きでたまらない自分に少しだけの引け目を感じている。もしくは感じたことがある。
そういう匂いっていうのは、マイナー文化愛好家ならなんとなく感じるところではないでしょうか。

それに比べるとこの本はあまりにも全肯定してくれるというか。
まあ肯定してほしいというのも事実なんですけど・・・上手く言えませんが、ちょっとモヤモヤっとしたところが残ったな、というのが本当のところです。
私自身が(乙女文化も好きなんですけど!)いわゆる「オタク」を長年やってきたがために、どうしても社会に対して引け目がちなんですよね。やっかんじゃうのは悪い癖です。
でも真性乙女の皆さんにとっては良いテキストになる本だと思います。「わりあい手に入りやすい作品を選びました」というスタンスには好感が持てますし、実際見てみたいなと思う作品もいくつもありました。

結局のところ、私も「乙女」なるものに憧れてやまないのです。いくつになっても。

オードリーとフランソワーズ―乙女カルチャー入門オードリーとフランソワーズ―乙女カルチャー入門
(2002/01)
山崎 まどか

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71ページの
「夢見がちで向こう見ずで気まぐれで、傷つきやすくてすぐ拗ねて怒って、何かというと大声で叫んでやみくもに走り出して、女の子にはつれなくて。
そうです、少年は女の子よりも、「もっと速く走ること」や「空を飛ぶこと」に恋をしていなくてはならない!」


という部分には激しく共感を覚えてしまいました。最近そういう子が好きなので(笑)
昔はクールで賢くて何もかも見透かしているような年上キャラが好きだったんですけどね、自分が年をとったからか、未成熟な部分に魅力を感じるようになりました。
2008-06-24-Tue-22-00

パンツの面目ふんどしの沽券

パンツの面目ふんどしの沽券/米原万里/ちくま文庫

2006年、惜しまれつつ亡くなったロシア語通訳者にして実に実にユニークなエッセイスト・作家であった米原万里さんの米原さんらしいエッセイ。

なにしろテーマが「パンツ」と「ふんどし」です!
これだけでもう笑っちゃう。下着は勿論、用を足すことにまつわる文化的相違とか(紙で拭くのは必ずしも世界共通のことではないのです!)、国ごとの「裸」に対する認識の違いとか。
世界史、服飾文化史、近代史、古代史というジャンルを縦横無尽に駆け巡る米原ワールド。
ふむふむと読むもよし、はははクダラネーと笑いとばすもよし、アカデミックなのに大変気軽で面白い一冊です。

パンツの面目ふんどしの沽券パンツの面目ふんどしの沽券
(2005/06/24)
米原 万里

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そういえば私も幼い頃母の実家でふんどしを見かけた気がします。
少なくともあの頃までは祖父も日常としてふんどしを着用していたのでしょう。同居していた曾祖母は腰巻を着用し続けていたそうだし・・・・・こういうのも実は庶民の歴史の1ページなんでしょうね。
面白いなあ。
2008-06-23-Mon-23-25

ここはグリーン・ウッド 続報3

続報・・・というわけでもないのですが、公式ページに岩田光央からのコメントが掲載されています。

http://www.greenwood-tv.com/special/index.html

岩田光央を一応説明するならば、アニメ版の池田光流先輩役の声優さんであり、今回のドラマ版でナレーションを担当される方です。代表作は、やっぱり『AIKRA』の金田役でしょうか。
グリーン・ウッドファン的には後にも先にも「光流せんぱーい!」なんですけどね。
OVAは勿論、ドラマCDやラジオでの楽しすぎる掛け合いのおかげで、あの独特のハスキーボイスが染み付いてしまっています。

その“ガンちゃん”が、今でもこうしてグリーン・ウッドのことを思い出して語ってくれるっていうのは、もう、10年以上グリーン・ウッドのファンをやっててよかったな、という気持ちでいっぱいです。

段々ドラマ放送が楽しみになってきました。
来月か・・・待ち遠しい。
2008-06-22-Sun-23-20

わたし、オタリーナですが。

わたし、オタリーナですが。/吉川景都/マガジンハウス

「オタリーナ」、その響きの通り「オタク女子」のこと。
他で聞いたことはないので、多分作者の造語だと思うんですが・・・どうかな。
以前から気になっていた本だったのですが、ちょっとお高い気がして買うのはためらっていました。それが先日古本屋で見かけて速攻購入。
面白かったです!面白かったですよ初音さん!

いわゆる腐女子がブームになってから、もう随分たちます。
最初のきっかけはやはり「電車男」でしょう。2chという不思議な世界の存在が一般に認知され、それが映画になりドラマになり、オタクを語ること自体が一種の流行となった後にやってきた新たな存在。それが「腐女子」です。
男性のオタクというのは割合想像しやすいものです。太ってて(もしくはガリガリに痩せてて)シャツはインで世間の流行に疎くてアニメのロリっ子にしか興味がなくて普段は家にこもってて・・・みたいな。
全く古くさい固定観念でしかないのですが、まあ、それでも漠然としたオタク像というのはありますね。
(でも大多数のオタクは立派に社会生活を営んでいます!←オタクの主張)
それに引き換え、女性のオタクというのは今まであまり注目されることはなかったように思います。下手をしたら「女の人のオタクなんていないんじゃない?」っていうくらい・・・いやコレ、本気でそう言ってる人見たことありますから。なんでだろう、女性のほうが現実主義者だとでも思ってるからでしょうか。

「腐女子」という、いわゆるBL好きの女性オタクが自分達を自虐的に称して名づけたこの単語は、字面からしてものすごいインパクトを与えます。さらに「若い女の子が男同士の恋愛に夢中??」という、恐らく一般人からすれば全く理解できない異次元でいきいきと活動しているというカルチャーショックというのもあり、当の「腐女子」以外の人々からも気になる存在になったのでしょう。
「腐女子彼女」、「801ちゃん」という“腐女子の彼氏”というこれまた奇妙な立ち位置の語り手の人たちの語る「腐女子」というのがまた面白いキャラクターだったために、地上派TVニュースでもとりあげられてしまうくらいになってしまったわけですね。
それは決して当の腐女子たちにとっては望ましい状況ではないわけですが。
(あくまで日陰の花でいたいのです、あくまで)

その腐女子ブームも落ち着いたかな、という今になって登場したこの本。
これが面白かったのは、そのタイトル通り、「腐女子ネタ」一辺倒ではなかったところです。
もちろん本人さんは自他共に認める腐女子なのですが、たんにBLだけが好きなわけではなくて、友達のコスプレの手伝いをしたり漫画化のアシスタントをしたり何万も出してドールを買っちゃったり日常の(腐ではない)オタクネタを話題にしたり・・・・要するにオタクとして幅が広いし、さらにオタクならではの「あるあるv」ネタが十二分にディープなんです。

知識をひけらかして薀蓄語るほどガチガチのオタクではないし、浅く広くなヌルオタでもない。
好きだから詳しくなるし、好きなことをやってるから楽しいし!
世間から後ろ指さされようと、普段は隠れオタを気取っていても、オタクって楽しいんだぜ!
オタクでよかった!

という「好き!楽しい!でもちょっと恥ずかしい!」というパワーが全開に放出されているこの本。
その絶妙なバランス感覚と、あと多分同世代っていうのもあって「分かる分かるよー!」と言いたくなる親近感が好感度倍増でした。

腐女子がブームになって以降、女性オタク全般を「腐女子」だと思われがちなので、「オタリーナ」っていう言葉はいいと思います。
BLに萌えるだけが女子オタじゃないんですよ!
全く腐抜きでもアニメとかゲームに夢中になったりするんですよ!
と、言ってみたくなる時もあったりする私。どちらにしろオタクには違いないんですけどね・・・・

わたし、オタリーナですが。わたし、オタリーナですが。
(2008/05/22)
吉川 景都

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ほんとに「あるある」ネタが多くて楽しい本でした。
とりあえず私は「見ろ、人がゴミのようだ!」と「年下に対しても敬語を使ってしまう。妙に文語調で喋る」ってのが当てはまるかな。あと事務員Mちゃんの言ってることが、この人自分じゃなかろうかと思うくらい一緒でした。怖い。
2008-06-19-Thu-22-54

2週間で小説を書く!

2週間で小説を書く!/清水良典/幻冬社新書

・・・・まあ、2週間で書けちゃったら誰も苦労はしないわけで(笑)
でもあまりこういう指南書みたいなものを読まないので、それなりに興味深く読めました。
2週間でひとつの小説を書くことを目標にしているのではなく、小説を書くための力をつける項目を14に分けているために「2週間云々」というタイトルになったようです。

小説といえばストーリーを構築することを重要視しがちだが、実際は話の筋があろうがなかろうが、「描写」することが出来ればそれは小説なのである、とか
描写というのは観察のたまものである、とか。
結構面白いことが書いてありました。
「好きな作家の一部を取り入れるのは悪いことではないけど、その場合は海外作家のほうがバレにくい」とか。そっかあ・・・・。

特に印象的だったのは、柳美里の文章をひきあいにだして、「本来ならば自分にとって愉快ではない過去の事象を、文章化することによって客体化し、過去の自分に<逆襲>することができるのである」と言っているところでした。
私自身、ブログやメールで文章を書くことによって自分を客観視し、ふっと冷静になるようなこともあります。(なに熱くなってたんだろう、文にするとアホらしいな)とか。確かに。

文章の力、あなどりがたし、です。

2週間で小説を書く! (幻冬舎新書)2週間で小説を書く! (幻冬舎新書)
(2006/11)
清水 良典

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あと、「小説は読まなくても書けるけど、書けるレベルは、読んだレベルと同等である」ということ。
そういう風に言ってもらえるとちょっと安心するのは何故でしょう・・・
読者にも読者としてのプライドがあるから、かな。
2008-06-18-Wed-22-52

僕僕先生

僕僕先生/仁木英之/新潮社

第18回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。
表紙の印象から「ほんわか中華ファンタジーかな?」と思ったら、まったくそのまんまでした。

主人公はまだ年若い青年・王弁。
仕官するでも勉学に励むでもなく、自分の一生は賄えるだろう父の財産を食いつぶしながらただ毎日を怠惰に過ごす。彼はそんな生活に十分満足するような性分の青年だった。
しかし現役を引いた父が突然仙道の世界にハマってしまったところから、彼の人生がガラリと変わっていく。父が「評判の仙人を連れて来い」などと言い出したのだ。
面倒くさがりながらも仙人を求めて山に踏み入る王弁だったが、彼を出迎えたのは、意外にもずいぶんと可愛らしいなりをした少女だった。

というわけで、ニートな若者&少女型仙人による愉快な珍道中物語です。
しかし二人の旅には特別明確な目的があるわけでもなく、まして王弁自身が「仙人になりたい」という意欲をもっているわけでもありません。
それがこの作品のオリジナリティかな、と思います。

世界を救うとか、
仙道を極めるとか、
そういう大それた目的がなくても、ただ少女の姿をした「僕僕」という仙人とともに旅をし、世界中いたるところを目にすることで、王弁の心持も次第に変化していきます。

壮大なファンタジー大作というわけではありません。
妖怪絡みの事件が起こるわけでもないし、魔法学校に通うわけでもないし、指輪を捨てる旅に出るわけでもありません。二人の関係にしても、ちょっと煮え切らないなぁと思わなくもないです。
全体的にのんびりまったりとした印象ですが、それだけにラストのシーンはちょっといいなぁと思えました。

僕僕先生僕僕先生
(2006/11/21)
仁木 英之

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2008-06-15-Sun-21-56

Ray/レイ

Ray/レイ/2004/アメリカ

レイ・チャールズの自伝的映画。
個人的にレイ・チャールズが好きなわけでも興味があるわけでもなかったので、どこまでがノンフィクションでどこからがフィクションなのかはさっぱり分かりませんが、概ね事実だったと思っていいのでしょうか?アメリカンドリームを掴んだ一人のシンガーの生い立ちから成功、その後の破滅と復活までを勢い良く描いた作品です。

タイトル通り、この作品の主人公は「Ray」。
盲目のカリスマシンガー、レイ・チャールズです。
貧しい生まれの上、少年時代に患った眼病により失明してしまった彼には夢があった。得意のピアノで成りあがろうという夢が。しかし黒人差別も甚だしい時代であり、盲目というハンデを抱える彼にはただ生きるだけでも大変な苦労があった。
金銭がらみの問題やメンバーとのトラブル、その上幼い日に弟を目の前で失ったというトラウマ。
才能と運を勝ち取りスターダムを登り始めたレイは、しかしそれと同時に酒と麻薬におぼれるようになる・・・

ジェイミー・フォックスの熱演!
これに尽きる作品ですね。歌も上手いなあ、と感心しきり。
前半は歌とピアノによるライブシーンが多くてノリノリの展開、後半は麻薬ネタメインのダークストーリー中心でした。でもその後半部分があるからこそ単なるミュージシャン礼賛映画でなくなってるんじゃないかな、と。

この映画の完成直前に本人が亡くなったんでしたっけ?
つまり映画撮影・編集中にはまだ存命であったわけで、当然レイ・チャールズが死去する部分までは描かれていないわけですよね。
終わり方がちょっとあっさりしすぎでないかい、と思ったのですが、それを思えば仕方のないことだったのかな・・・・

Ray / レイRay / レイ
(2005/11/25)
ジェイミー・フォックス

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2008-06-14-Sat-19-32

アンカー展

美術館「えき」KYOTOで開催中の

「スイスの画家 アルベール・アンカー 日本初の回顧展」

に行ってきました。
出張で京都に行っておりまして、そのまま直帰してよかったんですが、伊勢丹の窓に貼られた可愛らしい少女の絵にひかれてフラフラと寄り道。でも楽しかったです。

スイスの画家、アルベール・アンカー。
18世紀末から19世紀初頭にかけて活躍したの写実主義の画家だそうです。
日本での知名度はいまひとつというところなのでしょうか?私も全く知りませんでしたが、本国スイスでは広く認知され、今も尚愛されているとか。(アメリカでいえばノーマン・ロックウェルみたいなものかな)外国人である私が見ても郷愁に溢れているというか、どこか懐かしい雰囲気たっぷりの暖かな人たちが描かれています。多いのは子供や老人。特に少女はアンカーが最も好み、そして代名詞でもあるくらいだそう。
1_01.jpg

どうですか、この愛らしく美しい少女の像!
普段ポストカードなんて買わない私が思わず買っちゃいましたよ。どこまでもただ愛らしい、それがアンカーの少女像。

そうそう、アンカーが活躍した時代というのはちょうど児童教育の転換期でもあったとかで、それまで「小さな大人」でしかなかった「子供」というのを、「人生におけるかけがえのない一時期」とみなす考え方が現れたころのようです。
非権威的教育、子供の自主性を尊重する教育方法というものを目指し、アンカー自身も教育活動にとりくんだそう。そういう歴史的な観点からも面白く見られる展示会でした。

ハコとしてはこぶりなわりに、結構充実した内容だったと思います。
これくらいの大きさの会場だと疲れないうちに見終わることができていいですね・・・って、この感想、隣にいたオバサマたちと同じ感想だ・・・。
2008-06-13-Fri-22-28

ここはグリーン・ウッド 続報2

ドラマ版『ここはグリーン・ウッド』、公式サイトにいっぱい画像があがってます。

http://www.greenwood-tv.com/

このトップの画像はあれですよね、文庫版第6巻の表紙イメージですよね!
しかもナレーションがガンちゃん!岩田光央!光流先輩って・・・!

感涙、感涙でございます。
制服もちゃんと普通のブレザーだし。
懸案だった緑林寮も、ちゃんと(ちょっと可愛らしいけど)木造っぽい建物です。
スタッフブログには「原作ファン、アニメファンの皆様にも楽しんでいただけるような作品にもしたい」なんてありますし、結構原作を大事にしてくれてるのかも。
今まで不安しかなかったのですが、ちょっとだけ期待してもいいかな~、という気になってきました。

それにしてもナレーションがガンちゃんかぁ。まさかそんな日がくるとはね。
久しぶりに関さんと再会したときなんかに、話のネタになってたりするといいなーなんて。
そんな想像だけでも、往年のファンにとっては甘酸っぱいものがありますね・・・
2008-06-09-Mon-23-04

ザ・マジックアワー

ザ・マジックアワー/2008/日本

さっそく見に行ってきちゃいました、三谷幸喜監督作品、『ザ・マジックアワー』です。
週末の興行成績も良かったみたいですが、さすがの監督知名度というか豪華な役者陣というか、猛烈なPR活動の成果というか・・・
監督に対する期待もなみなみならぬものがあり、「ヒットして当然」という空気の中で、あくまで笑えるコメディ路線をひた走る三谷監督ってば、見た目に反してなかなか男前でないの?と思います。だってこの『ザ・マジックアワー』も真剣に「笑える映画」でしたから。

主人公は地方都市のギャングの手下、備後(妻夫木聡)。
ボスの女(深津絵里)に手を出した備後は、命を助けてもらうかわりに殺し屋・デラ富樫を探してくるように命じられる。
デラ富樫は伝説にして幻の殺し屋。幻というのは、誰もその正体を知らないからなのだ、と。
どうしても富樫を見つけられない備後は苦肉の策をとる。役者を雇ってデラ富樫を演じさせるのだ!
富樫の顔を誰も知らないのなら問題はない。奇抜なアイデアを思いついた備後はすぐさま役者のスカウトをはじめる。富樫役として雇われたのは売れない中年俳優・村田(佐藤浩市)だった。

というお話です。
渋い魅力でバリバリ売れっ子の佐藤浩市が「売れない役者」だというキャスティングですでに半笑いなのですが、他にも一瞬出るだけの女優その1が天海さんだったり、ちょっと喋るだけの助監督が山本耕史だったり、監督役が市川昆だったり・・・・脇がやたらと豪華なのも三谷流。
「あっ、こんなところにあの人が!」と思うのもひとつの楽しみ方ですね。

またこの作品の舞台である街はスタジオ内に造られたセットなのだそうですが、それを別にしても全体が箱庭的雰囲気で満ちています。箱庭的、というよりは舞台的といったほうがいいのかもしれない。
シチュエーション・コメディっぽいんですよね。それは前作の『有頂天ホテル』も、『ラヂオの時間』もそうだったのですが、「限られた空間の中でのおかしな人々が巻き起こす騒動」というかんじがするのが三谷幸喜の映画、個性というかんじ。
決して「はずさない」安定感のある作品を提供してくれる人というのは、プロだなぁ、と思うのです。

いやいや、劇場内に笑いが満ちる映画でしたよ。
後ろのお客さん、「鼻水出た」って!ちゃんと拭いてね。

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2008-06-09-Mon-00-26

最後のプルチネッラ

最後のプルチネッラ/小島てるみ/富士見書房

プルチネッラとはナポリで昔から愛されてきた道化の名。
これは、「最後のプルチネッラ」と呼ばれるにふさわしい「最高のプルチネッラ」を目指す二人の少年と、神により二千年もの時を転生するよう定められた道化の物語です。

著名な劇団一家に生まれ、天才子役としての名声を得ながらも母の命により舞台を退いた少年・ルカ。
貧しい下町に生まれ、障害のある妹とともに街角にたって生計をたてる少年・ジェンナーロ。
この二人が「最後のプルチネッラ」を演じるためのワークショップに参加するところから始まります。
かたや名家のお坊ちゃんでありながら孤独を抱える天才肌のルカ、かたや貧しくはあるが友人に恵まれてたくましく生きるジェンナーロ。あまりにも環境の違う二人の若者がひとつの役柄を目指す、というのはまるでガラスの仮面の亜弓VSマヤのような構図ですが、この話のテーマは決して演劇勝負ではありません。
劇中劇であるのか別次元のもうひとつの物語であるのか、本編(現代ナポリ編)の合間に挟まれて進行する「転生する道化の話」とともに、二人の少年は自分の体と心を見つめなおしながら、「プルチネッラ」とは何なのか、道化を演じるということはどういうことなのか、ということを考えていきます。
ただひたすら人間の生命をもてあまし、時には自ら命を絶ってきた別次元の道化もまた、転生を繰り返すうちに「人間」らしく生きるようになっていきます。二千年の歳月を、ナポリの一市民として生きながら。

プルチネッラとして生きること、人間として生きること、ナポリに生きるということ。
殻をやぶった少年二人と道化の姿は、ひどく明るく、前向きなエネルギーに溢れていました。

最後のプルチネッラ (Style-F)最後のプルチネッラ (Style-F)
(2008/04/03)
小島 てるみ

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同時刊行の『ヘルマフロディテの体温』の表紙イメージ(山本タカト)のせいで思い切り「耽美系」だと思いこんで読み始めたのですが、いざ読んでみると、いや思ったより耽美でなかった・・・むしろ幻想系なんだろうけど結構青春成長ものじゃない、なんて思った次第です。
帯には「ファンタジー」とあったけど、それはちょっと違和感・・・

ナポリの町並みや歴史に関しての描写なども詳しく、興味深く読めました。
残念ながらどのへんまで史実に沿っているのかというのが分からず(私に世界史知識がないので・・・)、そのあたりは詳しい方ならもっと面白いのではないかなと。二人の美少年が一人の男から演技を通して自身を見つめる手段を学ぶシチュエーションというのは、確かに耽美的といえば耽美的かな。そっち方向(萌え)にもっていけそうなのにあくまでさわやか成長物語路線で留まっている感がよかったです。
重いといえば重い話ですが、読み応えはなんともさわやかでした。
2008-06-07-Sat-10-00

追悼 氷室冴子

コバルト文庫を中心に作家活動をされていた小説家・氷室冴子さんが亡くなられたそうです。

ちょっと本が好きだった女子ならば、多くの人が読んでみたことがあるのではないでしょうか。
『なんて素敵にジャパネスク』、『ざ・ちぇんじ!』『銀の海金の大地』は、日本全国の大抵の中学校の図書館においてあるんじゃないかな。『ジャパネスク』『ざ・ちぇんじ!』で古典用語(物忌とか方違とか)を覚えて国語の授業に役立ったり、『銀金』で初めて和風ファンタジーに触れてみたり(十二国はその後)。『クララ白書』は新装版になってから読んだんだけど、今思えば小学生の頃に買ってた女子校シリーズものの原点は確実に『クララ』だったんだなとか。

氷室冴子という名前はすでに私の中ではただの「作家さん」ではなくて、中学時代に図書館で借りて読んでいたこととか漫画版を友達から貸してもらったこととか「続きは出ないのかな」なんて話し合ったこととか、そいういう思い出と一緒になった名前です。

『銀金』の続きもあるんじゃないかな、
ひょっとしてあと10年くらい経ってから唐突に再開したりするんじゃない?
なんて、勝手に思ってたところもあります。
でももうほんとに読めなくなったんだなー、と、そう思うとなんだかちょっと呆然としたりもするのです。

享年51歳。

早すぎます。

でも本当に、ありがとうございました。

なんて素敵にジャパネスク (コバルト文庫)なんて素敵にジャパネスク (コバルト文庫)
(1999/04)
氷室 冴子

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2008-06-06-Fri-21-37

娘フロ。

マクロスFのサントラ「娘フロ。」が届きました。
喜び勇んでループしております。やったねー。

しかしアニメのサントラを買うなんて一体何年ぶりでしょう。
最後に買ったのが劇場版『エスカフローネ』のサントラだったと思うので、10年ぶりくらいになるのかな。そして今もまだ手放せないアニメのサントラは『エスカ』と『ビバップ』だけなので、すっかり菅野よう子色に染められてしまっている私です。

菅野よう子を認識したのはたぶん『ぼくの地球を守って』から。
その後多分『マクロスプラス』で、『エスカ』『ビバップ』には頭からヤられてしまいましたね。
あれから10年がたち、今また改めてmixi検索ワードの一位に名前が挙がる日がくるとは、一体誰が予想したことでしょう。

とはいえ今回のマクロスFは銀河の歌姫・シェリルとアイドル志望・ランカの持ち歌もふんだんに盛り込まれていて、今までになくキャッチーな世界が広がっています。
坂本真綾とのタッグも嬉しい限りですし、「SMSの歌」や「ニンジーン!」などのお遊びソングも楽しいのです。

ということで、これはしばらくループ決定。

マクロスフロンティアO.S.T.「娘フロ。」マクロスフロンティアO.S.T.「娘フロ。」
(2008/06/04)
菅野よう子中島愛

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本編のほうも変わらず快調ですね。
作画がどうとかも言われますが、とにかく見てて飽きない。これ一番大事だと思います。
10話は姫の歌舞伎ネタもあって、美味しいったら。次回の子供時代ショットも気になりすぎる。
ランカはこのままスターダムを登っていくの・・・か?
2008-06-04-Wed-22-05

アフタースクール

アフタースクール/2008/日本

あまりにも評判がいいのが気になって、思い立って見てきちゃいました。
普段ならレビューや評価をチェックしてから行くのですけども、ネタバレNGっぽかったので、意識して前情報をシャットダウン。まっさらな状態で鑑賞してきたのですが、いやはやその甲斐あって、

おっもしろかったですよ!

人気俳優が看板しょったイベント映画とは真逆のテイストですね。
大泉洋・佐々木蔵之介・堺雅人という舞台出身俳優陣による、たくらみに満ちたトリッキーな脚本。
ぐいぐい展開していく物語の波に飲み込まれ、素直にだまされてしまいましょう。

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何を言ってもネタバレになるので、あとは以下に。

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2008-06-01-Sun-15-37

比類なきジーヴス

ウッドハウス・コレクション
比類なきジーヴス/P.G.ウッドハウス 森村たまき訳/国書刊行会


ずっと気になっていた「ウッドハウス」、ついに読むことができました。
図書館で発見した時は小躍りしてしまいそうでしたよ、もちろん期待を裏切らない面白さでした。
ブラボー、ジーヴス!

作者のP.G.ウッドハウスは20世紀を代表するイギリスの国民作家だそうです。
そして今回私が読んだ『比類なきジーヴス』は、国書刊行会が発行するウッドハウスシリーズの第1冊目。「ジーヴスシリーズ」はウッドハウス作品の中でも代表作であり、実写化もされているほどだとか。イギリス本国ではホームズ&ワトソンと並んで愛されているというバーティー&ジーヴスのコンビ・・・ということから想像できるように、本書はいい意味で「大衆文学的」な魅力に溢れています。
つまりお手軽で読みやすく、愛すべきキャラクターが登場し、ちょっとニヤリとしたりクスリと笑えたり、おまけにほんの少しの毒っ気もあるという、そういう魅力が。

私はまだこの『比類なきジーヴス』しか読んでいないのですが、訳者の解説を見ると、ウッドハウスの魅力は「大いなるマンネリ」なのだそうです。それを信じるならば、この一冊でウッドハウスの全体像が(漠然とですが)つかめたかな?という気がします。

さて、ウッドハウスの代表シリーズでもあるこの「ジーヴス」シリーズは20世紀初頭頃のロンドンが舞台です。語り手であるバーティーはまだ若い独身貴族。オックスフォードを卒業した後は家や親戚からの援助できままな生活を送っているという、頭も体もお気楽な若者。一方ジーヴスはそのバーティーに仕える執事で、切れすぎる頭脳と完璧な執事能力の持ち主。
バーティーの元にやっかいなトラブルが持ち込まれ、それをジーヴスが解決するという筋書きで、特に本書は元々短編だったいくつかの作品を繋げて(無理やり?)長編の体にしたものなだけに、そのパターン化された形は、もはや様式美というか・・・水戸黄門的というか。
それに加えてバーティーの愛すべき頭の悪さ(愚鈍というわけでなく)とジーヴスのちょっと意地の悪い(でも基本的にはご主人に忠実)性格、そして二人のテンポのいい掛け合いと、呑気すぎるほど平和なエドワード朝大英帝国の雰囲気、それら総てがあわさってこその「ジーヴス」の世界。

ジーヴス、絶対ご主人のこと馬鹿にしてるし。
そしてそれが許されるゆるーい世界が、もう、クセになります。

間抜けなご主人とひねくれ執事のドタバタコメディ、このシチュエーションにグっときそうな人には是非読んでみてほしい作品です。
続きもたくさんあるようで、それはそれで嬉しい悲鳴。でも「続けて読まなければ!」という意気込みが必要なさそうなのもウッドハウスの魅力かな、と思います。

比類なきジーヴス (ウッドハウス・コレクション)比類なきジーヴス (ウッドハウス・コレクション)
(2005/02)
P.G. ウッドハウス

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ちなみに勝田文さんによる漫画化もされており、今から単行本化を心待ちにしております。


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