フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2007-11-28-Wed-21-38

山口瞳「男性自身」傑作選

山口瞳「男性自身」傑作選 中年篇/重松清編/新潮文庫
山口瞳「男性自身」傑作選 熟年篇/嵐山光三郎/新潮文庫


三連休中で読んでいた本でした。
短い文章なのに読ませるーっと思いつつサラサラ読めちゃいました。なんというかね、戦中戦後をたくましく生きてきた人の文章は、ワカゾーの独りよがりな思い込みを一喝するような説得力に溢れています。
それでも基本的には「俺ってダメな奴なんだけどね」って言ってる、その姿勢がいいんですねえ。説教親父以前にユーモアと愛嬌の人ってかんじ。愛すべきオジサマ・・・なんて言ったらご本人は無言の反応を返してくれそうですが。そういう不器用そうなとこもまたヨシですね。

山口瞳「男性自身」傑作選 中年篇 (新潮文庫) 山口瞳「男性自身」傑作選 中年篇 (新潮文庫)
山口 瞳 (2003/05)
新潮社

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山口瞳「男性自身」傑作選 熟年篇 (新潮文庫) 山口瞳「男性自身」傑作選 熟年篇 (新潮文庫)
山口 瞳 (2003/03)
新潮社

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山口瞳御大もいいんですが、嵐山光三郎が「抜きん出た傑作だ」と称する久世光彦の文庫解説文が気になりました。『木槿の花』、探さねば。
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2007-11-27-Tue-20-17

きのう何食べた?1

きのう何食べた?1/よしながふみ/モーニングKC

よしながふみの新刊購入。
『愛がなくても喰ってゆけます』に続くお料理漫画です。
物語の主人公は、若さと美貌が不評な弁護士・筧史郎(43)と、味オンチじゃないお人好しなメガネ美容師・矢吹賢二(41)。同棲カップルであるこの二人の、のほほんとそれなりに楽しい何気ない日常生活コメディの中によしながふみお得意のお料理ネタを組み込んだ本作は、(掲載誌がモーニングだし)BLだとかゲイ漫画というよりも「お料理コメディ漫画」というかんじ。

勿論漫画としても面白いのですが、出てくるお料理がホントに私でも作れそうなお惣菜系なのが嬉しいおまけ。レシピに出来そうです。ほんとに。今度作ってみようかな・・・

きのう何食べた? 1 (1) (モーニングKC) きのう何食べた? 1 (1) (モーニングKC)
よしなが ふみ (2007/11/22)
講談社

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それにしても6時帰宅のシロさんが作る夕飯はどれも体によさそうだしおいしそう。ついついレトルトものに頼りがちな自分に反省しきりです・・・
2007-11-26-Mon-19-29

ゼーガペイン

ゼーガペイン/2006/サンライズ

最近見ていたアニメ、『ゼーガペイン』をやっと見終わりました。
うーん素直に面白かったです。

物語の主人公は、東京に程近い舞浜市に住む高校生1年生ソゴル・キョウ。水泳部復興のために一人尽力する彼の身近には可愛い幼馴染のカミナギ・リョーコがいた。
可愛い幼馴染、気安い教師、中学以来の因縁仲間等に囲まれてごく平凡な高校生活を謳歌する彼の元に突然現れたのは、謎の美少女ミサキ・シズノ。シズノに誘われるままにキョウが乗り込んだのは、光る機体ゼーガペイン・アルティール。それ以降キョウは具体的な説明をされぬまま、シズノや生徒会長の命ずるままに正体不明の敵と戦い続けることになる。
一体自分は誰と戦っているのか?何故、何のために?
疑問を抱いたまま戦うキョウに、世界は段々と真実の姿を見せ始める・・・

とまあ、オープニングだけだと「一体いつの時代のロボットアニメかね?」といいたくなるコテコテ<学園ロボットアニメ>ぶりなのですが、中盤以降ぐんぐんと物語が展開していきます。
ぶっちゃけた話、絵柄は地味だし美術がいいというわけでもないし、ロボットは超CGだし・・・と、ぱっと見の印象は極めて薄いのです。でも放送終了後の今も(特にSFファンを中心に)支持されているというのは、この作品の魅力がそんな外見の部分ではなく、まさに物語=ストーリーである、という証明だと思います。
主人公ソゴル・キョウも分かりやすい熱血キャラ設定(実はそれだけではないんですが)だし、他のキャラも特にクセのあるキャラクターではなく、人物造形に関しては古典的とすらいってもいいくらい。むしろいかにもアニメ的なデザインだった上海組が浮いて見えた程。
でもそれはむしろ制作陣が意図するところであって、「中身で勝負のSFロボットアニメを作るぜ!」という熱い思いの表れだったのだろうなぁと思わされました。

複雑で重苦しい設定を作っておいて消化しきれない自己陶酔アニメが目につく中で、絶対必要なバックボーンとしての世界観をきっちり作った上でいろいろな伏線もきちんと回収し、ストーリーの力で視聴者をひきつける。主人公の個性のおかげで安易な欝アニメにも陥ってませんしね(ここ重要、かといって単なる熱血馬鹿でもないのがポイント)。
何というか、基本に立ち返ったためにかえって斬新な印象を受けたアニメです。設定も・・・正直量子論とか言われるとお手上げだったんですけど、そこはまぁ雰囲気で乗り切ったかんじでいけましたし。「胡蝶の夢」なんてモチーフは昔から好きでしたしね。(思わずビューティフル・ドリーマーを連想)

うんサンライズ、やっぱりロボットアニメの老舗だよって言いたくなる作品でした。とりあえず最初の5、6話くらいまで見ちゃえば最後まで一気です。

ゼーガペイン FILE.09 ゼーガペイン FILE.09
下田正美、浅沼晋太郎 他 (2007/03/23)
バンダイビジュアル

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「この続きは劇場版(OVA)で!」、ないしは「次シリーズをお楽しみに!」みたいな丸投げラストが珍しくない中で、ゼーガの結末というのは(いろいろと物議はあるようだけど)極めて綺麗な終わり方だったと思います。
予算の関係か?デザインや画的には少々残念な部分もありましたが、全体にとても好感度の高い作品でしたね。よかったです。
2007-11-25-Sun-21-43

ドリームガールズ

ドリームガールズ/2006/アメリカ

2006年の映画界の話題を掻っ攫ったという記憶も新しいこの作品、劇場公開時に「ミュージカルか~気になるな~」と思いつつもスルーしてしまい、このたびようやっとDVD鑑賞となりました。

ストーリーは一言で言えばアメリカンサクセスストーリー?歌手としてショービズ界での成功を夢見る3人娘の物語。そこに友情とか恋愛があって、というかんじです。物語前半はひたすら成功に向かって一直線なのですが、中盤以降に様々なドラマが・・・
ミュージカル映画以外の何者でもないのですが、ストーリー途中に歌があるというよりは、いっそ歌と歌の間にストーリーがあるというか。
ストーリーよりも歌メインのミュージカルというかんじでしたね。音楽映画好きの自分は楽しめましたが、ストーリー重視の人には物足りないかもしれません。
でもソウルフルな歌声は圧巻。血管切れるんじゃないかと思いました。

ドリームガールズ スペシャル・コレクターズ・エディション ドリームガールズ スペシャル・コレクターズ・エディション
ジェイミー・フォックス、ビヨンセ・ノウルズ 他 (2007/06/22)
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

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2007-11-24-Sat-16-56

龍宮

龍宮/川上弘美/文春文庫

川上弘美の短編集を読了。
表題作をはじめ、収録作はいずれも人ならぬものが登場するこの世ならぬ物語ばかり。
以前読んだ『神様』よりもずっとダークでエロティックな雰囲気です。
『神様』はまだしも現実とリンクしている感がありましたが、『龍宮』の作品は、何と言うか・・・この世とあの世の境目というか、もういっそあの世の話を読んでいるかのような心持にさせられました。

私は『うごろもち』(漢字が出ない)と『島崎』が好きでした。
やっぱりまだしも現実味を感じる話のほうが好きみたいです。

龍宮 (文春文庫) 龍宮 (文春文庫)
川上 弘美 (2005/09/02)
文藝春秋

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2007-11-22-Thu-20-00

船を建てる

船を建てる/鈴木志保/秋田書店

もうずいぶん昔、雑誌掲載時に一話だけ読んだことのあるシリーズ。(巻末で確認したら、かれこれ15年程昔でした)
ただ一話だけ、しかも恐らく一度読んだっきりの話なのですが妙に頭に残っていたんです。それは「いい話だな」とか「可愛いな」とかではなく、とにかく「なんだかこわい」と思ったことを覚えています・・・・こんなに可愛い絵柄なのですが。
(ちなみに実際読んでみると、私が昔読んだのは第5話の「ミツバチみたいにハッピーに」でした)

なんというか、少女漫画の体裁をした哲学書だ、なんて評価されたりもしてるみたいですが、私にとってこの作品は「詩」のようなものでしょうか。
2匹のアシカが主人公なのですが(ちなみに名前はコーヒーと煙草。ちょっと長野まゆみみたい)、これといったストーリーはありません。アシカと、アシカの周りの様々な人たちの人間模様・心理描写がただ綴られていきます。
静止画のような絵、何かの映画か文学から引用したような格好いい警句、その組み合わせが積み重なって妙な世界を構成しています。静かで静かで、本当は誰もいない世界のような。
それは子供だった私の理解をはるかに超えるもので、それが「怖い」という感覚になったのでしょう。で、大人になった今読み直してみた感想ですが・・・・・

・・・・・やっぱりちょっと怖い、かな。
ゾクっとします。どうにでも解釈可能なラストは妙な迫力もあって。
すごくいいよ!と素直に言うには消化不良の部分がありすぎて、どうも上手く言葉に出来ないんですけど・・・でも受け付けないとか(そういう人もいると思う)嫌いだとかいうわけではなくて。また思い出したようにパラパラめくったりする本になるだろう、という気はします。
だってほら詩集ってそういうものですよね?

船を建てる 上 (1) 船を建てる 上 (1)
鈴木 志保 (2007/08/16)
秋田書店

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船を建てる 下 船を建てる 下
鈴木 志保 (2007/09/14)
秋田書店

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独特な雰囲気の漫画なので好き嫌いは分かれる本だと思います。
でもとりあえず

「ねえデラシネ教えてあげる 世界を消すことなんていつでもどこでもできるの」
「だって ねえ ちょっとだけ つみをおかしてしまうことを みんな望んだりしない?」


というようなセリフに心捕まれた人は読んでみて損はしないと思います。
うーん・・・乙女ワールド全開!っていうには語弊があるかな?
2007-11-21-Wed-20-02

かわいいあなた

かわいいあなた/乙ひより/一迅社

気になっていた本をやっと買ってみました。ドキドキの「百合姫コミックス」でございます。
しつこいくらいに『青い花』(志村貴子)が大好物な私ですが、それ以前からも『櫻の園』(吉田秋生)や『blue』(魚喃キリコ)等にキュンキュンしておりまして、わりと昔から百合っぽい作品が好きだったんですよね。
でも一応言わせてもらえば、「百合が好き」なわけではなく、「女の子同士が仲良くしている話が好き」なわけで。露骨に「女同士の恋愛」を打ち出しているような作品は「ちょっと違うなあ」と思って、百合姫系の作品もスルーしていたんです。

でもこの『かわいいあなた』はいろんなところで誉められていて、イチかバチが購入してみたわけなのですが・・・・
うん、なかなか当たりだったと思います。

「百合姫コミックス」なので、当然収録作は全て女の子カップルなのですが、それがまさに「親友じゃ駄目なのアナタたち?」といいたくなるほのぼのっぷり。別に百合ものにしなかったら極めて健全な女の子同士の友情物語になりそうな話ばかりです。
一作目の「Maple Love」だけが(大学生が主役だから?)メインの女の子が明確に自分の性癖を自覚していたり「女同士のSEX」なんてセリフが出てきたりして性を匂わせてはいるものの、あくまで軽いキスどまり。いやらしい展開にはちぃっともなりません。
その塩梅が私にはちょうどよかったですけどね。
友達以上、親友以上?思春期の頃なんか特に自分の友達に執着したり嫉妬したりするものじゃないでしょうか。甘えたり甘えられたり、モヤモヤしたりヤキモキしたり。「大事な親友」と「恋愛対象として好きな人」との境目がつかなくなるほどに、その感情は曖昧なものではないかと思うのです。

この本の収録作品は全部で6作。どれもとても可愛らしいお話で、絵柄の甘さもあわせてなかなか楽しく読むことが出来たのですが、女の子同士の友情と恋愛の差というのを考えてしまう作品でもありました。
どれも良かったけど、やっぱり表題作が一番好きかな・・・というか、女子校・文化祭・演劇と、私の好きなものてんこ盛りなんです・・・。あとは「ココロ弁当」も好き。でもこれこそ泉ちゃんは恋に落ちなくてもいいと思うんだけれども・・・

かわいいあなた (IDコミックス 百合姫コミックス) (IDコミックス 百合姫コミックス) かわいいあなた (IDコミックス 百合姫コミックス) (IDコミックス 百合姫コミックス)
乙 ひより (2007/07/18)
一迅社

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2007-11-20-Tue-20-17

自己紹介

自己紹介工場 というものをやってみました。

ええと結果は、

「クーラーの温度調節が極端な<本名>です」

でした。
うーん当たって・・・る・・・?
ほんとに色んな遊びがあるものです・・・
2007-11-19-Mon-22-04

今更グレラガ

『オトナアニメ』を読み、今更グレラガの「アンチスパイラル」の声優が上川隆也だったことを知り驚愕してしまいました。

なんでも本人さんはロケ先で『トップをねらえ!』(88年ガイナックス制作の熱血ロボットアニメ)のすばらしさを滔々と語り、オファーが来る前から毎週グレラガを見ていたというガイナックス好きらしく、駄目モトで依頼してみたら意外とすんなり決まったという・・・ううんいい話じゃないですか。
上川さんと言えばキャラメルボックスで土方歳三役を熱演したと聞いてから元々株は高かったのですが、今回のエピソードでさらにさらに株上がりまくりです。
いやーなんで本放送時に気づかなかったんでしょう。もう一度聞きなおそうっと。

オトナアニメVol.6 (洋泉社MOOK) オトナアニメVol.6 (洋泉社MOOK)
(2007/10/06)
洋泉社

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自分くらいの年を取ったアニメ好きにはこれくらいの雑誌がちょうどいいですね。
サイズが小さいのもいいと思います。立ち読みですが・・・

トップをねらえ! Vol.1 トップをねらえ! Vol.1
日高のり子、佐久間レイ 他 (2000/11/25)
バンダイビジュアル

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日高のり子の熱演が印象深いアニメです。子供の頃に見たきりなのに、妙に印象に残っているインパクトはやっぱりすごい。ちなみに『トップをねらえ!2』を見るには1を見直したほうがいいらしく、イチから見直したくなりました・・・
2007-11-15-Thu-20-56

家紋ジェネレータ

カノさんがやってた家紋ジェネレータをやってみました。
世の中色んな遊びがあるものなんですね・・・

結果は以下の通り。

20071115204813.gif


和紋のあなたは文字通り、争いごとを嫌い、人々との調和を大切にする人。見栄や名誉ではなく、明るく賑やかな生活を好む特徴を持つようです。しかし、感情豊富な性格ゆえに、他人の言動に傷つきやすく、激しく落ち込むことも・・・。笑顔を絶やさず、他人に優しくしていればきっと温かい人生が過ごせるはずです。

だ、そうです。
ああうん争いごとはできれば避けたい・・・でも調和を大切にするというよりは日和見に走ってるだけのような。当たっているといえば当たっている?外れているといえば外れているような。そんなかんじです。温かい人生は過ごしたいなー

ところで今日の『うたばん』にソニンが出ていたのですが、思わず真剣に見ちゃいました。「TBSはソニンを応援しています」って、昔言ってたとおりですねv
昔の相方のせいでその心中も複雑だとは思いますが、新しいユニットがそこそこ売れますように、私も応援したいと思います。大沢あかねとってのがお互い微妙なポジションですが、なかなかカッコいい系じゃないですか。頑張れソニン!(結構真剣)
2007-11-13-Tue-21-18

図書館危機

図書館危機/有川浩/メディアワークス

『図書館戦争』『図書館内乱』の続編。
もはや登場人物もストーリーもお馴染み、というかんじ。取り立てて言うことはないかなぁ・・・あ、『内乱』よりもガッツリ戦闘してます。あとはラブ度も急上昇。ほほーこういうかんじでクライマックスに行くのだなあ、と思いました(次巻で終わりなんですよね?)。

図書館危機 図書館危機
有川 浩 (2007/02)
メディアワークス

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2007-11-11-Sun-22-42

80年代的学園楽園物語

『図書館内乱』から『ここはグリーン・ウッド』を連想しちゃって、なんとはなしにネットで検索してみたら・・・

・・・いるもんですね、自分と同じ思考回路の人が。
『ここはグリーンウッド』と『究極超人あ~る』、そのふたつのイメージアルバムの雰囲気が似てる!という記事を目にして、「私も!私もそう思ってました!」と、声高に賛同してしまいました。

たまたま二つのCDを同時期に聞いたのでそうなのかもしれませんが、(もう10年以上前だー)
そしてその後マンガのイメージアルバムをチェックしなくなったからかもしれませんが・・・なんだか妙に同じ空気があったんですよね。
GWとあ~るってネタ的にも読者層もだいぶ違うと思うんですけど、その中から数少ない共通点を挙げるとすれば、それはどちらも「学園コメディ」であるということ、「学園=楽園的な、毎日お祭り騒ぎ状態」であるということ、かなぁ。
明確な一本柱となるテーマがあるのではなく、基本1話完結の連作で、仲間たちの色んな日々を綴っているというか。そんな学園ものは山のようにあるよって言われたらそれはそうなんですけどね。
皆で楽しくワイワイガヤガヤ、それが楽しい。それでいいじゃない?・・・という。最近パトレイバーを思い出したりしても感じたことなんですが、これがいわゆる「80年代的」というものかな?と。
うーん、漠然とした言い方しか出来ない自分がはがゆいです。

ちなみにGWのアルバム収録曲の中の歌詞に
「毎日がカーニバル 机も椅子も 一日中カーニバル お祭り騒ぎ」
「なんでもない日万歳!」
という文句がありました。(手元に資料がないので、ちょっと違うかも)
そして究極超人あ~るのイメージ曲の歌詞には
「見知らぬ明日よりも今日が好き」
「やっぱりやっぱり光画部がパラダイス!」
という文句が。
・・・なんか似てませんか?どうでしょう。この部分だけじゃ伝わらないか・・・。

毎日が日常が楽しいよ、
将来なんか来なくてもいい、
こんな日がずっと続けばいいのにね。
そんな空気感が自然に漂ってる作品が80年代的って言われるのかなーと思ってるんですけど、どうでしょう。そしてそれを全面的に否定してみせたのが『うる星やつら劇場版ビューティフル・ドリーマー』なのかな、と。
実際はGWもあ~るも作中時間は進んでいるんですけどね。卒業するし。だからこそ切ない部分もしっかりあるわけですけども(いや、あ~るは・・・そんなにか・・・)。

ここはグリーン・ウッド放送局 ここはグリーン・ウッド放送局
関俊彦、坂本千夏 他 (1995/06/28)
ビクターエンタテインメント
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究極超人あ~る アニメ・オリジナル・カラオケ 究極超人あ~る アニメ・オリジナル・カラオケ
イメージ・アルバム、カラオケ 他 (2007/03/21)
コロムビアミュージックエンタテインメント
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ところで『あ~る』の新作CDがこの期に及んで2007年に発売されていることに驚愕しました。うーんすごすぎる・・・塩沢さん田中一郎ボイスが懐かしいな~。
2007-11-11-Sun-22-00

図書館内乱

図書館内乱/有川浩/メディアワークス

漫画化に続いてアニメ化も決定、ますます勢いに乗る『図書館シリーズ』の2作目、ようやく読了しました。この時点で乗り遅れてる気がしますが(漫画もまだ見てないし)、アニメ化はわりと純粋に楽しみです。うんこれは映像に向いていると思います。

メディア良化委員会VS図書館隊。
表向きは平穏を保つ日々の中でも、水面下での攻防戦が続いていた。一方的な言いがかりによって身柄を拘束されたり、違法な記述が掲載される雑誌の搬入には厳戒態勢が敷かれたり、延々と個人審問が開かれたり。しかしそれでも図書館隊はくじけない。
本を愛する心がある限り、ゴーゴー図書隊、いけいけ図書隊。

とまあ、本作も1作目と同様のテンションで突っ走ってます。
いや同様というのとは少し違うかな。「戦う図書館員」という1作目のインパクトや情報規制に対する物言いという熱すぎるメッセージ性に比べたら、メインキャラクターの人物物語という面が強かったように感じました。(でもこれはシリーズものの宿命かなー)

主人公・郁の両親との微妙な関係、
侮れない笑い上戸・小牧の秘めた想い、
凄腕隠密・柴崎の過去と葛藤、
鉄壁エリート・手塚の兄に対する複雑な愛情。

あまりにも類型的だと言われがちな(言われてませんか?スイマセン)有川キャラにそれぞれのバックボーンが付いてきたなってかんじです。(もっともそういう分かりやすさは嫌いじゃないんですけどね、でも他の有川作品を読んでみるとこの人のキャラクター造形ってわっかりやすいなぁ・・・と思うのは事実。あえてそうしてるのかもですが)

キャラクターの側面だけではなく、今回のテーマはタイトルにある通りの「内乱」です。
「国家公務組織と地方公務組織が武力闘争をしてる現状自体が歪んでると思わないか。外国から見たらはっきり内乱状態だよ、この国は」と作中キャラクターが語るのに加え、2作目では特に図書館内部でも行政派と原則派という派閥がある、ということが表現されています。
この方向で進んでいったら段々シリアス話にもなっていきそうなんですけどね。でも図書館シリーズはこのままのテンションで走り抜けてくれることでしょう。
キャラクターものとして読んでしまったので、どちらかというと1作目よりも何も考えることなく楽しく読めた2作目でした。お約束的なキャラクターの掛け合いが、古典的なんですけど、素直に楽しいです。

図書館内乱 図書館内乱
有川 浩 (2006/09/11)
メディアワークス

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しかしストーリーよりも何よりも、私が一番反応したのは「光流」なるキャラクターの登場でした。
読み方は違うのですが、この名前はある一部の人たちなら過敏に反応してしまうのではないでしょうか。そう、かつて一世を風靡した名作少女漫画『ここはグリーン・ウッド』の池田光流先輩ですよ!
あまつさえ本作レギュラーにはすでにエリート図書隊員として手塚なる人物が登場しています。おまけにその手塚には兄も居るし、兄との関係で思い悩んでいるし・・・くうううう。
ここまできたら邪推するなって方が無理な話です。確信犯・・・ですよね・・・?
2007-11-10-Sat-21-56

椿山課長の七日間

椿山課長の七日間/2006/日本

TVでやってた『椿山課長~』を鑑賞。
新聞連載当時、普段そういうのを読まない母が珍しく「面白いからコレ!」といっていたのが印象的だった、浅田次郎の新聞連載小説が原作です。

小学生の一人息子と愛する妻とともに、念願の一戸建てを購入した働き盛りの椿山課長は、勤務先であるデパートで、ある日突然死んでしまった。
目が覚めるとそこは「天国と地獄の境目」。天使のようなガイド役の女性が言うには、それなりの理由があると認められた人物だけが地上に戻り、やり残したことを済ませることが出来るのだという。その期限はわずか七日間。
そして椿山課長は地上に戻ることを許可された。他に認められた2人とともに、椿山課長は元の自分とは似ても似つかない長身美女の姿となって、愛しの現世へと舞い戻るのだが・・・

という、お話。
まあわりと分かりやすいですね。
原作は新聞連載というだけにテンポがよく、ちょこちょこと笑いどころ・泣きどころが盛り込まれた泣かせの浅田の名に相応しいエンタメ小説なんですが、それをそのまま映画化しちゃった本作は・・・・なんというか・・・・(そういえば、これ全っ然話題にならなかったよな)と思ってしまったほどに、正直残念な出来栄えでした。
2時間弱の映画なのにメイン3人(2人かな)というのが多すぎたと思います。もっと絞り込めばよかったんじゃないかなぁ。おおざっぱにいえば人情話なんですけど、ちょっと椿山課長かわいそうすぎやしませんか・・・?

これは映画よりも連ドラのほうが向いていたと思いますね。

椿山課長の七日間 デラックス版 椿山課長の七日間 デラックス版
西田敏行、伊東美咲 他 (2007/06/08)
ジェネオン エンタテインメント

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2007-11-09-Fri-20-26

マンガは今どうなっておるのか?

マンガは今どうなっておるのか?/夏目房之介/メディアセレクト

『BSマンガ夜話』でお馴染み、夏目房之介センセイのマンガ論本です。
元々『BS~』はかなり初期から見ていて、そのころからレギュラー陣の中でも夏目さんがわりと好きだったんです。でもちゃんと読み通した夏目さんの本はこれが初めて。
だって夏目さんの本はわりとガッツリした「研究本」ぽくって、でも今回の『マンガは今どうなっておるのか?』に関しては結構読みやすかったです。

いやあ夏目さんいいです。
のだめとかハガレンとか・・・あまりにもメジャーな作品って、マニアな人からすると素直に褒めにくいものではないですか?「確かにウケるよね、でもね」って、なんか難癖つけたくなっちゃうの。
でも夏目さんは思い切り素直に褒めてるんですよ。それがいいなーと思います。そして自分が好きではない作品に対してもちゃんと敬意をもって接している姿勢。

僕は、誰かが「面白い」といって読んでいるものなら必ず「面白い」要素がどこかにあるはずだから、それを推測・想像しつつ理解しようと思うタイプである。それができないと批評なんてそもそもできない。批評は一種の相対化作業だからだ。

ですって。
ストーリーや絵の評価なんて極めて個人的なものだし、それを客観的に見るなんて相当難しいことですよね。だからそう、私のはあくまで「感想文」にすぎないんですし。
特に印象に残った文章は、「作品の需要体験というのは思春期前後にもっともインパクトを受ける」というところと、「絵画とマンガの上手い下手は違う」というところ。
やっぱり本職さんは上手いこと言うもんです。

マンガは今どうなっておるのか? マンガは今どうなっておるのか?
夏目 房之介 (2005/09)
メディアセレクト

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2007-11-08-Thu-21-04

ゼーガペイン 13話

遅まきながら某宅配DVDレンタルサービスに加入しました。
仕事が終わって誰もいない部屋に帰宅して、おもむろにアニメDVDを見るのが目下の楽しみです。仮にも妙齢の独身女子としてどうなのかという・・・いやでも幸せだからいいんですけど。

そして今見ているのは『ゼーガペイン』。
そんなに知名度はないようですが、一部でかなり評価の高いロボットアニメなんです。いやあコレ、最終話まで見てから感想書こうと思ったんですけど、・・・・

今日、13話見たんです。

予想外すぎる展開に、これだけ心臓がハネたのって、

アニメでもアニメ以外のメディアでも、

思い出せないくらい久しぶりでした。


いやあズンズンズンズン話が展開します。最終的にはどうなるんでしょう。今から楽しみでなりませんが、13話の衝撃を引きずって、とりあえずこうしてコメントを書いてみました。
一気に見たいような、そうするのがもったいないような気分です。

ゼーガペイン FILE.01 ゼーガペイン FILE.01
下田正美、浅沼晋太郎 他 (2006/07/28)
バンダイビジュアル

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この大変健全な学園ラブコメ風ジャケットの下に、いろんなたくらみがみっしり詰まってます。ロボットアニメというよりはSFアニメといったほうがいいのかも、ということで、個人的には是非カノさんにも見ていただきたいのでした。
2007-11-07-Wed-20-52

今日の早川さん

今日の早川さん/COCO/早川書房

ちょっとマニアックな読書人ならご存知でしょう、『今日の早川さん』書籍版です。読み直してやっぱり楽しかったので、今更だけれどご紹介。

内容はよくある日常4コマ(たまに4コマじゃない)です。
しかし『早川さん』が『早川さん』たる所以は、そう、極めて狭いターゲットに特化したような「本好き女子」というキャラクターにあります。

本好き(しかも同ジャンル)男子との出会いを夢見ていたり、自分の好きなジャンルへの愛を熱く語って他人の話を無視したり、休日を丸々読書に費やして大満足していたり、自分の正体を隠すのに四苦八苦してたり。

少しでもそういう経験のある本好き(本好きに限らず、サブカル趣味の皆様)ならニヤニヤしながら読めることうけあいの『今日の早川さん』。チラリと読んで、フフフと楽しんでみて欲しい一冊です。
そうそう、ラストの岩波さんエピソードなんかは最近の我が身と照らし合わせてちょっと胸にきました。や、私のポジションはあくまで早川さんなんですけど。

今日の早川さん 今日の早川さん
coco (2007/09/07)
早川書房

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ところでミステリ好きの「幸田さん」とかは登場しないのでしょうか。もうこれ以上は登場人物増やさないほうがいいか・・・ミステリは作者さんの守備範囲外なんでしょうね、残念です。
実際自分が『早川さん』世界に紛れ込んだとしたら、微妙に専門分野を絞れないことで皆から鼻で笑われてしまいそうだなぁ・・・
2007-11-06-Tue-22-17

青年のための読書クラブ

青年のための読書クラブ/桜庭一樹/新潮社

透子さんにお借りしました、桜庭一樹。『少女七竈~』以来の桜庭本、コレ買おうかどうしようかと思ってたんです、透子さんありがとう。

舞台は東京・山の手にある伝統ある女子校・聖マリアナ学園。
まるで外界と断絶されたような良家の子女が集う乙女の園、そこはいまだ戦前の華族社会的な空気が支配する世界だった。
しかしどんなところにも「異端者」は存在するもの。
聖マリアナ学園において、その異端者たちが集う場所こそが「読書クラブ」であった。
知性を尊び、哲学に耽り、古今東西の書物に愉悦を覚える少女たち。
ひと癖もふた癖もある少女たちが集まって、何も起こらないはずがない。いや、望むと望まざるとに関わらず、彼女たちの元には様々な事件ややってくるのだ、そう、それはもしかしたらはるか戦前のパリからの運命だったのかもしれない。

帯が煽りに煽っています。
「恋と哲学が交錯する」、「史上最強にアバンギャルドな」ですって。
表紙もツタと少女のモチーフが複雑に絡みあってて、あたかも『少女革命ウテナ』の影絵少女のよう。(そう思ったのは私だけじゃないですよね?)
本書に登場する少女たちも、この煽りっぷりに相応しい個性の強さです。だってもう話し方が「君、~じゃないか?」「ぼくらは~なのさ」なんですもの!自称「ぼく」ですよ、しかもそれがナチュラルなの。それだけでもう、うわあってかんじですよね。ある種の人間にとっては。
世代的なものでしょうか?私の周りには「ぼく」という自称の女子はいなかったのですが、こういう自称や喋り口調がいかにも「文学かぶれ」ってかんじがしますね。(若干自分にもその気はあるかもしれない。“君”くらいなら使ってる)

いかにもな名門女子校設定や少女たちのキャラクター設定などを見るに、本作はいわゆる『女子校もの』のパロディだといえると思います。
それも吉屋信子的な・・・というよりも少女マンガ的女子校世界ですね。『お兄さまへ』っぽい、一連の「現実離れしたハイソで閉鎖的な特殊空間」としての『女子校もの』。
パロディという言葉はちょっと相応しくないかもしれませんが、そういう「枠組み」がありますよ、という前提で話が進行しているような気はします。そのことは読者も了承済みですよね?ではいきますよ、っていうかんじ。
そのお遊びに乗れるかどうかでこの本の評価は変わるんじゃないかなぁと思います。ガチンコ女子校文学作品を期待して読んで、腹を立てるのはお門違いってもんでしょう。

個人的には大変楽しく読めた作品です。
私より上の世代の元・文学少女の方なら、ひょっとして懐かしさを覚えるところもあるのでは?(自称「ぼく」って、70~80年代ならありえそう)
でも「恋と哲学が交錯する、注目の奇才、ド迫力の新境地!」という帯の文句はちょっと?でした。うーん、合ってるような、そうでないような。私なぞは「ああ確かに『少女七竈~』の作者っぽいなぁ」と思いましたけどね。変化球だとは思いましたが。

青年のための読書クラブ 青年のための読書クラブ
桜庭 一樹 (2007/06)
新潮社

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学園が舞台で、女子生徒たちばかりが登場します。
しかし果たしてこれで「萌える」殿方がいるかどうかというのが気になるところです。女子校萌えの人種って確かに居ると思うのですが、舞台設定はよく似ている『マリみて』好きの人たちはこれをどう読むのでしょう。『マリみて』が百合ならこちらはまさしく「やおい的」な作品ですが。私は勿論、こちらの「読書クラブ」に非常な魅力を感じますけれども、ね。
ラストの持っていきかたはちょっと良かったなぁと思います。
本読みの理想じゃないですか?いいですね、ああいうの。
2007-11-05-Mon-21-07

イノセンス

イノセンス/2004/日本

日本アニメ界の巨匠・押井守監督作品。『マトリックス』のウォシャウスキー監督に多大な影響を与えた『甲殻機動隊』の続編です。カンヌ?にも行ったんでしたっけ・・・公開当時はわりと話題になっていたような気がします。「難解だ!」との声が大きかったように思いますが、初めてみた私の感想は・・・「話は意外とシンプルなんじゃないだろうか?でも表現で小難しく見せてるな。映像と台詞に気を取られて、一回見ただけだと確かに分かりにくいかも」ってとこでしょうか。

近未来の日本では連続する愛玩用アンドロイドの暴走が問題となっていた。その暴走とは持ち主を殺害した後に自壊するという不可解なものだった。
公安9課のバトーとトグサは二人でこの事件を担当することとなる。やがてこの事件の鍵を握るハッカーの存在に気づき、二人でその場へ侵入するのだが・・・

大雑把に話をまとめるとこうなるでしょうか?
でもこの映画を見ていると、ストーリーとかそんなの別にどうでもいいような気もしてきます。
とにかく美しい映像美!
押井監督の趣味に走りまくったかっちょいい警句の数々!
に、うっとーりしてればそれでいいような・・・あ、犬もポイントでしょうか。犬。
よりよく理解しようとするには2回、3回と見直すことが必要でしょうね。いろんな意味でマニア向けかな。私は警句というものがわりと好きなほうなので興味深く見ていられましたが、これは合わないって人が多いのもうなずけます。

個人的には少佐の身体(?)にそっと上着をかけるバトーの男心に胸キュンでした。あと渋すぎる演技の大塚&山寺コンビに、こっそり登場の南雲さん(榊原女史)にもキュンキュン。
ん、結局ミーハーな感想ですね・・・

イノセンス スタンダード版 イノセンス スタンダード版
大塚明夫、田中敦子 他 (2004/09/15)
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント

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結局一番頭に残った台詞は、
「人は概ね自分で思うほどには幸福でも不幸でもない。肝心なのは望んだり生きたりすることに飽きないことだそうだ」
ですかね。
ハイ、飽きないために、こうして毎日見たり読んだりしています。
読書やアニメという娯楽がなかったら、中学生くらいで死んでたかもなぁ・・・と、たまに本気で思いますですよ。
2007-11-04-Sun-21-15

獅子の棲む国

獅子の棲む国/秋山香乃/文芸社

鶴ヶ城篭城の際に齢24にして軍事総督を勤めた若き軍師・山川浩を中心に、会津戦争から西南戦争終結までのおよそ9年間を「敗者の目線から」描いた歴史長編。
『新撰組捕物帖』に引き続いて読んでみたのですが、いやーよかったです。うっかり泣きました、しかもわりと何度も。

時代は急速に変容していた。
徳川慶喜が政権を返上した後も、薩長の復讐の念が消えることはなかった。結果的にそれを受け止める形になったのが、皮肉なことに、誰よりも幕府と天皇に忠義を尽くしてみせた「会津」だった。
軍備・兵力ともに絶対量で劣る会津は城に追い詰められ、篭城して徹底抗戦の構えで戦い続けた。足手まといになると悟った女子供・老人は自ら命を絶ち、命を賭して戦う武士たちも次々に倒れていく中で、何よりも会津人を苦しめたのは身に覚えのない「朝敵」という言葉だった。
「我らは朝敵ではない」、それを後世に伝えるのだという一念で戦い、生き抜いていく山川とその同志。
戦友との別離、
友との決別、
悲壮な決断、
そして新たに築かれる友情。
落とされるところまで落とされた後這い上がるという、まさしく「敗れし者の明治維新」(帯の言葉より)。
会津といえば白虎隊ですが、それ以外にもこんなにも男前な人がいたんだということ、明治以降も艱難辛苦をなめた会津の歴史というものを教えてくれた一冊です。こう書くと暗くて重くてしんどそうな話ですが、意外と合間合間の会話文などはテンポのいい掛け合いもあったりして、時代小説があまり得意でない私でも勢いで読める作品でした。
女性作家だからかな?なんて書くと怒られそうですが、とにかく出てくる男たちが男前です。山川浩はもちろん梶原平馬(27歳で筆頭家老ですよ苦労人ですよ)や幼馴染の小出、憎まれ口の永岡、最後まで行動を共にする元新選組の藤田五郎、忘れちゃいけない忠義の人・松平容保様。
男たちの熱い友情や忠義の心意気に胸をときめかせつつ一気読み。
最後まで読んだときには誰か一人は惚れた男が出来てること間違いなしの作品です。
特に斉藤一ファンは読んでみて損なしだと思います。
私は山川浩は勿論容保様にも惚れ直しました・・・

とはいえ本編の半分以上は会津戦争後の話です。明治初期のドタバタしたありえない政治模様なども描写されているので、そちらのほうに興味がある方にもオススメ。西南戦争は新時代に乗りきれなかった(乗りたくもなかった)武士の最後の打ち上げ花火だったのかなーなんて思いました。

獅子の棲む国 獅子の棲む国
秋山 香乃 (2002/11)
文芸社

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本書を貸してくれた初音さん(←長州ファン)にくれぐれも伝えたいのですが、いかに私が会津贔屓の新選組ファンとはいえ、むやみに薩長を憎んでいるわけではないので、彼らには彼らの正義があって、それが幕末という動乱の時代だったと思っているので、あのう、いつもそんなに謝ってくれなくてもいいですよ。というか長州の話をされる時、私そんなに怒ってるように見えますか・・・?そうなのでしょうか・・・修行が足りずスイマセン・・・

あと実は山川浩のあまりのかっこよさ&強さに、彼が段々赤目の隊長に見えてきたことはここだけの話。そうすると小出は成田某だよな・・・斉藤一は千秋か?妙にハマるなぁ・・・なんて腐ったことを思ってしまいました・・・重ねてスイマセン・・・
2007-11-03-Sat-22-13

フラガール

フラガール/2006/日本

昨年の日本映画の話題をさらった映画、早くも地上派放送していたものを鑑賞しました。

舞台は昭和40年の福島県。
石炭が「黒いダイヤ」と呼ばれていた栄華もつかの間、片田舎の炭鉱の町は今や時代の波に押し流され、不況とリストラにあえいでいた。その起死回生にと設けられた計画が「常盤ハワイアンセンター」、目玉は地元娘たちの「フラダンス」。
はるばる東京からやってきたダンサーにレッスンを受けながら、家族のため、炭鉱のために生きてきた娘たちが初めて自分のやりたいことに挑戦する。しかし炭鉱大事の地元民たちはそのハワイアン事業に猛反対で・・・という、実話を元にした作品。

「三丁目の夕日」系の、昭和懐かし映画かよ!と思っていたのですが、見始めると意外と面白くてうっかり泣いてしまいました。いえ、こういう直球なのってわりと弱いんです・・・
物語としてはまああらすじ通りで予想通りなんですが、これはキャスティングがよかったのかなーと思います。
蒼井優はわりとめずらしく?意固地で頑なな女子高生役なんですが、そういうふてくされた表情も可愛かったし。松雪さんもはすっぱなダンサー役が似合ってて、あ、トヨエツもかっこよかったです。なんだか最近味出しまくりですね。さりげに寺島さんもキメてましたし。

娘たちの頑張りとか、昔ながらの方法にこだわってしまう男たちの心意気とか、家族の結びつきとか、感動的なダンスとか、日本人のストライクゾーン狙いうちですね。そりゃ評判になるってもんでしょう。
深く考えなくても感動して泣ける、そういう作品。
最初にあらすじを聞いたときは「地味な話だなぁ」と思ったのですが、これはいい意味での大衆向け作品なんだなと思いました。

フラガール メモリアルBOX フラガール メモリアルBOX
松雪泰子、豊川悦司 他 (2007/03/16)
ハピネット・ピクチャーズ

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2007-11-02-Fri-21-55

コラム

ごく気まぐれに、思い出した時に「bk1」へ書評の投稿をしているのですが、ぼちぼちと続けているとこんなこともあるのだなぁと思った出来事。

http://freshers.mycom.co.jp/bk1/

bk1のスタッフさんが持ちまわりでコラムを書いているのだそうで、そこに拙文を引用してくださったみたいです。なんだか恥ずかしいけど嬉しいかんじ。
しかしどうもこのラインナップ、妙にマニアックじゃないかと思うんですが、スタッフさんの好みを感じられて、それもまたヨシであります。


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