フナフナベイベ

徒然に一人語る読書感想文。 雑食ですが趣味嗜好はかなり偏っておりますのでご注意を。

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2009-05-26-Tue-22-28

レッド・クリフ partⅡ

またしても一ヶ月も前に見た映画の感想を今更・・・。
時間がないわけじゃないのに、こっちのブログの頻度がガタ落ちしているのは自分でもどうにかしたいところです。時間がないわけじゃないんだけどな、決して・・・。

レッド・クリフ partⅡ 未来への最終決戦 /2009/米・日・中・台湾・韓

というわけで、レッド・クリフⅡです。
今気付いたんですけど、このB級アクション映画みたいなサブタイトルはどうなんだろう。アクションというか、お安いSFみたいな空気すら感じてしまう。
ええと、作品は言うまでもなく超大作『レッド・クリフ』の続編です。
Ⅰの方もなかなか楽しめたのですが、Ⅱも分かりやすくまとめられていて、三国志というものに特に思い入れのない自分としては満足です。まあTVでもよかったのかなとも思いましたが、でもこういう派手な作品というのは大画面じゃないと魅力半減でしょうからね。

どこからどこまでが三国志(演義)なのかも知らない素人としては、

・女性二人が出ることで作品に緩急がついた
・VS曹操、という対比で分かりやすかった(意見はいろいろあるでしょう)

ってとこですかねー。
ベッドシーンのためだけみたいな意味のないヒロインの登場はいかがなものかと思うタイプの私ですが、レッド・クリフはヒロインが二人も居てくれてよかったなと思います。たんに好みの女優さんだったからかもしれませんが・・・

うーん、見てから時間がたちすぎたせいで細部をすっかり忘れています。
でもまあ退屈はしなかったかな、ただこの映画を見ただけで『三国志を分かった気になるなよ!』という三国志ファンのお言葉も、それはそうだろうなとは思いました。

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2009-01-08-Thu-22-52

オリヲン座からの招待状

オリヲン座からの招待状/2007/日本

大晦日に見た映画。
地元でTV放送してたんですが、ちょっと気になる作品だったのでラッキーでした。ちなみに原作は泣かせの浅田次郎(未読です←読んだの忘れてるのかも・・・)。

物語は戦後しばらくたったころの京都。
京都にある夫婦だけで営業しているちいさな映画館「オリヲン座」に一人の青年がやってくる。映画が好きだ、ここで働かせてくれないかといって土下座までする青年に根負けした夫婦は、身一つでやってきた貧しい青年を雇い、身内のように親しくしていく。
不器用なほどに真面目で実直な青年に、夫婦は好感をもつ。職人気質の夫も青年を頼りにし始めた頃、突然の不幸が三人を襲うのだった。

という、まあ、「泣かせの浅田」らしいお話です。
しかしこの作品の魅力はなんといっても宮沢りえの透明感と、古ぼけた小さな映画館のノスタルジックさにあると思います。

DVDのジャケットでは浴衣姿なのですが、本編中のほとんどはふわっとしたAライン形のスカート姿です。その腰はびっくりするくらい細くて、半袖シャツから伸びる二の腕も折れそうなくらい。ほんとに「折れそうに細い」という形容詞はこういう人に使うのだな、と思わせられます。
その華奢さが青年より年上のはずの宮沢りえを年齢不詳の少女のように見せています。ふとした仕草も可憐そのもので、うわあそりゃあ惚れるよねってかんじです。またああいうクラシカルで上品なファッションがとんでもなくはまるんですよね。
またもうひとつの魅力が映画館です。二人だけできりもりしていけるだけのサイズの映画館はとっても小さいんですけど、その小ささがまたおもちゃみたいな儚さも感じさせて。小さな窓口、ガラス瓶に並んだお菓子、螺旋階段・・・もし今こういう映画館があれば、きっと建物自体をウリにしてもやっていけるでしょう。クラシカルな洋館好きにはたまらないものがあります。

本編も、まあ地味といえば地味なお話なのでしょうが、大晦日の午後にうちの母親が見入っちゃうくらいには面白かったです。いやこれかなり褒めてますよ(笑)
映像がほんとに綺麗で・・・よかったです。

京都はスカラ座もなくなったんでしたっけ。
大型のシネコンが出来るのは便利でいいとも思うのですが、いっぽうでこういう小さな映画館が消えていってしまうのは切なくもあります。

いや、最後の最後に、いい映画を観ました。



私は男性でも女性でも細い方が好きなのですが(女性の場合はぽっちゃりもまた魅力だと思います)、この映画でますますそれを実感しました。
宮沢りえの折れそうに細い腰、棒みたいな腕や足。
人によっては「細すぎる」と思われるくらいのそれには全然生身っぽさがなくって、つまり、私はやっぱり生々しいものよりも作り物みたいな美しさのほうに惹かれるんだな、と思いました。
細ければ細いほど、重力に逆らえる気がする。
現実から離れていけるような気がするのかもしれません。

2008-12-23-Tue-22-25

レッドクリフ 

レッドクリフ PartⅠ/米・中・日・台湾・韓/2008

ちょっと今更になりますが、見てきました「赤壁」!
いや~こういう大作映画ってなかなか劇場まで行く気にならないんですけど、でも大作って劇場で見てナンボなのかもしれませんね。だってドカーンバコーンっていう迫力はやっぱり大画面ならではなのだし。というわけで、思ってたより全然楽しめた作品でした。

あらすじは・・・まぁ三国志なのですけど、でも三国志を全然知らない方でも問題ないと思います。
三国志という超大作の中でもハイライトと言われる「赤壁(せきへき)の戦い」に焦点を絞った戦国絵巻ですね。登場人物てんこ盛り、いろんな出来事おこりまくりの三国志の中で、描きたいテーマを絞りに絞ったってかんじですね。
構図はとにかく、「悪役・曹操VS劉備・孫権コンビ」です。
いろいろな意見はあるでしょう。曹操サマはそんなに悪どくない!とかね。でもエンタメ大作としては、この分かりやすさが成功の秘訣だっただろうなぁと思いますよ。
古代の戦術とかも、「○○の陣」!なんて言われてもうまく想像できませんが、映像にされるととても分かりやすいし・・・騎馬兵を引きずり倒す→集団でリンチ、というえげつなさもある意味リアル。人海戦術の戦闘シーンは迫力満点で、なぜかロード・オブ・ザ・リングを連想してしまいました。
それに日本人にもお馴染みの各キャラクターもイメージに近かったし・・・と、そう思うのは私が小学生のころに横山光輝漫画の三国志を読んだっきり、というせいなのかもしれませんが・・・ああ、このキャラクター像にも思い入れのある人はダメなんでしょうね。たしかにちょっと漫画っぽいというか、「それやりすぎでしょ!」というところもありましたから。関羽の顔とかまるでよく出来た人形みたいな。
どうも全体的に三国志ファンの方からの評価は高くなく、三国志?ナニソレ?という人からは「まぁ面白いよ」という評価のようですが、それもまたさもあらん。ファンというのはなかなか難しいものですねって、新選組ファンの私は他人事のような気がしません(笑)

ともかくこれは「三国志」ではなく、「レッドクリフ」というスペクタクル戦国映画なのだと割り切って見れば、面白い作品ではないかなぁと思うのですが・・・。
約2時間半という上映時間も、戦いばっかりのわりに、退屈せずに見ることが出来ましたもの。大作苦手の私としたら、なかなかこれは珍しいことですよ。

ちなみに日本語吹き替え版だと周瑜が山寺さん、尚香が朴路美、献帝が石田彰なのだそうで。・・・わお、豪華(笑)
2008-11-24-Mon-23-05

櫻の園

櫻の園/2008/日本

吉田秋生の原作が好きで、1990年(?)に作られた映画版も昔のなのに結構綺麗でよかったので、同じ監督の手によるリメイク・・・ということで、期待して行ったんですけども。

なんだかなあ・・・なんだかなああ!
という出来でした。

いや、これは・・・監督のせい・・なのか、それとも某大手事務所の力に逆らえなかったのか・・・?どちらにせよ、これはTV特番枠あたりでやってもよかったんじゃないのという雰囲気。出演女優の中に好きな子がいる人ならそこそこ楽しめるかなあ、原作ファンの人は怒るだろうから行かなくていいと思うよ、というかんじでした。

そもそもストーリーが原作と全く違ってます。

幼い頃から全てをかけてきたバイオリンを捨てて、名門お嬢様学校へと編入してきた主人公・桃。周囲と馴染めない桃は、取り壊しが決まっている旧校舎で演劇部による『櫻の園』の台本を発見する。それを持ち出した桃は、やがて同級生たちと集まって「この作品を自分たちで舞台化しよう!」と盛り上がる。
しかし何故か『櫻の園』の舞台は教師達に猛反対される。その理由もはっきりと聞かされないままに断固却下された桃たちは興奮もさめやらず、「学校外で公演しよう!」と意気込むのだが・・・

というお話。
時代を現代にしただけじゃなく、大幅にストーリーが変わってるんですねー。ラスト近くになるまで「これを『櫻の園』というのは詐欺だろう」とすら思いました。まあ最後はなんとか旧映画版を思い出させるシーンが入ってきて、「ああ『櫻の園』だあ・・・」と思えましたけど。

ぶっちゃけ、やたらと意味のないオ○カー事務所の女優さんたちが登場して、それだけで作中の雰囲気が壊れています。百歩譲って米倉涼子はともかく、上戸彩は・・・いや、私は別に上戸彩は嫌いじゃないんです!でもどう考えてもあの役はいらなかったでしょう。
突っ込みだしたら、桃の幼馴染の少年もいらなかった。ライブハウス云々もね。
なにより桃がバイオリンをやっていたという設定も全然生かしきれてなかったし、無気力な桃がどうしてそこまで『櫻の園』に執着するのかというのも分からなかった。浮いていた桃の周りに人が集まってくるのも??だったし、名門お嬢様学校の従順な生徒たちが「進路が絶たれる」かもしれないのに、公演を決意するのもなんだかなあ・・・。

なんだかいろいろ疑問というか消化不良というか、演技云々以前に突っ込みどころが多すぎる映画でした。桜の美しさと制服姿の女の子たちのパワーだけでなんとか見られたようなものです。まあそれがなければ見には行ってませんでしたが・・・

あ、でも今回のこの作品で『櫻の園』ってこんな話なのかよ!と怒ってしまった方にも、昔の映画版は見てほしい。
あれは桜ももっと幻想的で、原作の通り「箱庭的女子校」イメージがちゃんと成立していて、10年以上前の邦画なだけに若干あかぬけてない印象はあるものの、今回の『櫻の園』よりもずっとずっと素敵な女子映画ですから。
でも画像が出てこないという事実・・・入手困難、なのかな?
2008年の『櫻の園』も、イメージグラビアは蜷川美加で綺麗なんですけどね・・・。

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それから一緒に映画行ってくれた初音さん、遅刻してしまって本当申し訳なかったです!
ほんとごめんなさいでした・・・!

2008-10-19-Sun-22-11

デトロイト・メタル・シティ

デトロイト・メタル・シティ/2008/日本

先月見に行った映画、すっかり感想を書くのを忘れておりました。
いや面白かったですよ!

オシャレでポップなミュージシャンになるのだという夢をもって上京した少年・根岸。
だがなんという運命のいたずらか、彼はよりにもよって悪魔系デスメタルバンドのカリスマシンガーとしてメジャーへの階段を駆け上がっていくのだ!
“甘い甘いラブソング”への憧れと、無駄に備わった“暗黒系ソングへの才能”の板ばさみに悩む彼に待ち受ける未来とは!?

・・・という、まあ、設定からして笑えますね。
レディースデイに見に行ったのですが、封切からずいぶんたっていたというのにほぼ満席でした。すごいですねー。
見所はなんといっても松山ケンイチ演じる「根岸」と「クラウザーさん」のギャップでしょう。
デスノートの「L」もそうでしたが、漫画キャラっぽい作りこみの役作りがはまりまくってますね。根岸君のキモ可愛さがハマってました。クラウザーさんは・・・あれは、中身が松山ケンイチだって思ってもそう見えないという不思議さ(笑)

映画鑑賞後に漫画を読んだのですが、映画版は漫画の1巻目の内容なんですね。
個人的には成功していたんじゃないかなぁと思います。人によっては漫画のほうがいいという人もいるでしょうが、私は圧倒的に映画版を支持しますねえ。うまいこと漫画のいいとこ取りしたと思いますよ。
宮崎美子がクラウザーさんの中身に気付いている節というのもいい改変だったと思います。
テンポが悪くて云々・・・という原作ファンもいるみたいですが、原作のネタをそのまんま映画は無理でしょう。18禁になっちゃうよ。
原作の中核部分のみを抽出し、いいかんじでより一般向けに仕上げてくれたということで、私は大いに楽しみました。若い女性がほとんどの劇場で、笑いがおこってましたよ。
松雪さんも松ケンさんもよかったです!

あと個人的にカジヒデキ、グッジョブでした!

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天元突破グレンラガン 紅蓮篇

天元突破グレンラガン 紅蓮篇/2008/日本

2007年を代表するTVアニメ・グレンラガンの劇場版を見に行きました。
思えば一人ぼっちでアニメの映画を見に行くのってはじめてだったかもしれない・・・でも恥ずかしくなんてなかったさ。わざわざ遠くの映画館まで行ったけど、それはたんに上映劇場が少なかったからですよ。

で、感想ですが。
要するに総集編です!TVシリーズを4部構成(兄貴篇・ニア篇・ロシウ篇・最終章)とするならば、今回は兄貴~ニア篇でした。(続編は来年やるようです)
前半の兄貴篇はもっぱらTVシリーズの総集編、というかんじでしたね。見覚えのあるカットばかりで・・・もっとも、第1話の映像が多かったので、大画面でも画質が悪いとかはあまり感じなかったです。グレンラガンは元々作中の絵のレベルはよかったですし・・・(例外を除く)。見てる間は「おお!懐かしい!」のオンパレードでした。ところどころにアイキャッチが入るのも上手いなーと思いました。

だた、最後までこれなら映画館まで来なくてもよかったかなと思っていたのですが・・・、後半のニア篇からはオール作りなおしでした。よかった!

勿論ストーリーそのものは同じです。谷底で箱の中からニアが現れて、シモンと出会って・・・という。でもそれをまるっと書き直してあるんですよ。ニアの登場から螺旋王4天王との戦いまでのシーンが怒涛のように描かれます。
この部分、戦闘シーンのテンションの高さはもはや言うまでもないですが、メインキャラクターたちの心理描写がTV版よりも一層丁寧でよかったです。

「兄貴さんは兄貴さん、シモンはシモンです」と言ってシモンに発破をかけるニアに対して、ヨーコが「アンタにシモンの何が分かるのよ!何も知らないくせに!」というのもしごく最もな反応ですし、あと何よりもTV版にはなかった「ジーハ村で地下に閉じ込められた時の兄貴とシモンのエピソード」が泣かせます。
あれほどバイタリティに溢れるリーダーだったカミナにとって、何故シモンでなくてはならなかったのか。シモンにとって、カミナは何故兄貴足りえたのか。
このエピソードはよかった・・・。

前半と後半に結構な差がありますが、とにかく「グレンラガン」らしい劇場版です。TVシリーズが好きだったという人は見にいって損はないでしょう。とにかくあっついです。見終わったら「俺を誰だと思っていやがる!」って言いたくなること間違いなし。
「無茶と通して道理がひっこむ」、いい言葉です。馬鹿アニメってのはこうでなきゃ。
特にヴィラルファン、ヨーコファンの方は是非!

しょこたんの歌もよかったです。
劇場版後編も見に行こう。楽しみです。

天元突破グレンラガン1 (通常版)天元突破グレンラガン1 (通常版)
(2007/07/25)
柿原徹也.小西克幸

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※TV版未見の方にはあまりオススメはできないと思いました。
2008-09-02-Tue-21-24

舞妓Haaaan!!!

舞妓Haaaan!!!/2007/日本

思ったより早く地上派で放送してくれたので見てみました。
安部サダヲの主役はともかく柴咲コウが舞妓、というのがなんだか「ふーん・・・?」と思い、劇場には行かなかったんですよね。

で、感想ですが。

・・・思ったより笑えた・・・けど途中から段々「もーいーや」ってかんじになった・・・かな・・・でした・・・。

馬鹿馬鹿しい話だと思っていた通り、もしくはそれ以上に馬鹿馬鹿しくて、宮藤君のTVドラマとかはわりと好きなのに映画だとあんまりなことが多くて(といってもヤジキタ以来2回目)、それは一体なんでだろうと思ったのですが、結局宮藤テンションでの2時間というのがキツいのかしら?という結論に行き着きました。

宮藤君(←某深夜SPドラマ以来こう呼んでおります)のノリは好きなんですよね。『GO!』は原作より面白いと思ったし、池袋WGPも面白かった。マンハッタンラブストーリーも僕の魔法使いも馬鹿馬鹿しいのがツボにきてずっと見てたんですが、・・・それを長丁場でやられると、ちょっとしんどいかな、と。
それとも半端にストーリーを作ったりしないで、もっとめちゃくちゃに突き抜けたほうがよかったかなぁ。

個人的に一番好きだったシーンは最初のほうのミュージカルっぽいシーン。
あそこは好きでした。

あと、よくこれに柴咲コウが出ましたね。
でもキレイ系・キツい系美人って舞妓は似合わないのかも。
もう一人のヒロイン役の舞妓さんは丸顔で可愛かったな~。

舞妓Haaaan!!!舞妓Haaaan!!!
(2007/12/12)
阿部サダヲ;堤真一;柴咲コウ堤真一

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あとは故・植木等が出演されてるのも見逃せないでしょう。
さすが、遊び人っぷりが板についてますよ。
2008-08-13-Wed-00-18

バッテリー

バッテリー/2006/日本

昨日の地上派放送で見ました。
児童文学から飛び出して、一般書扱いでベストセラーにもなった有名小説の映画版です。

病気がちな弟の療養をかねて、田舎町にやってきた少年・巧。
巧は自他ともに認めるほどの類稀なピッチャーだったが、それはまた彼を周囲から浮いた存在にもするものだった。野球は遊びではないと言い切る彼は中学校入学の時点ですでにストイックな野球論を持っており、それは野球に関してだけではなく、己がこうと決めたことについてはどこまでも己を貫こうとする性格だった。
その甘えを許さない性格ゆえに周囲から孤立しがちな巧だったが、田舎町にやってきて以来、己を許せる仲間と出会う。朗らかで楽しい野球部の皆、そして何より唯一自分の速球を受け止めてくれる相棒・豪という、かけがえのない友人と。

・・・というわけで、基本的な話は原作のままだったんですが・・・。
えーとごめんなさい、Yahoo!の映画レビューとか見てたら「あら、思ったより好評価なのね・・・」と思いました。
うーん、何が悪いとも思わなかったんだけど、岡山の自然は美しいし、出演者の演技もいいと思う。ただ原作のあの空気を表現するのに、2時間弱に全てを収めようとするのが無理だったんじゃないかなぁ・・・。
原作『バッテリー』の何が魅力って、巧の俺様なくせに不器用でたまに年相応の顔を見せるところとか、良く出来た人間みたいな豪も内心すごく葛藤があるところとか、中学生らしからぬサリエリ的立ち位置の瑞垣とか、ヒーローらしいヒーローだったはずなのにそれを自ら投げ捨てた門脇とか、要するに登場する少年たちの心理描写というか、個人の内面の部分なんです。
ただ『バッテリー』で描かれる過程のイベントをなぞるだけではそれは表せないし、それだけではただの「さわやか青春野球ドラマ」みたいになっちゃうんだなぁと・・・・
いや、それはそれでアリだと思うのですが、私が期待した『バッテリー』ではなかったと、ただそれだけの話です。

だって瑞垣がただのチンピラじゃないか!(本音)

あとはそうそう、巧役の子が綺麗でした。
演技云々はともかく(セリフ少ないしなー)他の子と比べて明らかに都会的な顔立ちなのですが、その浮きぶりがかえっていかにも「巧」的でよかったです。目ェキラッキラですね!
あと個人的にはサワ役の子もいい味出してました。

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2008-06-15-Sun-21-56

Ray/レイ

Ray/レイ/2004/アメリカ

レイ・チャールズの自伝的映画。
個人的にレイ・チャールズが好きなわけでも興味があるわけでもなかったので、どこまでがノンフィクションでどこからがフィクションなのかはさっぱり分かりませんが、概ね事実だったと思っていいのでしょうか?アメリカンドリームを掴んだ一人のシンガーの生い立ちから成功、その後の破滅と復活までを勢い良く描いた作品です。

タイトル通り、この作品の主人公は「Ray」。
盲目のカリスマシンガー、レイ・チャールズです。
貧しい生まれの上、少年時代に患った眼病により失明してしまった彼には夢があった。得意のピアノで成りあがろうという夢が。しかし黒人差別も甚だしい時代であり、盲目というハンデを抱える彼にはただ生きるだけでも大変な苦労があった。
金銭がらみの問題やメンバーとのトラブル、その上幼い日に弟を目の前で失ったというトラウマ。
才能と運を勝ち取りスターダムを登り始めたレイは、しかしそれと同時に酒と麻薬におぼれるようになる・・・

ジェイミー・フォックスの熱演!
これに尽きる作品ですね。歌も上手いなあ、と感心しきり。
前半は歌とピアノによるライブシーンが多くてノリノリの展開、後半は麻薬ネタメインのダークストーリー中心でした。でもその後半部分があるからこそ単なるミュージシャン礼賛映画でなくなってるんじゃないかな、と。

この映画の完成直前に本人が亡くなったんでしたっけ?
つまり映画撮影・編集中にはまだ存命であったわけで、当然レイ・チャールズが死去する部分までは描かれていないわけですよね。
終わり方がちょっとあっさりしすぎでないかい、と思ったのですが、それを思えば仕方のないことだったのかな・・・・

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ザ・マジックアワー

ザ・マジックアワー/2008/日本

さっそく見に行ってきちゃいました、三谷幸喜監督作品、『ザ・マジックアワー』です。
週末の興行成績も良かったみたいですが、さすがの監督知名度というか豪華な役者陣というか、猛烈なPR活動の成果というか・・・
監督に対する期待もなみなみならぬものがあり、「ヒットして当然」という空気の中で、あくまで笑えるコメディ路線をひた走る三谷監督ってば、見た目に反してなかなか男前でないの?と思います。だってこの『ザ・マジックアワー』も真剣に「笑える映画」でしたから。

主人公は地方都市のギャングの手下、備後(妻夫木聡)。
ボスの女(深津絵里)に手を出した備後は、命を助けてもらうかわりに殺し屋・デラ富樫を探してくるように命じられる。
デラ富樫は伝説にして幻の殺し屋。幻というのは、誰もその正体を知らないからなのだ、と。
どうしても富樫を見つけられない備後は苦肉の策をとる。役者を雇ってデラ富樫を演じさせるのだ!
富樫の顔を誰も知らないのなら問題はない。奇抜なアイデアを思いついた備後はすぐさま役者のスカウトをはじめる。富樫役として雇われたのは売れない中年俳優・村田(佐藤浩市)だった。

というお話です。
渋い魅力でバリバリ売れっ子の佐藤浩市が「売れない役者」だというキャスティングですでに半笑いなのですが、他にも一瞬出るだけの女優その1が天海さんだったり、ちょっと喋るだけの助監督が山本耕史だったり、監督役が市川昆だったり・・・・脇がやたらと豪華なのも三谷流。
「あっ、こんなところにあの人が!」と思うのもひとつの楽しみ方ですね。

またこの作品の舞台である街はスタジオ内に造られたセットなのだそうですが、それを別にしても全体が箱庭的雰囲気で満ちています。箱庭的、というよりは舞台的といったほうがいいのかもしれない。
シチュエーション・コメディっぽいんですよね。それは前作の『有頂天ホテル』も、『ラヂオの時間』もそうだったのですが、「限られた空間の中でのおかしな人々が巻き起こす騒動」というかんじがするのが三谷幸喜の映画、個性というかんじ。
決して「はずさない」安定感のある作品を提供してくれる人というのは、プロだなぁ、と思うのです。

いやいや、劇場内に笑いが満ちる映画でしたよ。
後ろのお客さん、「鼻水出た」って!ちゃんと拭いてね。

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